Keith Richards
YAMAPプレミアム
ユーザーID: 1430617
- 沖縄にお住い
- 男性
- 1204
⛄極寒の石垣島/最低気温1ケタ! 25日、石垣島の最低気温が9.1℃まで下がった。1ケタを観測するのは、かなり珍しい(はずだ)。 そこで、気象庁サイトの過去データを調べると、1ケタを観測した年は、この50年で今年を入れて「10」。ざっくり言って「5年に一冬」なのだと分かった。 観測史上最低は5.9℃。これは寒い。1918(大正7)年というから、ロシア革命の翌年である。 戦前は、わりと頻繁に1ケタを観測していたということも知った。やっぱり温暖化? ⛄ ⛄ ⛄ ⛄ ⛄ 昨晩は、押し入れから追加の掛け布団を引っ張り出した。これも異例。今朝は、石垣島でも暖房を入れた家庭が多かったことだろう。 1月は第2週に南風が吹いて蒸し暑くなり、夏日(最高気温25℃超)はすでに5日を数える。我が家では「冷房」を入れての就寝が3夜(例年より多い)に達していただけに、気温の落差は体に悪い。 でも、「布団の中が暖かくて気持ちいい」「もう少し寝ていたい」という快感を味わえるのは、ものすごく貴重だ。 実際、冷房も暖房も要らない日が多い冬の石垣島では、陽光には恵まれないものの「睡眠の質が劇的に上がる」と、つくづく実感する。みんな、仕事もはかどるだろう。 ⛄ ⛄ ⛄ ⛄ ⛄ あす博多に前泊して、27日から日本を留守にする。 福岡空港でも24日から欠航が相次いだから、ぎりぎりセーフ。幸先は良好である(たぶん)。 📷今朝の石垣島。冷たい雨がいったん上がり、虹がダブルで現れた。左奥に見える平べったい陸地は竹富島。
- 5196
【きょうの石垣島】寒緋桜(かんひざくら)が咲き始め、田植えの準備も始まった。 3連休の8日、名峰・野底マーペーに「初日の出」を見に行った帰路、愛車ホンダ・スーパーカブがパンクしたのを機に、廃車を決めた。2013年11月から連れ添ってきた中古。享年不詳。 10日、近所のバイク屋で2代目を買った。スズキ・レッツ4。何のこだわりもなく、4サイクルで最安の中古だったから選んだ。税込み10万9890円。 カブをサトウキビ畑のド真ん中の県道に放置していたので、バイク屋のイケメン兄貴のトラックに同乗し、回収した。 12日、2代目をバイク屋に引き取りに行くと、ナンバーを外されたカブは廃車置き場に並べられていた。泣ける。 残っていたガソリンを2代目に移し替えてもらう。味も素っ気もないスクーターに、雑草魂のDNAが受け継がれたような気がして、少しだけ愛着が湧いた。 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 さっそくプチ・ツーリングに出かける。きょうは最高25.1℃の夏日で、Tシャツ1枚で走れた。 お目当ては、寒緋桜。石垣島では有名な早咲きの一本が、市街地から川平湾に通じる県道沿いにある。 こちらでは12月下旬、最低気温が13℃台まで下がったものの、この週明けから一転、春みたいに上昇。一昨日10日も夏日になった。 一年で最も寒く感じるレベルの冷え込みが続いた後、暖かくなった......ということは、あの早咲きさんは目を覚ましたはずだ。そんな読みがあった。一般的には1月下旬に開花する。 現着して一見すると、枝は閑散としていた。 読みが外れたと思ったが、よく見ると、つぼみは膨らんでいる。さらによーく見ると、五つほど咲いているではないか。 勝手に宣言「石垣島で桜開花」。 沖縄県では、ソメイヨシノは咲かない。植えても、冬の気温が高すぎて「開花のスイッチ」が機能しない。 代わりに寒緋桜を「さくら」と呼び、1月下旬から各地で「桜祭り」が開かれる。 🌸 🌸 🌸 🌸 🌸 その「さくら」を撮り終えた帰路、名蔵湾に面した田んぼに水が張られ、おじいが代かきをしているのを見た。 