活動データ
タイム
22:44
距離
51.1km
のぼり
2981m
くだり
2748m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る暴風雨の中秋田駒ヶ岳周辺をノコノコ歩いてきました。道は基本的に迷うようなものではないと思うのですが、噂通り笹がモジャモジャしており足元が見えない、かつ倒木がかなり多いので迂回していると笹に囲まれ方向感覚が狂う、とかはあるかもしれません。足元(のルート)が全く見えないので適当に「感覚」だけで歩いていましたが、不思議とロストするようなヤバさはありませんでした。ルート自体は素晴らしい森や湿原を抜けるナイスなものなのですが、以下あたりが地味に嬉しくないポイントなので、行くにしても雨の近い日にはウロウロしないほうがええかもしれません。 - 道が川になっておる - 平らな道はごっつい泥水たまりになっておる - 田代平を越えたあたりからのぬかるみパワーが圧倒的 - 木道までどっぷり川になっておる - というか木道が異常に滑る - 笹がモジャモジャで足元が見えん上にツルッツル - 笹がモジャモジャで足元が見えんが実は川になっておる - 笹がモジャモジャで足元が見えんが実はとんでもない水たまりになっておる - 笹がモジャモジャでかき分けて進むと10mで全身ビッショビショ - 笹がモジャモジャでかき分けで進んでいると近くから恐ろしい咆哮?のような声が聞こえてくる - 虫がとんでもなく凄い、無視は無理 - 虫の執念がすごい、振り切るのは不可能 - 虫にムシャムシャやられまくって顔がお岩さんみたいになる - 職場の若者に「お岩さん」というと「え?なにそれ?しらない、昭和の話?」と言われてショック ひょんなことから休暇をとることになり、四連休となったのでちょっぴり遠くをウロウロしてみることにします。ほんなら前回豪雨でトンズラした秋田駒ヶ岳の先の方を歩くかな、と行ってみたところ前回を超える暴風雨。まあ、雨はどうでもええし、風は樹林帯に入れば気にならんじゃろ、と知らん顔で先に進みますが、上記の素敵項目にぶち当たり即死寸前。道はそれなりに歩かれているようですが、道中は少しずつ廃れていっているようにも見えました。歩くなら早いうちがええのかもしれません。「山は逃げない」とよく言いますが、こういうふうに逃げていくのかもしれないですね。 ■秋田駒ヶ岳八合目~田代平 まず八合目の避難小屋が快適すぎて雨の中出発する気にならんですなぁ。と、思うのも束の間、やっぱり登山口があると侵入したくなるもんです、トイレをお借りしたりしてアレコレ準備したら、本日も元気に出発です。 道は超快適、森林限界を超えるまでは風もないので小雨の道をノコノコワッショイ歩くだけです。阿弥陀池あたりからは綺麗な景色が広が... らず真っ白ですな。風も超強い。男女岳への上りは追い風なので雨も大して気にならず勧めました。その分帰りはすごかった。頂上でザックカバーの固定紐がチギレてふっとばされましたが、運良く山頂標に引っかかってくれてセーフ。意気揚々とはためくザックカバーを回収しコソコソと避難小屋に文字通り「避難」します。 避難小屋には先客がおられましたが、私と同じ空間にいるのが拷問であるたため急いで出ていく模様。お互いに「なんでこの人はこんな日にこんなところをウロウロしちょるんじゃろう?」と思い合っているのが手にとるように見えます。私は先に進むつもりでしたが、それを言うと「え?この中を進むの?もしかして少々アレな人物なの?」と思われてしまう恐れがあったため、そのあたりを隠蔽してその方たちを見送ります。 その方たちがいなくなる頃を見計らい、次は男岳に行けるか確認しに行き... ハイ、無理、とんでもねぇ風。じゃあ、ムーミン谷に... ハイ、無理。真っ白な谷底からとんでもねぇ風が吹き上げてきておる。仕方がないのでそのまま馬の背?とかいうデンジャラスな名称の道を通り横岳に向かいます。