[群馬県:谷川岳] 土合山の家(前泊)~(車)~谷川岳ベースプラザ(ロープウェイ乗り場)~西黒尾根登山口~ラクダの背~ラクダのコル(厳剛新道合流地点)~ザンゲ岩~トマノ耳~オキノ耳~トマノ耳~谷川岳肩の小屋~天狗の留まり場~熊穴沢避難小屋~谷川岳ロープウェイ天神平駅~(ロープウェイ)~谷川岳ベースプラザ [マイカールート](神奈川県横浜市から) (東名高速道路)~海老名JCT~(圏央道)~鶴ヶ島JCT~(関越道)~水上IC~一般道を30分ぐらい 子どもの頃、毎年のように谷川岳麓の谷川温泉に行っていました。旅館の窓から見える谷川岳は、冬も夏も圧倒的な存在感で、子ども心に強い印象を受けました。その山が日本の登山史に大きく関わり、登ることができると知ったのはだいぶ経ってからでした。 今年の夏登山のターゲットのひとつである、念願の谷川岳に登ってきました。 当初、天神平からのロープウェイ利用のピストンを考えていましたが、せっかく行くのだし、と、登りは西黒尾根からチャレンジすることに。 西黒尾根は、日本3大急登でもあり、鎖場岩場ありの中級者コースです。鎖場の経験も一応あるし、岩場講習も受けているし、と思いつつ、大丈夫なんだろうか…と、結構ドキドキしながら臨みました。 結果。天候にも恵まれ、圧巻の眺望に囲まれながらの岩場鎖場が楽しすぎて、最高の登山となりました。 普段はコースタイムをややオーバー気味のスローペースな自分ですが、ほぼコースタイム通りかコースタイムより早く歩けたのも自信がつき、ステップアップできたのではと思っています。 西黒尾根は、前半はひたすら樹林帯のガレ気味な急登が続きます。手を使うほどではないですが、足を大きく上げなければいけない箇所もあり、眺望もないので黙々と登ります。 と、突然視界が開け、後半のハイライト、岩場の連続が続きます。天気が良ければ360度の絶景に囲まれつつ、いきなりの鎖場3連発をこなせばそのあとは岩場が待っています。 岩場は手を使わなければいけない箇所も多いですが、3点支持を意識すればそこまでハードではないです。雨などで濡れているとちょっと大変かもしれません。下るのも大変そう。途中も鎖場があったりします。足元をよく見れば高度感がありますが、植生に遮られてあまり実感はないです。 だいぶ山頂が近づいてきたところで、一番の難所と思われるツルツルした一枚岩を通過します。 鎖もなく、摩擦でテカテカ光った岩を通過するのには神経を使いました。右側寄りに、別の岩につかまりつつ登ると滑りにくいと思います。 トマノ耳手前では雪渓を横切るシーンも。溶けかけてシャクシャクしているので慎重に歩けば滑ることはないと思いますが、このときずっと頭のなかで漫画『岳』の雪渓滑落→大怪我か死亡 のシーンがリフレインしてました 苦笑 トマノ耳で休憩。この時点で暑すぎてあまり食欲がないため、持参したバーナー&ラーメンセットはやめてエナジーバーをかじり。同じく単独行の女性、Fさんと仲良くなって同行します。 オキノ耳へは一度ガレた急斜面を降りてから登り返します。谷川岳最高峰のオキノ耳にはたくさんの登山者がお昼ごはんを食べていました。そしてトンボが多い。 下山は天神尾根を経てロープウェイ駅まで。西黒尾根で感覚が麻痺してしまったのでしょう、鎖場やロープ場もスタスタ通過。 西黒尾根から登ると、天神尾根は少し退屈に思え、西黒尾根から登ってよかったと改めて思えました。何より眺望が違います。 天神尾根もそれなりにハードな傾斜なので、ある程度の脚力は必要だと思います。道は基本ガレています。 ロープウェイ駅で待望の冷たいコーラで乾杯!天神尾根を下る頃には暑さがピークとなり、歩いている最中ほぼコーラのことしか考えられないぐらい 笑(ほんとはビールが飲みたいですが、車なので、、) 過去最高の一気飲みで登山終了となりました。谷川岳って結構涼しいイメージがありましたが、意外と暑かったです、、 下山後は水上近くにある『仏岩温泉 鈴森の湯』で温泉タイム。最近できた新しい施設なのもあって、森に囲まれた綺麗なログハウス風。若い女性が多かったです。入浴料は650円。さすが温泉地はお値段もリーズナブル! ■前日の一ノ倉沢ハイキングと宿泊した土合山の家のレポなどはこちら https://yamap.co.jp/activity/114610
谷川岳ベースプラザに車を駐車。この時間だと誰もいませんが停められます。料金は後払いで、500円
ロープウェイもまだ動いていません
谷川岳山岳資料館の脇、一般車通行止めのゲートを通り抜けます
登山指導センターでは登山届を出しておきます。いつもコンパスでWebから提出していますが、群馬県は提携していないようなので、念のため。下部分は切り取って下山時に提出します
西黒尾根に関する注意書きが…ドキドキ
西黒尾根登山口。いきなりガレた急登から開始。このあとも基本ずっとこんなかんじです
直角!ちょっと腕の筋肉に見えます 笑
視界が開けてきた!