沖縄県のコメどころ(ということになっている)石垣島の田植えは、寒緋桜の見頃に始まる。1年に2回コメづくりをする「二期作」の1回目だ。 春なのね。 📌12日夜追記 南風が吹いて蒸し暑いので、寝る前に冷房を入れた。1~2月にも冷房を入れるパターンは、毎年ではないものの、たまにある。 📷① 石垣島で咲いた寒緋桜 📷② サトウキビ畑のド真ん中の県道に放置していた愛車ホンダ・スーパーカブを回収。2代目を買ったバイク屋の兄貴のトラックで出動した 📷③ 名蔵湾に面した田んぼでは、田植えの準備が始まっていた 📷④ 2代目スズキ・レッツ4。名蔵大橋から撮影。右奥は屋良部半島(屋良部岳) 📷⑤ バイク屋の廃車置き場に置かれたカブ。ナンバーを外され、何の精気も感じられない ※②は10日撮影。それ以外は12日撮影
- 2157
🍌gotoフィリピン(への面倒臭い道その2) 5日午後5時すぎ、フィリピン南部ミンダナオ島ダバオ市の登山ガイドAlbertから、10日ぶりにメールが届いた。 アポ山(フィリピン最高峰、標高2954m)の2泊3日お一人様ツアーの前払金1500㌷(3990円)を確かに受け取りました、添付の登山届に記入・返送して下さいとの内容だった。 着々と準備が進んでいると思いたいが、とどまるところを知らない「面倒臭いこと」に、今回もめまいを覚える羽目になった。 三菱UFJ銀行経由でAlbertの口座に送金したのは10月27日付。3990円のために3000円の手数料がかかった。 せめて彼がPaypalか何かにアカウントを持っていれば、瞬時に低コストで支払いできるのに...... で、煩雑なペーパーワークと法外な手数料を我慢して送金し、「レシートを送って下さい」と頼んでいたのに、がっつり10日間「放置」されたのだった。 🍌 🍌 🍌 🍌 🍌 この程度なら、ビジネス慣行なり文化なりの違いであって、許容範囲である。 驚いたのは、地元当局への提出が義務づけられている登山届の内容だった(写真1)。 「氏名」「性別」「年齢」「国籍」「緊急連絡先」あたりまでは当然だが、「職業」「血液型」の欄まである。「へえ、そんなことまで書かされるのね」 「宗教」の欄もある。「お国柄かしらん? イスラム過激派もいるし」 面白いのは「最後に登った山」という欄。「八ヶ岳の赤岳と正直に書いたら、登山能力が伝わるのかしらん?」 ところが、「結婚歴」「学歴」を問う欄には、目を疑った。 あのう......。登山と何の関係が? これまでの地球放浪で色々な書類に記入してきたが、こんな国勢調査みたいなことを問われた記憶はない。 お陰様でcivil status(結婚歴)、educational attainment(学歴)という専門用語を初めて学んだ。調べるの、面倒臭かったけど。 ここで「地球の歩き方 フィリピン」に「プライバシーの感覚は全く異なる」旨の注意書きがあったのを思い出した。これほど奇天烈とは。 痛々しいのは、こんなことを外国人に尋ねたらどう思われるか?と想像してみる国際感覚の欠如、それである。 我が国の地方自治体、というか政府の各位にとっても、じぇんじぇん他人事ではないので、留意していただきたい。「国家の品格」に関わりますゆえ。 🍌 🍌 🍌 🍌 🍌 異様な「登山届」のほかに、英文の健康診断書も当局に出す必要があり、それを石垣島でゲットするのは至難の業ということは、前回モーメントに書いた。 こうした面倒臭い入山手続きは、アポ山に限った話ではない。 ルソン島最高峰プログ山(標高2922m)、同じくルソン島のバリバリの活火山マヨン山(2462m、写真2)も、どうやら同じなのだ。 プログ山は、アポ山登頂に失敗した場合の「滑り止め」の位置づけで、ガイドを予約済み。ここでも健康診断書を求められた。 ところが、健康診断書は当日、登山口のレンジャー・ステーションでもゲットできるという。