名前の割に普通の道で安心、岩に阻まれて風も弱まっておるため、雨の中を楽しく歌いながらノコノコワッショイ進みます。 横岳から焼森あたりまでは雰囲気のある道です。ジャリジャリした足元ですが、今日は土砂降りなので足元が固まっており比較的歩きやすい感じです。風はかなり強烈ですが湯森山に向かうあたりで風よけがでてくるのでこれまた快適です。そのまま記憶のないまま適当に進んでいくとやがてボロい感じの木道にであいます。そう、世界三大危険物の一つである、「濡れた木道」です。 ...が、まあこのあたりは問題なし。歩く人が多いのかな?濡れていても全く滑らん。途中で水を汲むため湿地の方に向かいますが、よく考えたら足元がずーーーーっと川なので、頑張って水を運ぶ必要性はゼロでした。そのまま眺望で名高い乳頭山で真っ白な視界を堪能し、転ばないようにソロリソロリと歩いていると突然田代平山荘がご登場です。非常にええところにあります、ウキウキでびしょ濡れの服を着替え、いそいそと快適空間を構築します。あとは、メシ・酒・睡眠のしあわせセットをご堪能。 ■田代平~大白森 「雨後の洗礼」を思いっきり受けます。まず木道が川になっててくるぶしの上まで水に浸かったまま進む。さらに木道がついに滑り始めます。一歩ずつ気をつけて進めば大丈夫なレベルなので、ゆっくりと確実に進むのがええでしょう。このあたりから段々ヤブっぽくなってきますが、最初のうちは小手調べの短距離です。数十メートルくらいかな。ただし、虫がヒドイ、ちょっと立ち止まると視界に数十匹の羽虫がブイブイ。虫だけに無○して進んでいましたが、目の周りからこめかみあたりがムシャムシャやられまくり、痒いわ痛いわの大忙しです。 蟹場温泉への分岐あたりからかな?一気に森の中になります。すごく平坦な道で歩きやす... くはなく、とんでもねぇ泥濘ロードとなっております。基本的に上り坂は川、平地は水たまりとなっており地面を歩くことは殆どありません。さらに羽虫フェスティバルも常時開催されておりおっさんの顔面はそのメイン会場、とんでもないの一言。さすがの私もションボリ具合を隠せない状態です。 そのままションボリ歩いていると、突如視界が開けます。で、ここがとにかくすごい。大白森という山のてっぺんなのですが、こんなの見たことありません。360度見渡す限りの草原(湿原?)となっております。これは一見の価値あり、ここを目指して来るハイカーがおるのも超納得の素晴らしさ。唯一無二かは正直わかりませんが、もう一度言っておきましょう。ここは一見の価値あり。草紅葉や雪の時期も多分最高でしょう。 ■大白森~八瀬森 感動しつつ坂を下ると、避難小屋が視界に現れます。大白森避難小屋だったと思います。雨にドシャドシャ降られていたため非常に助かる、ちょっと休ませてもらうことにして避難小屋に続く木道を進みます。 「ギョエー!そしてギャース!」 なんと、おっさん超転倒。もう漫画並みの転倒。こんなに滑る木道はなかなか無いですよ、瞬間的には日本一滑る木道だったと思います。まさに摩擦係数ゼロ。そしてあまりにも見事な転倒であったため、思いっきり太ももの外側が擦れまくりの広範囲皮剥け出血大サービスとなっております。ちょうど避難小屋があったため避難し、このツルツル木道を非難... いや、なんでもありません。ちょっと休憩したら気を取り直して出発です。 ここから(笹のモジャモジャ具合が減少して)多少道が歩きやすくなりますが、足元がずっと水たまりなことに変わりなし。大沢森の近辺は多少マシだったような気がしますが、そのかわりに曲崎山近辺が超モジャモジャ。水を含んで葉っぱが重いのもありますが、結構パワーを消費します。更に足元は見えんし急な坂だったりするし土は滑るし... と、なかなかやらかしてくれます。まあ、危険は全然ないのでそのまま八瀬森までモジャモジャワッショイ歩き、八瀬森避難小屋に到着です。大きな避難小屋で非常に快適。本日もしあわせセットをご堪能となります。 このセクションが一番倒木が厄介だったと思います。数も多いし迂回も面倒。