最初に視界が開けたところからの眺望パノラマ。右から1/3ぐらいのところにあるのはロープウェイ駅。眺めも良いのでここでおにぎりを食べて小休止
続いてすぐに最初の鎖場。鎖もしっかりしてるし、手がかり足がかりもあるので見た目ほど難しくはなかったです
鎖場を上から見たところ
右手側パノラマ、マチガ沢~白毛門方面。雪渓も見えます
いろいろな高山植物も咲いています。ハナニガナ
クルマユリ
天神尾根パノラマ。左端にあるのがロープウェイ駅。帰りはこの尾根沿いに歩きます
再び鎖場
鎖場に近付いて下から見たところ
続いてすぐ次の鎖場
雪渓が間近に
あざみ
ラクダの背から、向こうにオキノ耳とトマノ耳の双耳峰。あそこまで行くと思うとワクワク感が止まりません
目の前にこれから歩く稜線が広がります。テンション上がるー!
よく見ると、先行している方々が見えます。こういうとき目立つ色の服装だとわかりやすい
イワシモツケ?
後続の方も絵になります
厳剛新道との合流点=ラクダのコル
調べましたが名前がわかりません、、
ミヤマシシウド?
シモツケソウ?
もふもふ(名前はわかりません)
岩場を見上げたところ。ルートを間違えると難度が上がってしまうので、注意深く黄色いペンキに沿って進みます
急に見えますが、手を使わず登れるところも多いです
歩いてきた尾根を振り返る
高度感ありますが、切れ落ちたような絶壁はありません
ペンキが2ルート示しているような箇所も。登りやすそうなほうを選べば問題なし
鎖場
鎖場を上から見たところ
いろいろな状況があり飽きない。アクロバティックで楽しいです
だいぶ近づいてきました。右端の出っ張りがオキノ耳、その左にある出っ張りがトマノ耳
・・・?
マチガ沢の向こうに見える絶壁。こういうのを見ると、険しい山だなあと思います
もしやあれは、富士山では?(中央に小さく霞んで見える出っ張り)
ハテ、、?色々な花が咲いています
ベニサラドウダン?
ツツジのように見えます
ペンキに沿って進みます。岩がダイナミックになってきました
大きな一枚岩を通過。全ての取っ掛かりがテカテカして滑りやすく、緊張します
一枚岩から左側を見たところ
一枚岩から後ろを見たところ
あの大きな岩がザンゲ岩でしょうか
ザンゲ岩(?)の近くを通過する際のちょっとした鎖。登りなら使わなくても行けます。ここで初めて下山してくる方とすれ違い、ちょっとハラハラしました
後ろを振り返る
あと少し!
キンバイ系?
ザンゲ岩(?)の向こうにロープウェイ駅。だいぶ下に見えます
ミヤマシシウド?
あとは緩やかなガレ場を登るのみ
高い~~(結構命がけ)
え?この雪渓横切るの?慎重に歩けば滑りませんが、ちょっとドキドキしました。雪渓の上はひんやりして気持ちいいー
谷川岳のシンボルの道標が見えてきたら、山頂まであと少しです
トマノ耳到着!平標山や仙ノ倉山方面への稜線がダイナミックに迫ります。天神尾根から登ってきた方とも合流し、結構賑わっています
オキノ耳(右上)へはいったん降りて登り返します
振り返ってトマノ耳。狭い山頂に人がたくさん
山頂が見えてきたー。こちらにもたくさん人がいます。平日でこれだと、土日は物凄い混雑しそう。。
谷川岳最高峰、オキノ耳到着!画面にゴミのように飛んでいるのは全てトンボです
仲良くなったFさんに撮っていただきました!
トマノ耳経由で戻り、肩の小屋へ。こちらも人で賑わっているので素通り。中をちょっと覗きましたが綺麗でした。トイレもあり
天神尾根のガレ場を下る。雪渓の水が溶けて流れて道が小川のようになっています
天狗の留まり場。ここも休憩の方がたくさん
天狗の留まり場の岩の上から下を眺める。左上はゴール地点のロープウェイ駅
ちょっとした鎖場登場。西黒尾根で慣れてしまったのか感覚が狂ったのか、鎖を使わず普通に降ります
ロープも。使わず降りられます
登山者カウンター。前を通ったら音でもするのかと思いきや、無反応でちょっと肩すかし
熊穴沢避難小屋。冬はこれが雪にすっぽり埋まるというのだからすごい
また鎖場。ここは左側が切れ落ちているので手すり的用途
木道や階段も随所にあります
田尻尾根への分岐。ロープウェイを使わず下山するならこちら
ロープウェイ天神平駅に到着!
天神峠へのリフトも運行中。観光客が1組乗っているのが見えたのみ
まだ時間が早いせいでしょうか、山頂の賑わいが嘘のように閑散としています
ロープウェイは片道1,230円。結構いいお値段。次は田尻尾根で下ろうかなあ
仏岩温泉 鈴森の湯。ロープウェイ土合口から水上IC方面へ車で25分ぐらい
以前冬にスノボしにきた際の天神平の写真があったのでUP。右上が山頂方面ですが雲でよく見えません。。
この活動日記で通ったコース
土合口駅〜天神平駅|西黒尾根・谷川縦走コース
- 06:39
- 7.4 km
- 1434 m
- コース定数 29