谷川岳・2025 Finale
谷川岳・七ツ小屋山・大源太山
(群馬, 新潟)
2025.12.31(水)
日帰り
2025年登り納め、雪山シーズンの谷川岳へ西黒尾根から挑んだ
天候の不安を抱えながらも勇敢な登山者との交流に恵まれ、険しさ極まりないルートを乗り越えることができた
大晦日、妙々たる歩みをまたひとつ積み重ね1年を締めくくることができたことは大きな喜びに
亡き親父の故郷・沼田と親しみのある谷川岳に登ることが供養になるのでは、そう気がついた山行にもなった
登り納めはどの山にしようかいくつかプランを練っていたが、日程と天候がうまく噛み合わず思い悩んでいた
八ヶ岳や中ア・三ノ沢岳も探っていたが、強風と気温の低さで見送り
最終的に天候がまずまずとしても雪山シーズンの谷川岳を味わってみたい想いが勝り向かうことに
ルートは天神平と西黒尾根、やはり自らの脚だけで頂を目指したく後者を選定
事前に予習もしておいたつもりだったが、想定を遥かに超える終盤の斜度に度肝を抜かれることになろうとは…
大晦日の前日は山行準備と移動に費やす、自宅から下道でEV充電2回を挟み約6時間
前橋赤城・道の駅でEV充電中に急いで入浴も済ませておく
水上の道の駅・水紀行館にて車中泊、この日は気温も高めで寒さはさほどではなかった
翌日の天候は目まぐるしく変動し、当初は濃霧から終日曇り+雪がちらつく予報だったが、直前では曇りから晴れ間がのぞけ風もまずまずの予報に変わりホッとした
麓の水上では満点の星空だったが、谷川岳の天候はまったく別物なのだろう
ぐっすり6時間の睡眠を摂ることができた
翌朝、朝食と山行準備を済ませ谷川ヨッホへ向かう
道路は路面凍結している箇所もあったが、シンクロウェザータイヤでの走行で問題なし
この日、Pは無料ということでありがたかった
エレベータ近くには暖かく清潔なトイレも利用でき、更衣室まであるとは驚き
ちょうど目の前に駐車された登山者から西黒尾根のことを聞かれ、天神尾根と迷いがあった様子
ここ最近、西黒尾根を歩んでいる記録はありトレースは問題なさそうと情報提供した
遠路石川県から来られているため、早々やり直しはできないらしく、どちらを選ぶのかなと興味津々だった
この登山者こそがこの山行の支えとなってくれた、hinou_a 氏
そしてエレベータで遭遇し出口までご一緒いただいた登山者が、yochele_e 氏
この2人と山行中に合流、意気投合し下山まで楽しいひとときを共有することになろうとは思いもよらなかった
ロープウェイ前のターミナルは路面凍結しており、うっかり転んだらタダでは済まない
チェーンスパイクを装着し西黒尾根登山口まで林道を進む
yochele_e 氏はあっという間に先へ進まれていった、健脚ぶりが伺えた
登山口にはソロで挑まれる登山者の姿が数名いた、先行者がいることはありがたい
まずは樹林帯の急登ゾーンを黙々と、雪の量がだいぶある
朝陽に照された森の美しさに心が和む、鉄塔を過ぎるとさらに深い森へ
太陽は雲に覆われあたりは白い世界へ変貌、雪もちらついてきて風も吹き抜ける
白と黒の世界、樹々の姿がとりわけ映えて美しく目を奪われる
雪も締まって歩きやすい、しばらくはチェーンスパイクのまま
急登続きの樹林帯がそろそろ終わりかけてきた、稜線ゾーンへ入る前に12本アイゼンへ換装
ジャケットとキャップも装備、すると後方から hinou_a 氏が追いつかれてきた
やっぱり来ちゃいました!って、稜線ゾーンは少し緊張していたのでホッとした
エッジの効いた稜線の一本道に歓喜しつつ、高度感に慣れるまでは不安の時間帯が続く
もしバランスを崩して転倒でもしたら只事では済まないだろう
鎖場や急峻な岩のミックスゾーンの攻略には肝を冷やした、慎重にクリア
ラクダの背を越えコルに降りる斜度が厳しく、自分はクライムダウン、彼は前向きでそのまま