私もここまで歩きつつ数十本へし折って道の外に片付けたり迂回路を踏み倒して道を作ったりと頑張りながら進んできたのですが、このあたりでギブアップしてしまいました。もうこの辺では「自分さえ前に進めればええわい」という至極残念なおっさんしか存在しない状態でした。 ■八瀬森~関東森 とんでもねぇ鬼ルート。まず初っ端の道がわからん。川を飛び越えたら湿原が広がっており、道がありません。あれ?道を間違えたかな?と思ってしまいますが、正解は「無視して直進」だった模様。数歩進んだら踏み跡が見えますが、もうそこは田んぼ状態。水たまりではなく田んぼ。田んぼを抜け樹林帯に入ったら一安心... できるはずもなく今度は鬼の笹モジャフェスティバル・謎の動物の咆哮付き、とオシャレイベントが開催されます。 この日は小雨で歩きやすいはずなのですが、ビショビショ具合がとんでもねぇ、このルートを歩く場合は朝露の時間は避けるのがええかもしれません。ちょっとかき分ける、という感じではないので。足元なんぞもまったく見えん、のに不思議と進む方向はわかるんですよね。ピンクテープもところどころにあるのでそれを辿って歩いていけばようやく東北の関東森に到着です。 ■関東森~大深山 関東森の先もしばらく超モジャモジャエリアですが、ちょっと進むと刈払いされているエリアに出るので、そこからはノンビリ歩けるでしょう。ただ、湿原はやっぱりアレですね。全域田んぼ。草を踏み潰して歩けば何とかなりそうですが、そんな勇気はナッシング。結局足首まで泥ベッチャ選手権を開催しつつ、ついにメジャールトに合流します。 その後はさすがの貫禄、歩きやすさ満点でびっくりたまげてしまいます。つい浮かれてスタスタあるきそうになりますが、それは駄目じゃろう。今までの鬱憤を晴らすかのように一歩一歩味わいながらゆっくりと進みます。そのままノンビリを真っ白な中を進むと大深山にでてきます。真っ白。 ■大深山~八幡平 大深山からは歩いたことがあるので、何となく景色とかも覚えている... と、思ったら結構忘れとるな。山頂を超えるとまたもや羽虫牧場につっこみ、虫を大量に引き連れて大深山荘に避難。おやつをムシャムシャやらかしたら虫達が散開したのを確認して意気揚々と下ります。すぐに見つかり、おっさんは再度虫達の集会所になります。 流石に昨日までほどではなかったですが、やはりかなりの虫具合。数十歩歩いたら立ち止まって虫を追っ払う、というのを繰り返しながら少しずつ進んでおりましたが、前諸桧あたりからかな?不思議と虫が激減した気がします。何か縄張りとかあるんでしょうかね? そのまま適当に歩いていましたが、畚岳分岐のちょっと前辺りから妙にフラフラします。症状から完全にシャリバテなのですが、もうゴールも近いし補給するまでもないかな、と適当な判断で無視して進み即後悔。しつつも意地になってムキになってそのままひもじく真っ白な畚岳を堪能して登山口まで下山します。 せっかくなので雨の中八幡平に寄って、土砂降りの中バス停で着替え、以前から行きたかった松川温泉によってバスで元気にとんずらしました。非常に素晴らしい温泉でした、あとで聞いたのですが露天風呂は混浴?らしいのでその旨注意が必要です。普通に男湯に「この先露天風呂」とか書いてあったのでそのまま進んで露天風呂に居座ってしまいました。傍から見たら完全な変態おじさんだったんじゃろうなぁ。つーか、露天風呂には当然おっさん達しかおらんかったので全く気づけんかったわい。休憩所で言われてビックリ仰天。 今回は3日とも雨で、久しぶりに全身びしょ濡れで連日歩く感じになりましたが、この骨盤周りの皮膚がふやける感覚はやっぱり慣れないですね。タイツの下にパンツを履いていますが、その辺りがびっしょりになって張り付くので一日歩いているとそりゃあもうフニャフニャですわ。状況によっては擦り切れたりして痛いし、何かええ回避策ないですかね。
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