鉄砲山&竜王山&三谷山:里山でも油断大敵

2024.05.03(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 42
休憩時間
23
距離
11.4 km
のぼり / くだり
719 / 715 m
13
8
16
36
53
18
43

活動詳細

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岡山県岡山市東区、JR山陽本線の『瀬戸駅』からほど近い住宅地に屹立する『鉄砲山(てっぽうやま、165m)』。その名は江戸時代、禁猟区であることを示す標識『鉄砲杭』が山頂に立てられていたことに由来するそうな。現在は、山頂周辺が公園のように整備され車道も通じているほか、登山道も整備され、お手軽な散歩道として地元の人々から親しまれているようである。   一方、此度の春の大型連休にあたって、岡山の実家へ帰省していた筆者。引き続き実家でのんびりと過ごすのもいいが、例によってこの機会に、地元の山路を開拓するのも悪くない。そんなことを考えつつガイド本をめくっていたところ、目に留まったのが上述の『鉄砲山』であった。本峰は先述の通り散歩道レベルの山路ながら、隣の『竜王山(180m)』と繋げて歩くとコースタイムは2時間程度となり、ちょっとした気分転換にはもってこいのルートとなる。   そんな訳で、今回の帰省登山はこの『鉄砲山』を目指すこととした。出身県とはいえ、足を運ぶ機会の少ないエリアの山域への憧憬を胸に、列車に乗り込み出発だ。     <アクセス> 今回はJR山陽本線『瀬戸駅』を起点、同『万富駅』を終点とした。

