30年ぶりのリベンジ 富士山

2023.08.18(金) 日帰り

活動データ

タイム

11:06

距離

10.2km

のぼり

1480m

くだり

1496m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 6
休憩時間
2 時間 9
距離
10.2 km
のぼり / くだり
1480 / 1496 m

活動詳細

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いつか必ず富士山に"無事"に登りたい。 そんな長年の夢をようやくかなえてきました。 最近軽装で富士山に登る人が問題になっています。そんな報道を見る度に思い出すことがあります。それはちょうど30年前の夏、高校の同級生と二人で30歳の記念にと富士山に登りました。 忘れもしない下界の気温は36度。 当時体力に自信もありこんなに暑いのだから、とTシャツにトレーナーにウインドブレーカ程度の服装で登りました。吉田口から恐らく今の倍くらいのスピードで登ったように思います。八合目あたりの山小屋で仮眠し日の出前に出発。九合目あたりで日の出渋滞に。日の出を見終わった後、出発すると何か体がおかしい。うまく動かないし気分も悪い。それでも何とか山頂について休憩しているとますます気分が悪くなり動けなくなっていく。山小屋に入るもスタッフの人たちは接客に忙しく体調不良の自分には見向きもしてくれない。高山病かとも思ったけど、息が苦しいというより徐々に体の芯からエネルギーがなくなり恐ろしい状態に向かっていく感じ。こんな高山で簡単に下界に降りられないところで、声も出せずこのままどうかなってしまうのではないか、と恐怖を感じていた時、友人がこれでも着てみたらと貸してくれたフリースジャケット。それを着て数分後、少しづつ体が生気を取り戻し何とか歩けるようになっていきました。「低体温」でした。さすがに気分は良くなかったのでお鉢巡りは断念し下山した苦い思い出があります。本人は体が冷えていると自覚しないところが怖い。今とは情報量も入手方法の容易さも異なるとはいえ大きな反省と経験でした。それ以来、屋久島に行く時もどの山に登る時も防寒具だけはやや多めに持っていく習慣がついてしまいました。そして、無事な富士登山は長年の与えられた宿題でした。 今回は最短ルートで行ける富士宮登山口へ。 水ヶ塚駐車場からのタクシーでは、親子3人連れの方が声をかけてくれて安く行けて助かりました(もちろん大人料金分多めにお支払い😆)。高山病にならないようにゆっくりゆっくり登り、また歩きながらヨガでやる腹式呼吸で深呼吸を繰り返しました。それでも、3200mを超えたあたりから息がハァハァ。そうしたら音が大きかったのか、下山してきたお二人の年配の女性が、「大丈夫ですか?」「でもベテランだから大丈夫ね。」その時は"えー自分も少しは経験者に見えるのかなー?"なんて思ってしまいましたが😅、今思うと単に歳がいっているからベテランと言っただけなのかも。 山頂に着いた時には登ったーという達成感よりは、ようやく長年借りていたものを返しにきたようなそんな感じでした。 下山はバテバテ。例によって一回は転ぶ。右足を前に滑らせ仰向けに背中から落ちるもリュックが緩衝材でセーフ。危ない危ない。 長かったけど何とか下山。富士山はこれで卒業かな? 何はともあれこの夏の宿題をようやく一つクリアしました。

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