活動データ
タイム
01:45
距離
1.6km
のぼり
108m
くだり
109m
活動詳細
すべて見る神成山で体力を残した我々は元々の目的地であった妙義神社へ向かった。道の駅みょうぎから妙義神社の鳥居を潜り参道を登ると長い階段の上に妙義山が聳えていた。 登っていけば本殿がある事がわかったが下からだとその姿は木々で隠されて見えず、妙義山自体が本殿のようで、まるで異界への入り口かに見えた。 江戸時代から使われているという石の階段は凸凹として手摺もなく上りづらい。 階段より緩やかな回り道もあるが参拝客への配慮はあまり重視されていない感じ。それが良い。 ところどころ頭上に縄が渡され、その縄に吊るされた無数の風鈴の冷たい金属音がリーン、リーンと静かに鳴り渡っていた。 「結界が張られてるんだね。ここから先は別の領域なんだ」 居合わせた若い父親が妻と子に独り言のようにポツリと呟いた。 ここには参拝客への配慮よりも大事にしているものがあるのだ。 オンシーズンの日曜だけあって参拝客の姿もちらほらあり鈴の音が響き渡っているにも関わらず、なぜか境内は静寂で満たされているように思えた。 本殿の前で彷徨っていると麓からサイレンの音がけたたましく鳴りはじめた。音は長いこと忙しなく走り回り、中々止もうとしなかった。消防車が何台も集まりヘリが来ていた事を後になって知った。山での事故があったようだった。 妙義神社が参拝客よりも敬意を払っているもの、畏怖を抱いているものは後ろに聳える妙義山そのものなんだろう。 紅葉が鮮やかで美しかった。
メンバー
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