鉄砲山・三谷山 実家の最寄駅からJR山陽本線に揺られること約1時間、今回のスタート地点となる『瀬戸駅』へ到着だ。駅前にはコンビニもあるので、山行の支度を整えるのにもうってつけだ。
実家の最寄駅からJR山陽本線に揺られること約1時間、今回のスタート地点となる『瀬戸駅』へ到着だ。駅前にはコンビニもあるので、山行の支度を整えるのにもうってつけだ。
鉄砲山・三谷山 駅を出て左手の細い道へ進み、線路下の低いトンネルを潜る。続いて、写真の駐車場の手前を左折し、住宅地裏の車道を小高く登ってゆく。
駅を出て左手の細い道へ進み、線路下の低いトンネルを潜る。続いて、写真の駐車場の手前を左折し、住宅地裏の車道を小高く登ってゆく。
鉄砲山・三谷山 道端の忠魂碑に黙祷を捧げ、その先の道標から登山道へ。ここから『鉄砲山』山頂までは、ツツジに彩られた道程であった。
道端の忠魂碑に黙祷を捧げ、その先の道標から登山道へ。ここから『鉄砲山』山頂までは、ツツジに彩られた道程であった。
鉄砲山・三谷山 そのすぐ先に、平安時代にお経を埋めた場所と伝わる経塚が佇んでいる。山行の無事を祈願したのち、手前の分岐路を左手へ進む。
そのすぐ先に、平安時代にお経を埋めた場所と伝わる経塚が佇んでいる。山行の無事を祈願したのち、手前の分岐路を左手へ進む。
鉄砲山・三谷山 先程の経塚から『鉄砲山』までは階段状に整備された登りとなる。とはいえ、決してしんどい急坂ではないため、ウォーミングアップには丁度良い。
先程の経塚から『鉄砲山』までは階段状に整備された登りとなる。とはいえ、決してしんどい急坂ではないため、ウォーミングアップには丁度良い。
鉄砲山・三谷山 やがて木立が拓けると『鉄砲山』の頂だ。電波塔のそびえ立つ同所はあずま屋やベンチも整備され、憩いの広場として整備されている。
やがて木立が拓けると『鉄砲山』の頂だ。電波塔のそびえ立つ同所はあずま屋やベンチも整備され、憩いの広場として整備されている。
鉄砲山・三谷山 『鉄砲山』山頂からは南側の見晴らしが拓けている。麓の平野部を貫く、山陽新幹線の高架も見所だ。
『鉄砲山』山頂からは南側の見晴らしが拓けている。麓の平野部を貫く、山陽新幹線の高架も見所だ。
鉄砲山・三谷山 『鉄砲山』山頂で一休みしたのち、次なるピークの『竜王山』方面へは東側に延びる車道へ。続いて、写真では少々分かり辛いが舗装路右手の脇道に入る。
『鉄砲山』山頂で一休みしたのち、次なるピークの『竜王山』方面へは東側に延びる車道へ。続いて、写真では少々分かり辛いが舗装路右手の脇道に入る。
鉄砲山・三谷山 『鉄砲山』までの遊歩道然とした山路と打って変わって、この先はやや本格的な登山道となる。若干踏み跡の不明瞭な箇所もあるが、木の枝に貼られたピンクテープを確認しつつ進めば大丈夫だ。
『鉄砲山』までの遊歩道然とした山路と打って変わって、この先はやや本格的な登山道となる。若干踏み跡の不明瞭な箇所もあるが、木の枝に貼られたピンクテープを確認しつつ進めば大丈夫だ。
鉄砲山・三谷山 そののち、本日二座目となる『竜王山(180m)』にも登頂だ。本峰からの展望は皆無であるものの、山頂には小さな祠が置かれている。
そののち、本日二座目となる『竜王山(180m)』にも登頂だ。本峰からの展望は皆無であるものの、山頂には小さな祠が置かれている。
鉄砲山・三谷山 『竜王山』から少し下ると山間の県道へ。当初はここから車道伝いにスタート地点の『瀬戸駅』まで周回する計画であったが、このまま下山するのもやや物足りなさを感じたため、車道を渡った先の登山道から、隣の『三谷山(みたにやま、226m)』まで足を延ばしてみることとした。
『竜王山』から少し下ると山間の県道へ。当初はここから車道伝いにスタート地点の『瀬戸駅』まで周回する計画であったが、このまま下山するのもやや物足りなさを感じたため、車道を渡った先の登山道から、隣の『三谷山(みたにやま、226m)』まで足を延ばしてみることとした。
鉄砲山・三谷山 先程の車道から少し登ると、松茸山期間中の入山禁止を示す看板が。ここはその手前の分岐を見落とさないように気を付けつつ左手へ折れる。
先程の車道から少し登ると、松茸山期間中の入山禁止を示す看板が。ここはその手前の分岐を見落とさないように気を付けつつ左手へ折れる。
鉄砲山・三谷山 若干のアップダウンを経たのち、三角点の置かれた小ピークへ。とはいえこちらも眺望は皆無の、小さな足溜りに過ぎない。
若干のアップダウンを経たのち、三角点の置かれた小ピークへ。とはいえこちらも眺望は皆無の、小さな足溜りに過ぎない。
鉄砲山・三谷山 先程の三角点から小ピークを一つ越えて登り返すと、『物理城址』の石碑が佇んでいる。『物理』は「ぶつり」ではなく「もどろい」と読むのだそうで、本城はかつて周辺一帯を治めていた『物理氏』の居城だったそうな。
先程の三角点から小ピークを一つ越えて登り返すと、『物理城址』の石碑が佇んでいる。『物理』は「ぶつり」ではなく「もどろい」と読むのだそうで、本城はかつて周辺一帯を治めていた『物理氏』の居城だったそうな。
鉄砲山・三谷山 なお、こちらの山路も相変わらず踏み跡の分かりにくい所が少なくない。また、少々藪っぽい箇所もあるほか、蜘蛛の巣も厄介だった。
なお、こちらの山路も相変わらず踏み跡の分かりにくい所が少なくない。また、少々藪っぽい箇所もあるほか、蜘蛛の巣も厄介だった。
鉄砲山・三谷山 ともあれ、『物理城址』から引き続き小さなアップダウンを繰り返すと、再び車道に出る。『三谷山』方面へは、その向こう側の脇道(写真奥)へ。
ともあれ、『物理城址』から引き続き小さなアップダウンを繰り返すと、再び車道に出る。『三谷山』方面へは、その向こう側の脇道(写真奥)へ。
