5月の奥秩父縦走3泊4日に続いて今回は4泊5日(8/10~14)に挑戦しました。 長いので前半と後半に分けて活動日記を報告します。 前半行程)曇り 8/10(木)初日:塩山駅⇒バス⇒西沢渓谷入口⇒徳ちゃん新道経由、甲武信小屋(テント泊) 8/11(金)2日目:甲武信小屋⇒甲武信ヶ岳⇒国師岳⇒奥千丈岳ピストン、甲武信小屋(テント泊) 活動時間=29時間54分、距離=26.8㎞、標高差=1490m、累積標高上り=3789m、下り=2559m 甲武信ヶ岳は6月に行く予定にしておりましたが、小生の不注意で西沢渓谷行きのバスが平日は運行していないことを確認しておらず、急遽、塩山駅から韮崎駅に行き、瑞牆山、金峰山に変更したということで、ずっと機会を伺っていましたが、お盆休みを利用した全4泊5日の行程の内、2泊を甲武信小屋でテント泊することにしました。 今年のお盆休みは梅雨に戻った様な天気で、そのためこの時期にも係わらず、驚くほど人が少なかったのは小生にとっては有難かったのですが、5日間を通じて眺望は無し、すべて曇天で内、雷雨を含む雨天2日という山行きとなりました。 終わってみると不思議と大変充実していたので、登山は天候だけではないということを考えるよい機会になりましたので「登山って何だろう?」という様な感想も交えて報告したいと思います。流れは写真のコメントを参照ください。 前半は「初めてのコース」ということで一区切りを付けました。普通、奥秩父主脈縦走というと、瑞牆山から奥多摩駅へのコースを言いますが、瑞牆山、金峰山は6月に登っており、恐らくお盆時期は人が多いだろうとも思い、ここを外し、これまで行っていない「北奥千条岳~国師岳~甲武信岳~雁峠」を甲武信小屋2泊のピストンで行えば、主脈縦走路を全て踏破したことになり、且つ距離もそれに相当すると考えたからでした。 これで言うと、先ず「登山とは計画を楽しみ、それを達成すること」と考えると、甲武信⇒北奥千条岳のピストンでは地図上12時間のアップダウンの多い初めてのコースを10時間強で達成できたことと、奥秩父の標高ベスト3を踏破できたという点が先ず充実した理由のひとつだと思います。 しかし、「計画はあくまで計画で計画外が有る」もので、「天候」は当然雨天対応はしていたものの、晴天を期待していたので、それ点では計画外れだったわけですが、代わりにニュコニュコと色んなキノコさんが登場し、又、秩父と多摩で種類も違っており、如何にも食べられそうな赤いキノコを見つけ(ヨヘイジ?)、「是非テントでの夕食に!」と思ったのですが、酷似した毒キノコ(ドクベニダマシ、チシオハツ)が有ることが分かり断念しました。逆にこれを機にキノコの深さが少し分かり、「次はよく調べて是非食ってやろう!\(^_^)/」と次のリベンジを誓いました。詳細は写真のコメントを参照ください。 後、今回の山行きで山頂の殆どは「真っ白」だったのですが、甲武信ヶ岳だけは雲の上に顔を出してくれて、逆に雲海の多い、味わいのある眺望を見せてくれたと思います。 では、後半の方もよろしくお願いします。
8/10(木)初日 08:30塩山駅南口発のバスで西沢渓谷入口に約一時間で到着。本日は甲武信小屋まで行くだけの予定で、天候が良ければ小屋から甲武信岳までピストンします。
西沢渓谷は甲武信ヶ岳の登山口であり、ここ自身が散策ルートになっています。
休憩所
山の神に初めての甲武信ヶ岳登山の安全を祈願します
甲武信ヶ岳登山道入り口
徳ちゃん新道はここから始まる。ちょっと見落としてしまいそうなぐらい地味。
こんな感じで始まります。さあ、初めての甲武信に上るぞおぉ!\(^_^)/
今回は一日中、霧か雨だったので、キノコには随分親近感を持ちました。写真は「ヨヘイジ(食)」と思われますが、「ドクベニダマシ」、「チシオハツ」にも似ています。このキノコが甲武信近辺に多く、気になりました。
