暗闇・痩せ尾根が大嫌いなかえるさん。どちらもダークサイドに吸い込まれそうな恐怖感。天気もよさそうだったので、前日金曜日に、やまっぱー友達の日記をみて、勢いで冷池小屋を予約してしまい、勢いでダークサイドと戦ってきました。かえるさんは幼少のころから平均台とか怖くてだめなんだよね。歩道橋も大嫌い。 3:20おうち車発→6:10信濃大町駅駐車して扇沢までバス。帰りは神代駅から信濃大町駅まで電車で戻る。
青い空の扇沢駅。これはいい予感!
柏原新道登山口まで車道を下る。ここの駐車場はもう一杯。
登山道からみると駅前の有料駐車場はまだ余裕があるね。
実は夏道はじめて。こんなのあったっけ?いつも雪のしたかな。
雪道はこの手前で南尾根に取り付くので、はじめての道です。ワクワク。
優しく包まれる岬。雲に優しく包まれてしまっています、むむむ。
どんどん白が濃くなる…
嫌いなザレ・ガレが早くも登場。
えー!種池山荘は真っ白の中だよ、どゆこと?午前中晴れるんじゃなかったの?
10時ランチ開始まで、寒い中待つ。凍るかと思った。ピザ祭りはシーズン終了なのでカレーです。
鐘が立派。今度は晴れたときにね。
爺が岳への道。真っ白。どして?
南峰。何も見えません。でもちょっと切れそうな予感。
中峰。見えるんじゃないの?ダメか…
北峰下。見えました、この日一番の景色。この後すぐに白い世界へ。この沢が下ノ廊下・十字峡につながると思うとワクワクする。
雪道の時は果てしなく遠い小屋だとおもいましたが、夏道だとサクサクですね。真っ白だから景色楽しむでもなく、雷鳥も出てこないから、速かったのかしら。
女子部屋。コロナ対策でビニールカーテン。コロナ前に比べると広々だけど、最近の小屋では一番入れていた印象。泊めていただけてありがたい。
下履き上履き登山靴を一人一人管理されています。頭が下がる。安心に来られるのも山小屋、そして小屋の方々の整備があってこそ。
外は真っ白で、早く着きすぎてやることなくて、夕ご飯まで静かにビールと日本酒をお召しになったかえるさん。おかげさまで夕ご飯食べて19時には就寝できました。
就寝前に夕暮れを。上部の雲が切れてきました。剱は見えず。明日は晴れるかな?
月と金星が綺麗です。おやすみなさい。
ぐっすり寝まして自然に2時過ぎに起床。年寄りかっ。3時出発、お世話になりました。
かえるさんは暗闇が大っ嫌いです。特に樹林帯。この世のものじゃない奴らが私を引きずり込もうとしかねないからです。ここまでが本当に怖かった。
怖いからサクサクあるいたら暗いうちに着いちゃった。計算間違いました。写真には写らないけど、星降る中、樹林帯を終えた後の、剱の稜線陰影をみながらの歩きは楽しかった。
南峰で夜明け粘ったがとにかく寒い!動かないとだめだー。2人組が北峰に行くみたい、これはチャンス!暗い吊尾根歩きは暗闇と痩せ尾根が嫌いなかえるさんには厳しかったが、こっそり後ろについていきました。
ひそかに私を引っ張ってくれたお二人。ありがとう。ダークサイドに落とされずここまで来られたのはあなた方のおかげです。
おはよー。360℃素晴らしい景色でした!!
五竜唐松方面。どこまで行けるかな。
綺麗に焼けました。
北峰分岐。剱岳に南峰の影が映えます。さ、縦走開始!!ここで恩人お二人とお別れです。
八峰キレット開始。
やっぱりドキドキする。こんなところ私はこれ以上の荷物持って歩けない。テン泊の方々、素晴らしいなぁ。
岩を巻いたらようやくキレット小屋。もう小屋締めしているので、軒先をちょっと拝借して休憩しました。ここまで防寒対策していましたが、これから登り、日も出てきたのでTシャツ1枚で。
「懸垂下降なんて絶対無理ー」って言いながら、誰も聞いてくれないので仕方なくがんばりました。こんなのの繰り返し。段々麻痺して楽しくなってくるのが怖い。
よく降りてきたよね…。ここまで前後誰もみかけず。かえるさん、倒れたら一人なのか?
