日光白根山 @踏地リサーチ

2021.10.23(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 19
休憩時間
46
距離
5.1 km
のぼり / くだり
992 / 236 m
3 3
50
16
DAY 2
合計時間
4 時間 50
休憩時間
1 時間 52
距離
7.1 km
のぼり / くだり
400 / 1249 m

活動詳細

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紅葉残る日光中禅寺湖近くの湯元温泉から、五色沼避難小屋に泊まり、丸沼高原スキー場に下山する、栃木→群馬への県跨ルートをチョイス。 今回のルートチョイスの経緯の前に「ガイド」について少々補足を… いつも一緒に山行してる「ガイド」は、群馬寄りの埼玉生まれ、大学は長野、会社は栃木、現住所は内房真ん中辺りの千葉という、今まで都心部を避け、関東の辺境の地を好む奇特な方。特に栃木在住期間が長く、栃木県内の山々はほぼ制覇したと言い切る、「栃木エキスパート」なんなら「栃木専門山屋」と言っても過言ではありません。 そんな「ガイド」から、「今年は雪山テン泊しませんか?」とのお誘いを受け、チョット興味はあるものの、いきなりの厳冬期テン泊はハードルが高すぎるので、晩秋の日光白根山に、まずは避難小屋泊プランでリサーチ山行と相成りました。 初日は丸沼高原駐車場集合後、1台車をデポって湯元温泉駐車場まで戻り、栃木側から前白根山経由で、五色沼避難小屋までのプランだったのですが、CT的に早朝発だと早く到着し過ぎしまうので、9時半に丸沼集合の10時登攀開始の予定でした…が、東北道とロマンチック街道の大渋滞で、集合&開始時間が2時間押しに…土曜日の天候は荒れると予想されていたのに、今迄で最遅の開始にお互いチョット焦りつつ、でもどこか「いつも通り」でトライ。 出発して暫くはスキー場ゲレンデを進みますが、登山道に入った途端の急坂連続に、早速息も上がり、まだ樹林帯なのに暴風音が鳴りやまず、とうとう辺りは「雪景色」に…一応雪山装備は一式持参して来たので、「プチ冬期仕様」でまずは前白根山を目指します。 天狗平を抜け、前白根稜線上に出ると、そこには暴風雪吹き荒れる「修羅場」が待っていました。。 気温マイナス1~3℃、風速15~20mの中「厳冬期仕様」で進みますが、時折の爆風にスランプし、叩きつける氷雪が暴威を振るい、黄色いサルは鼻水を垂れ流し、まつ毛まで凍る状況に青い心は人にやさしくなれず、「撤退」の二文字が脳裏をよぎりますが、なんとか前白根山に到着。 あまりの状況の悪さに、撮影する余裕もあまりなく、這々の体で一旦五色沼に下り、水場を目指しますが、この辺りから「ガイド」の歯車が狂い始めます… 「ガイド」曰く「真冬でも凍らない」という水場は、水場看板を見落とし、登り下りする事数十分、GPSで探し出した水場は見事な氷柱と化し、辺りの雪を掻き分け「苔から滴る雫」をカップに集め、何とか「臭い水」を確保し、一安心したところで、「ガイド」に「凍らないんじゃないの?」「凍ったところ見た事ないです」「凍ってんじゃん!」「ほんとですね」とフルスイングで他人事に振り切った発言に、毎度の事とは言え状況が状況なだけに笑えず… 日没リミットも迫る中、到着した五色沼の鉛色の世界に狂気を感じ、「ガイド」のラッセルで避難小屋まで登り返しますが、ここに来て痛恨の「ルートロス」に…リボンを探しますが見当たらず、悴む手でYAMAPを開きますが、こんな時にまさかの「シャットダウン」に…青ざめつつ脇に挟んで体温で温め再起動し、何とかルートを探し出し戻る事に成功…この間「ガイド」は「何度も来てるんですけどね」とか「たぶんコッチ…じゃない…アッチ…かな?」とか「雪で変わっちゃって解かんないや」とか言いたい放題。 「ラッセルガイド」を後ろからナビゲートし、避難小屋が見えた瞬間「ガイド」を呼び寄せ、若干本気の「プチ説教」を差し上げ、まずは無事で何よりと凍りかけたビールと、冷えた身体と心に染み入る熱燗でおつかれ山。。 翌日早朝は本白根山モルゲンロートを頂戴し、昨日とは一転した濃紺の静寂に心が震え、標高が増す度に表情を変える青と白の世界に「これだよ!これこれ!!これが見たかったんだ!!!」と、鼻水なんか気にしない「ガイド」と顔が皺くちゃになるほど笑い、益々勢いづく白根blueに後押しされ、完璧な青空の下白根山頂に到着。 群馬側からのロープウェイ組が、続々と山頂付近に到着し始めたので、意気揚々と下山開始した途端、日帰りの皆様とは明らかに違うテン泊装備の場違いさに気付き顔を赤らめ、結構な方々からお声を掛けて頂きましたが、気恥ずかしさの方が勝りろくなお答えもできず、この場を借りてお詫び申し上げます。。今度お会いできたら、トンチもパンチも効いたトークでお答えできると思います。 降雪下山道は通常よりも下りやすく、アッという間に二荒山神社に到着し、足湯と展望台に「下界」を半端なく感じ、ロープウェイにハシャぎつつ、カツカレーにて全行程終了。 今回は今後に繋がるイイ山行となりました。

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