シャクナゲトンネル
オシロイタケ(食不適だそうです)
徳ちゃん新道と近丸新道との合流点
ここから戸渡尾根を登ります。
雨は降っていませんが、ガスが立ち込めています。
シラヤマギク
眺望は全くありません
鶏冠尾根は立入禁止となっていました。
木賊山に到着。もう甲武信小屋はすぐです。
手書きの山標が渋い
甲武信小屋付近のザレバです。眺望はやはり有りません
甲武信小屋に到着。テントの受付をします。一泊千円(1テント500円+1人500円)で、明日の分も含めて2泊分の受付をしました。
甲武信小屋のテラス。天気のよい日は気持ち良さそうです。今回は夜は雨だったので残念でした。
コルリが近くに寄っても逃げません
夕食前に甲武信ヶ岳に20分ぐらいなのでチョッと行ってみようかと思いました。
歩いて五分程度で、全く眺望が無いので、明日の楽しみにして引き返しました。
無洗米をコッヘルで上手に炊けました。 8/10(木)の活動はこれにて終了。オヤスミナサイ
8/11(金、山の日) 05:06日の出と共に出発。雲は多いですが、降ることは無さそうです。
日本百名山 甲武信ヶ岳山頂2475mに到着。 初めて登頂しました。\(^_^)/
眺望は今一つですが、味わいのある雲海です。
埼玉県側の山標。甲武信ヶ岳は山梨県、埼玉県、長野県の県境にあります。
富士山が僅かに見えます。
本日の行程は甲武信ヶ岳⇔国師岳のピストンで、奥秩父最高峰の北奥千丈岳にも足を延ばし、ピストンしようという行程です。地図上のコースタイムは12時間丁度になります。テントに荷物を置いているので、軽いのが救いです。
西に向かいます。手前は水師岳でしょうか。
甲武信ヶ岳山頂を振り返ります。険しい岩場です。
奥秩父主脈縦走路と千曲川源流の分岐です。甲武信岳へは長野側から入る方の方が多い様です。
苔がびっしり生えた登山道を行きます。本日もガスは強いです。
富士見到着ですが、眺望は有る様に見えません。
昨日の甲武信へ上がる途中もそうでしたが、2000mを超す山にしては鬱蒼とした森林です。
岩場ですが、眺望は「真っ白」です。
見事な苔の絨毯です。
東梓、シャクナゲのピークです。
国師のタルです。ここで2100mを切っています。つまり、2600mの国師岳まで500m上がるということになります。アップダウンはかなり有ります。
「銀竜草(別名ユウレイタケ)」という寄生植物の一種の様です。
国師岳へはキツイ岩場の上りが続きます。
ハクサンシャクナゲ
これは「紅テングタケ(毒)」です。タマゴタケと似ていますが、白いボツボツが違います。
さあ、国師は眼前です。
国師が岳2592m到着。奥秩父の第三峰です。因みに一位:奥千丈岳2601m、二位:金峰山2599m、三位:国師岳2592m
残念ながら本日は眺望は有りません。
真っ白です。
さあ、奥秩父最高峰の北奥千丈岳に足を延ばします。ここから10分ぐらいです。
奥秩父最高峰 北奥千条岳2601m到着。 一説には、近くの岩場は2602mだともいわれております。三角点が無く、議論になっております。
晴れたら素晴らしい眺望だと思います。
ハイマツ林
3人登山者の方が居ました。
さあ、帰路に入ります。
ハクサンシャクナゲ
甲武信ヶ岳に帰って来ました。
途中、昨日気になったキノコをわずかに電波が入る甲武信山頂でキノコ判定をしたところ、「ヨヘイジ(食)」と思われますが、「ドクベニダマシ」、「チシオハツ」にも似ており、後の2種は毒なので、夕飯で食するのは控えました。
甲武信小屋に向かいます。
本日の行程終了。活動時間10時間25分で地図上のコースタイムの87%でした。 前半の甲武信ヶ岳周辺の活動時間は29時間54分、距離26.8㎞、標高差1490m、累積標高上り3789m、下り2559mでした。