活動データ
タイム
05:01
距離
10.8km
のぼり
900m
くだり
901m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る■泉ヶ岳に広がるグランブルーの空を見に行ってきました。この時期、脊梁山脈には雪雲がかかっていて晴れることは稀ですが、その手前に位置する泉ヶ岳には雪雲がかからない日もあって、一月に数回、晴れた美しい雪山が味わえます。1月10日(月)はそんな絶好の日和でした。 ■オーエンス泉岳自然ふれあい館から水神まではツボ足でも行けるほど、道が踏み固められています。今日は気温は平年並みに上がったものの、雪は締まっていて歩きやすくなっています。スノーシューとアイゼンも持参しましたが、それらの出番はなく、今日はチェーンアイゼンを登山靴に装着して歩きました。これで十分でした。 ■水神から先は雪が深くなり、傾斜もきつくなってきます。大岩手前の肩に出る斜面、そして大岩から先、「さいの河原」に着く手前が急になっています。雪が柔らかい時には踏み抜いて大変だったこともありますが、今日は雪が締まっていてそれほど苦労せずに登れました。振り返ると蔵王連峰が綺麗に見えています。二口山塊から面白山付近の山頂部には雲がかかっています。この辺りがすっきりとしていれば、遠く朝日連峰も見えるはずです。ですが、今日はこれで十分です。何しろ、泉ヶ岳山頂部に広がる空は、まさにグランブルーなのです。 ■泉ヶ岳山頂には登山者が2名休んでいて、そのうちに表コース、水神からそれぞれ1人登ってきました。山頂では休まずに、そのまま北泉ヶ岳に向かいます。絶景を楽しむならば、山頂から先にある展望地がベストです。この展望地から見る景色は、いつ見ても素晴らしい❣️北泉ヶ岳を手前に置き、後白髪山、三峰山、船形山と連なる白い稜線にはため息が出るほどです。今日はグランブルーの空に、白がくっきりと浮き上がっています。右手に視線を移すと、大崎平野の向こうに薬莱山、その先には栗駒山が見えています。神室連峰には雲がかかり、鳥海山は姿を見せてはくれませんでした。 ■展望地から鞍部に下り、登り返して三叉路に着きます。ここも踏み跡がしっかりと付いていて、チェーンアイゼンでも雪に潜ることはほとんどありませんでした。 ■下りきった鞍部から三叉路への登り返しはブナの原生林となり、ここから北泉ヶ岳手前の鞍部一帯に広がるブナとミズナラの森が私の好きな場所です。三叉路では休まず、一気に北泉ヶ岳を目指しましたが、この原生林に入ると途端にペースが落ちてしまいます。豊かな森の静謐な空気の中、立ち止まることが多くなりました。 ■北泉ヶ岳山頂には、10人近い登山者がいました。山頂の標識は雪に埋れ、推測すると1.5mほどの積雪量なのではないかと思います。高くなったおかげで、いつもは見えない冬の桑沼が眼下に見えていました。視線を上げれば、大崎平野から栗駒山まで、すっきりと見通せます。ここの景色もまた美しいものでした。 ■山頂でおにぎりを頬張り、コーヒーを飲んで下山します。下山する途中、やはりブナとミズナラの森で立ち止まってしまいます。三叉路を過ぎて、左に泉ヶ岳を見ながら下ると、黒鼻山との分岐点に着きました。黒鼻山へ立ち寄ろうかと思ったのですが、踏み跡が柔らかく、ここでスノーシューに履き替えるのも面倒なので、予定通り水神に下ることにしました。 ■この日の天気は、ほとんど快晴でした。こんな日ならば、泉ヶ岳は冬山初心者の格好の選択肢になります。これまでの記録を見てみると、最初は4月に歩いていたのに、いつの間にか11月から1月が私の泉ヶ岳歩きの適期になっていました。 ■もう一つ、今日、泉ヶ岳・北泉ヶ岳に登った理由を記しておきます。それは、昨年11月に北泉ヶ岳付近で遭難してまだ発見されていないおおそねさんの早期発見を祈るためでもありました。実は昨年の1月15日に泉ヶ岳山頂でおおそねさんと初めて言葉を交わし、YAMAPにコメントをいただきました。それ以降、交わりはありませんでしたが、遭難のことがずっと気にかかっていたのです。グランブルーは、おおそねさんがおそらく好きだったと思われる言葉です。この日の空はグランブルーそのものでした。
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