これから進む道。五竜岳まっていてね。
口沢のコル。剱がドーンと!
北尾根の頭で先行者に出会う。あれ?居たかな?と思ったら、こっそりズルしていた模様。みんながズルするといけないから書かないけど、迷惑かけずズルするならありだな。撮影していただきました。
北尾根の頭で食事。冷池で作ってもらったお弁当。包装がかわいい。
先行者は沖縄から3週間山歩きに来ていた方。羨ましい!っていったら、週末に来られるほうが羨ましい、と。お互いないものねだりです。頂いたスッパイマンとともに。
鹿島槍からずいぶん下ってきたね。
ぽつんと写る沖縄さん。
振り返ると手を振る沖縄さん。こういう道で仲間をみつけるとちょっと嬉しい。
G5。この登りも結構怖かった。下りはどうするんだろう…。
かえるが恐怖心に打ち勝った岩を、スイスイ進む沖縄さん。追いつかれる…。すれ違ったトレランちゃんもスイスイ。扇沢まで頑張って👍
G4は沖縄さんに先行していただきました。人がいるって気が楽。
さあ最後のザレ・ガレ。
ここまでのすれ違いはテント装備3名、トレラン2名。トレランの方写っているの見えるかなー。
ダークサイドに落ちなかったかえるさん、頑張ったね。五竜岳山頂まであと3分。
とうちゃこ。剱岳さんにむかってポーズ。本当にいい道でした。
五竜岳山頂からみる白馬方面。不帰の剣、いつかはつなげたいな、と突然恐怖心を克服したような感想を抱いた単純なかえるさん。でも無理です。
歩いてきた道をぼーっと眺めていたら沖縄さんが撮ってくれました。幸せだったなー。
山荘でコーラが飲みたい、飲みたい、飲みたい!!
飲みた過ぎて写真撮る前に飲んでしまった…
あまりの絶景にのんびりし過ぎた。五竜岳に手を振ってお別れ。沖縄さんともここでお別れ、よい山旅を!!
のんびりし過ぎて唐松岳届かず、五竜キャビンへ下山します。
白岳でも、唐松縦走路に後ろ髪ひかれる。走れば行けたかな…。
下山開始。鹿島槍ヶ岳さんも見えてきました。ありがとうね、また今度。
後ろ髪ひかれる道から雲の中に入る。
ふとここで。あれ?時間計算私間違った?キャビン最終いつだっけ?間に合わない?
雲の中の紅葉を、まずは走るよ。キャビンに乗れないと大変なことになる~。
あれ?やっぱり計算あっていた?もう何が何だか…。かえる混乱。
初めて通る道って難しいよね。特に下山。コースタイム半分のこともあればコースタイム通りのこともあるし。ここで堅実そうな中高年4人組に追いつき一安心。1時間以上計算間違った。
本当は鹿島槍・五竜の稜線がみえるのに雲の中。
かわいい。奥には八方尾根。あっち行けたかな?いやいや安全第一です。
もうこの標高で晩秋。
無事テレキャビンに乗車。15:58神城駅発の大糸線に乗ります。
大糸線で信濃大町駅へ移動。途中の稲尾駅の車窓からは、木崎湖と稲がとてもきれいでした。稜線は雲の中だけど。またね!
信濃大町の「カイザー」。湯俣温泉晴嵐荘とタイアップされていて、ずーっと気になっていたんだけど、ランチとディナーの合間に下山が多いから寄るタイミング失っていて。今回は車だったので大町温泉郷で温泉入ってからちょうどのタイミング。念願の鹿ジビエステーキ。ビールと赤ワインが欲しい。これが車の欠点。お店の方と仲良くお話しさせていただきました。いい山旅だったなー。
この活動日記で通ったコース
柏原新道登山口-爺ヶ岳-爺ヶ岳-布引山-鹿島槍ヶ岳-鹿島槍 縦走コース
- 18:01
- 22.4 km
- 2949 m
- コース定数 70