鉄砲山・三谷山 時折やってくる自動車に気を付けつつ、開放感のある車道を緩やかに登ると、両脇に登山道の分岐する峠に差し掛かる。ここを左折すると『三谷山』へ向かうが、反対側の道(写真の反対側)にも『展望の丘』と書かれた道標が立てられている。気になったので、まずはそちらへ寄り道していくこととした。
時折やってくる自動車に気を付けつつ、開放感のある車道を緩やかに登ると、両脇に登山道の分岐する峠に差し掛かる。ここを左折すると『三谷山』へ向かうが、反対側の道(写真の反対側)にも『展望の丘』と書かれた道標が立てられている。気になったので、まずはそちらへ寄り道していくこととした。
鉄砲山・三谷山 階段状に整備された道を5分ほど登ると、大きく拓けた一帯へ。ここが『展望の丘』のようで、広場の中央には三角点も置かれている。
階段状に整備された道を5分ほど登ると、大きく拓けた一帯へ。ここが『展望の丘』のようで、広場の中央には三角点も置かれている。
鉄砲山・三谷山 残念ながら『展望の丘』の周囲は木立に閉ざされているものの、北西方面のみ僅かに見晴らしが拓けていた。
残念ながら『展望の丘』の周囲は木立に閉ざされているものの、北西方面のみ僅かに見晴らしが拓けていた。
鉄砲山・三谷山 『展望の丘』から取って返して、今度は『三谷山』を目指す。こちらも良く整備された歩きやすい道程だ。
『展望の丘』から取って返して、今度は『三谷山』を目指す。こちらも良く整備された歩きやすい道程だ。
鉄砲山・三谷山 いったん小ピークを越えてコル部の分岐点を過ぎると、つづら折りの登りに入る。とはいえ、足元は緩やかなので比較的楽な道程だ。
いったん小ピークを越えてコル部の分岐点を過ぎると、つづら折りの登りに入る。とはいえ、足元は緩やかなので比較的楽な道程だ。
鉄砲山・三谷山 先程のつづら折りののち緩斜面に入ると、ほどなくして『三谷山』の頂きだ。ただし、こちらは地形上突出している訳ではなく展望も皆無で、なおかつ山頂標識もかなり控えめなため、YAMAPで確認しない限り分かり辛いかもしれない。
先程のつづら折りののち緩斜面に入ると、ほどなくして『三谷山』の頂きだ。ただし、こちらは地形上突出している訳ではなく展望も皆無で、なおかつ山頂標識もかなり控えめなため、YAMAPで確認しない限り分かり辛いかもしれない。
鉄砲山・三谷山 『三谷山』からは東側の尾根へ続く登山道を辿って下山するつもりであったが、こちらの道はすぐに踏み跡が不明瞭となる。それでもしばらくは地形を見極めながら進めば問題なかったのだが、その先でひどい藪に直面(写真の箇所よりもう少し先)。下手をすると怪我しそうなのでおとなしく引き返し、別ルートで下山することとした。
『三谷山』からは東側の尾根へ続く登山道を辿って下山するつもりであったが、こちらの道はすぐに踏み跡が不明瞭となる。それでもしばらくは地形を見極めながら進めば問題なかったのだが、その先でひどい藪に直面(写真の箇所よりもう少し先)。下手をすると怪我しそうなのでおとなしく引き返し、別ルートで下山することとした。
鉄砲山・三谷山 いったん『三谷山』山頂へ戻って先述のコル部の分岐点まで下ったのち、そこから麓へ延びる遊歩道へ。こちらは過去に作業道として利用されていたようで、非常に歩きやすい道程だ。
いったん『三谷山』山頂へ戻って先述のコル部の分岐点まで下ったのち、そこから麓へ延びる遊歩道へ。こちらは過去に作業道として利用されていたようで、非常に歩きやすい道程だ。
鉄砲山・三谷山 しばらく下って沢音が近づき、『金剛童子』という寺院に辿り着けば下山完了だ。此度の山行の無事に感謝し、お参りしていくこととした。
しばらく下って沢音が近づき、『金剛童子』という寺院に辿り着けば下山完了だ。此度の山行の無事に感謝し、お参りしていくこととした。
鉄砲山・三谷山 『金剛童子』は、病気回復や子供の守り神として崇敬されているとのこと。また境内には、「見ざる、聞かざる、言わざる」の所謂『三猿』も祀られている。
『金剛童子』は、病気回復や子供の守り神として崇敬されているとのこと。また境内には、「見ざる、聞かざる、言わざる」の所謂『三猿』も祀られている。
鉄砲山・三谷山 『金剛童子』を後に鳥居をくぐったら、車道を歩いて最寄りの『万富駅』へ向かう。写真奥は、キリンビールの岡山工場。工場見学も受け付けているそうで、同社の『一番搾り』を愛飲している筆者としても気になるスポットである。
『金剛童子』を後に鳥居をくぐったら、車道を歩いて最寄りの『万富駅』へ向かう。写真奥は、キリンビールの岡山工場。工場見学も受け付けているそうで、同社の『一番搾り』を愛飲している筆者としても気になるスポットである。
鉄砲山・三谷山 しかるのちに、跨線橋を渡って線路沿いに少し歩けば、ゴール地点となる『万富駅』に到着だ。ひとまずは無事の下山に安堵しつつ、40分後となる次の列車までのんびりと過ごすこととした。
しかるのちに、跨線橋を渡って線路沿いに少し歩けば、ゴール地点となる『万富駅』に到着だ。ひとまずは無事の下山に安堵しつつ、40分後となる次の列車までのんびりと過ごすこととした。

活動の装備

  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR
  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    ミラーレス一眼カメラ X-T4 シルバー X-T4-S

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