今雪山シーズン初のクライムダウン、落ちたら一巻の終わりの局面に緊張感みなぎった
厳剛新道との合流点あたりからだろうか、この先から天神尾根との合流点までは猛烈な斜度の急登が続く
彼に先を行くよう伝える、さすがの健脚ぶりでどんどん臆することなく進んでいく
自分はマイペースを保ち、ドキドキする心境を落ち着かせることに専念
まさに壁に近い感覚、四肢を駆使してピッケルとキックステップで先行者のトレースを頼りに一歩一歩高度を上げていく
幸いにも無風で雪も吹かず、落ち着いて対峙することができた
ある意味白い世界に包まれていたため、視界が効かず高度感を抑え込んでくれたことは救いだ
快晴ならばオキやトマの壮大な姿が眺められることだろう
ザンゲ岩あたりで彼と再び合流し、天神尾根合流点に向かう
最後の急斜面を超えると分岐の標識へ、ここから先行していた yochele_e 氏と合流
風も強まり予断許さない展開に
まずはトマの耳へ向かう、天に向かうかのような曲線美の道筋と雪庇が印象的に映る
無事頂へ到達することができた、西黒尾根を辿ってこの地まで辿り着けた充実感は相当なもの
しばらく待機したが天候が回復する兆しはなく、オキの耳へ向かうことに
その途中、一瞬だけ雲が抜けトマの耳の姿をこの目に収めることができた
快晴の姿はもちろんだが、この日の白い姿こそが谷川岳の素顔と言えるのではなかろうか
豪雪地帯ならでは、むしろ快晴の方が少ないらしいから
トマの耳へ、山票で自撮りしたら髪が凍っていた…
長居すると危険なので、肩の小屋で小休止することに
向かう途中、先ほどまで視界にあったはずの小屋の姿がまったく見えなくなった
方向感覚を失った感があったが、マーキングに沿って進むと再び小屋の姿が浮かび上がってきた
ホワイトアウトとはこのような感じなのだろう、もしマーキングがなかったら恐ろしい
小屋の中で行動食と水分補給、そしてここまでの歩みをお互い振り返った
日頃の歩みぶりなど話も伺うことができとても有意義なひとときだった
下山は天神尾根をチョイス、この時点ではロープウェイで降りるつもりだった
肩の小屋からしばらく急斜面を降りていくと天候がガラッと変貌
視界が開け陽射しもあり、周囲の山々を眺めることもできた
ロープウェイ駅から山頂を目指す登山者も多く見かけ挨拶を交わす機会が増える、コンディションのいい日だったら行列ができるほどらしい
彼らと話しながらんでいるとあっという間に駅近くへ、yochele_e 氏が田尻尾根分岐まで行ってみるとのことで追随
田尻尾根取り付きまではあまり歩まれていないこともあって際どいトラバースの連続となる
ロープウェイ駅への分岐ルートは閉ざされており、このまま田尻尾根を使い降りることに
夏道ではさほど苦にならなかった印象のルートだが、冬場では急斜面を駆け降りていくような展開となり気が抜けない
雪も深く、時折木の枝を掻き分けることもある
苦戦しながらも会話を挟みながら歩んでいればさほど苦にもならなかった
あっという間に林道へ達し、アイゼンからチェーンスパイクへ換装しゴールへ
充実感に溢れた山行にみんな高揚している様子が窺えた、絶好の登り納めになったことと思う
YAMAPアカウントの情報交換をさせていただき、今後の交流が楽しみ
良いお年をと挨拶してお別れ
帰路、鈴森の湯で疲れを癒し、前橋赤城・道の駅で群馬名産のきのこなどお土産に入手
大晦日ということもあって道路は空いていた
しかし、下道は信号が多くてしょっちゅう停止される…登山ルートだけでなく走行ルートももっと調べないといけないな😁
谷川岳以外の群馬の名峰にも今冬はチャレンジしてみたい
小出俣山の凛々しい山容が印象的だった、平標山も魅力的
2025年、YAMAPでの交流とてもありがたかったです
2026年も変わらずお付き合いいただけたら嬉しい限りです