活動データ
タイム
04:54
距離
4.2km
のぼり
633m
くだり
632m
活動詳細
すべて見る身支度を整えながら水澤観音駐車場から見上げた水沢山はこんもりとしていた。地図を見ると山の東側からのルートはなるほど登り一辺倒のようであった。胸突き八丁を心して歩き始めた。 芽吹いた若葉は初々しく、春の陽を優しく反射していた。おしっこをしてオムツが重いのか、息子の足は遅々として進まない。登山道はどこまでも整備が行き届いていた。木の階段が延々と続くが段差は小さく、娘の足取りを眺めていてもとても歩き易そうであった。出遅れたこともあり、また高速道路の行楽渋滞も重なって、心配された風はすっかり落ちていた。冬の装いは無用で暑かった。 道中、野鳥の声が森に響いてきた。巣箱も散見された。「お休み石」に到着するとリュックを下ろすのももどかしく、砕いたナッツを手のひらに広げると、いきなり手乗り野鳥の挨拶があった。娘は驚いて体がびくっとなり、野鳥はすぐに逃げてしまった。あたりを見渡して野鳥が少しずつ自分の方へと近づいて来るのを確認しながら心の準備をしてじっと待つ。このときはヤマガラとゴジュウカラの2種類、10羽程度がいるようであった。人馴れした小鳥たちは30分の休憩中に手乗り芸を十分に披露してくれた。何故か細君の手が人気だった。娘によると見た目が可愛らしいヤマガラは手乗りするとちょっと爪が痛い。ゴジュウカラのほうが柔らかでいい。とのことだった。背中の息子にもナッツを握らせ、一度だけ手乗りしたが、痛い!と言ってナッツを突っ返された。 お休み石はちょうど山頂と登山口の中間地点であった。小鳥に癒されて気分新たにえっちらおっちら登っていく。途中、娘についていけなくなった。展望の良い尾根歩きは気持ちがよかった。山頂部は狭いながらも大変見晴らしがよく、雪の谷川連邦が輝いて見えた。団体客は山頂西側の電波塔あたりで大休止するのが通例らしいが、このときは人が少なく山頂の特等席テラスでお昼休憩をとった。息子はデザートの豆大福が気に入った様子だった。 下山途中でも半野鳥の手乗り芸は健在だった。伊香保温泉、水沢うどん、そして珍宝館。楽しみの多いエリアである。春夏秋冬楽しめる花と野鳥の水沢山。アクセスも良いのでまた訪れるだろう。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。