国境の島・対馬に秋の訪れを告げる名花ダンギクをもとめて、古代山城・金田城がある城山(じょうやま)に登りました。 ・・・というか、ダンギクの開花の確認が目的で、午後から用事もあったので、山頂には行かず、走りました(^^;) ダンギクは、九州西部などで稀に見られるようですが、対馬には多く、金田城の一ノ城戸(きど)には特に多く自生しています。 (対馬では城下町の石壁などでも普通に見られますが、近年は道路工事の吹付に種子が混ぜられているようで、自生のものとの見分けが難しくなっています) 登山口にレンタカーが多く駐車しており、すれ違う方に「どちらからですか?」と尋ねると、埼玉・兵庫などのお答えがあり、山城人気を感じました。
明治時代の軍道(馬車道)を歩きます。
黒瀬湾を一望。ダンギクも。
まだツボミですね。
667年築造(1350年以上前)、東南角石塁の重量感に圧倒されます。
もっとも巨石が多い三ノ城戸(きど)=城門。海に近い補給路でもあります。
防人(さきもり)の拠点・ビングシ山。石塁の内側に土塁がある二重構造。
防人の住居跡。掘っ建て小屋だったようです。
門の礎石。
二ノ城戸へ山道を降ります。
一部が修復されている二ノ城戸。
二ノ城戸からの海沿いの道。明るいのでこちらに行きがちですが、テーブがあり、通行禁止。ビングシ山への山道が正解です。
二ノ城戸から一ノ城戸を目指します。
一ノ城戸のダンギク畑!!・・・のはずが、まだツボミでした。
開花しているものもありました。見頃は9月下旬?
上部と下部の石材の加工方法が異なる一ノ城戸。下部が古い時代のもの。
右下に水抜きの水門があります。水圧による決壊を防ぐための古代の技術です。
朽ちかけた丸太の橋がありましたが、新設されていました。
城山の鎮守・大吉戸(おおきど)神社。三韓征伐を行ったとされる神功(じんぐう)皇后を祭ります。
対馬要塞司令部の石碑。金田城がここであること(江戸時代から他説がありました)、金田城が対馬要塞の起源であることを断言しています。
ビングシ山から登山道(軍道)へ戻りました。東屋があります。
東屋から左下が登山口方向、右右上が山頂方向。今日は山頂へは行かず、登山口へ。
続日本100名城、山城人気の影響か、登山口は満車でした。