活動データ
タイム
18:38
距離
60.2km
のぼり
4045m
くだり
3146m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る前回0合目富士登山したときにウンザリしたんですが、間を空けてしまうともうできないと思い、鉄は熱いうちに打てとばかりにルート3776に挑戦してきました。 重要ポイント ・閉山してトイレが利用できないため、事前に出せるだけ出す。さらに下痢止めを二錠飲み、緊急用に携帯トイレ2個持参する(使わずに済んだ)。 ・前日雨激しかったので天気見ながらスタート時間調整 ・気温が下がり始めていたので山頂の体感温度が未知数、停滞用のダウンだけでなく行動着も防寒できるものを持っていく(結果的にスタート時点での着衣だけで完走したが保険として必須と思う) ・涼しい時間にロードを終えたいので夜スタート ・小屋が営業していない前提で、補給は最後のコンビニで完結させる ・ショートカットルートは5合目から下は恐らく整備が手厚くない森の中なのでなるべく夜が明けてから ・山頂到着の時間次第でエスケープルートとして須走ルートか御殿場ルートも検討 道の駅富士吉田で前泊し車をデポ、バスと電車を乗り継ぎ9時頃吉原駅に到着。海岸と富士塚を下見してネットカフェでしばし停滞。しっかり寝て休息するつもりが、ベルセルク読み始めたら止まらず最新刊まで読破したらあっというまに時間が溶けました。不覚。 下見でかなり歩いてしまったのと、ネットカフェから海岸まで距離があるのでスタート地点までタクシー利用、1370円でした。海面タッチしてスタート。富士塚でスタンプ押印、COCOARの電子スタンプも試しましたが全く読み込まず。 スタートからラストコンビニまでほぼノンストップで2時間歩き、大休止と補給のため停滞。カレーメシとゼリー飲料を摂取し、アクエリ1L+水2L+おにぎり3個を購入。イートインスペースでしっかり休めませてもらい、大変ありがたかったです。 ここから先は暗闇のロード地獄が始まります。あまりに暗く長く、心がポッキリ折れる瞬間がありました。 夜明け前スタートでの山行は慣れているつもりでしたが、富士山エリアの暗闇の樹林帯はなぜかわかりませんがめちゃくちゃ怖いんですよね…。とてもショートカットで車道から外れる気持ちになれませんでした。 暗闇の車道歩きで耐えきれず折れた心を繋いでくれたのは、いきものがかりのベスト盤。じょいふるとブルーバードと夏空グラフィティ、あとnew world musicで小踊りしながら歩けました。音楽の力ってすごいなあ、としみじみ思いました。眠気と終わりの見えない暗闇の絶望感を乗り切れたのはいきものがかりのおかげです。 グリーンキャンプ場手前で夜が明け、ようやく安心して森に入れるようになり村山古道を使ってショートカットを試みます。 この村山古道、緑豊かで歩き易く、ここまでのロード地獄で疲弊した心が大変癒されました。コケと石と松の純和風といった趣き。ここを選んで良かった。 6合目の小屋が開いていたのでカップヌードルをその場でいただき、念の為水500ml x2を購入。最終的に佐藤小屋までは追加の水を開けることなく到達できましたが、ここで水が買える安心感は大変大きかったです。 ここから本格的に富士登山が始まります。 ここまでの疲れが響いて足は重くなりますが、ロード地獄の反動なのか気持ちは上向き、山頂に近づいている実感があるので楽しく歩けました。 13時頃剣ヶ峰に到着、ここまでで13時間半を要しました。 車をデポした道の駅富士吉田まで歩く計画で、時間がやばかったらエスケープルートとして須走ルートか御殿場ルートの砂走りで一気に降り、バスで富士吉田まで戻ることも考慮していました。 計画通り富士吉田ルートを下る場合、馬返しから車道を歩けるので暗くなる前にそこまで到達できるかどうかがポイントです。 時間的に微妙でしたが、下りならタイム短縮できると判断して富士吉田ルートを下山します。 閉山後の遅い時間だったこともあってか、ほぼ人と会わずに快適下山。ただ、15時手前あたりで登り始めている方がいたので驚きました。大丈夫かな…。 佐藤小屋も営業中のようで、食事や買い物ができそうでした。富士宮6合目小屋で購入した水も2本未開封だったので、立ち寄らず先を急ぎます。 富士吉田5合目から下は、かなり整備された登山道で危険はありませんが、石や木の段差が大変多く、膝が消耗しました。馬返しまで必死に下りて地図を見ると、浅間神社が遠い。きつい。 無心で車道を歩き、17時過ぎに浅間神社到着。やっと着いたと思いきや、まだ道の駅富士吉田までのロードが残っています。もうゾンビのような状態でノロノロとゴールしました。 ある程度覚悟を持って決行したつもりでしたが、過酷さは想像を超えてきました。 天気やスケジュールの都合で閉山後となってしまいましたが、たまたま6合目小屋が利用可能だったことや気温が下がり始めていたことなど、幸運でした。 残るミッションは御中道周回と主杖流しですが、自分の力量ではこれから先の季節は難しく、来年の開山期までおあずけとなりそうです。 今年は3回も登頂させてもらい、お天気と富士山に感謝の気持ちでいっぱいです。 【メモ】 ・ULシャツ+ドライメッシュ+TNFドローライトパンツ。スタートからゴールまでこのまま。 ・レイン上下、ダウン、念のため行動中の重ね着用にソフトシェルも追加。結局使わなかったが、季節の変わり目で行動時間長くなる場合は大事。
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