はい? レントゲン検査も血液・尿検査もできないであろう山中で、いったい何者が健康診断書を即時発行するというのか。 要は、実体的な意味はほとんどない、形ばかりの許認可なのだろう。 救いは、プログ山ガイドのアレンジを頼んだ首都マニラの旅行会社。Albertと違ってメール迅速、クレカ支払いもOKだった。事前の面倒臭いことを大幅にカットできる。 マヨン山を登るに当たっても面倒臭いことが想定されるが、予約はしていない。 阿蘇山、御嶽山以上にヤバい活火山で、しばしば入山規制されているため、現着してみないと予約のしようがないのだ。 ある意味、最難関はAlbertに付いていかざるを得ないアポ山ではなく、このマヨン山かもしれない。 🍌 🍌 🍌 🍌 🍌 明日にでもアポ山の登山届に記入して、Albertに送り返すつもりだが、問題は「結婚歴」「学歴」まで現地の役人にバカ正直に申告するかどうかだ。 今のところ、 〇結婚歴には「バツ10。隠し子20人」 〇学歴には「愛知県豊田市立小中学校、愛知県立高校を経て、東大医学博士、ハーバード法学博士、オックスフォード経済学博士」 とでも書いておこうと思っている。 ちなみに「隠し子」は"illegitimate child"と書くらしい。入試でも英検でもTOEICでも出てこないだろうな...... 📷写真2は、噴火したマヨン山(2018年1月) ©AFP PHOTO / CHARISM SAYAT
- 1209
🍌gotoフィリピン(への面倒臭い道) gotoフィリピン(11月30日出発)のメイン・イベントは、フィリピン最高峰アポ山。そう決めた。 南部ミンダナオ島、標高2954mの休眠成層火山である(写真は観光省サイトから)。 決めたのはいいが、ハードルはトルコのエルジェス山より高い。「面倒臭いこと」との格闘が、再び始まった。 今回もタダでは済みそうにない熱帯山行記録のプロローグ—— 🍌ヤバそうな感染症たち 個人的リスク感覚によると、gotoフィリピンの健康上の主な脅威はcovid-19ではない。 山登りを絡めることも踏まえれば、風邪に毛が生えた程度の流行りの感染症よりも、A型肝炎、マラリア、破傷風などのほうが百万倍恐ろしい。 そこで、まず10月14日、トルコから八ヶ岳経由で石垣島に帰る途中、中部空港近くのホテルから石垣島徳洲会病院の薬局に電話を入れた。 ここでは以前、A型肝炎と破傷風のワクチン接種を受けている。効き目が続いているかどうか、カルテを基に確かめる必要があった。 ところが、薬剤師に用件を伝えたところ、カルテの法的保存期間(5年らしい)を過ぎていると分かった。意外なところで躓くものだ。 「古いカルテを探してみるので、時間を下さい」と言われた。助かった。 翌日、折り返しの電話をもらった。 生き残っていたカルテによると、2014年にA型肝炎(3回目)と破傷風のワクチン接種を受けていた。 後者の効き目は続いているものの、前者はブースター接種したほうが無難とのこと。早速、注文した(保険適用外、税込み7700円)。 一方、マラリアには予防薬があるが、原因になる蚊がいるかもしれない低山帯で過ごす時間からすると、要るかどうか微妙だった。 そこで、きょう24日、ワクチン接種のついでに同世代っぽい男性医師に質問すると、沖縄県立八重山病院(石垣島最大)に丸投げされた。 不自然なタメ口をきくのは不愉快だったが、マラリアについて知ったかぶりをせず、あっさりスルーしたのは良しとしよう。 そもそも、海外での健康リスクを専門とする「トラベルクリニック」で相談するのがスジである。でも、内地の都市部にしかない。乗り継ぎに使う関空の最寄りにはなさそうだ。 よって、マラリアについては「対策なし」とせざるを得ない。 🍌登山口にどう辿り着くか YAMAPに「アポ山」の活動日記はない。 しかし、2019年に日帰り登頂した日本人夫婦と息子(14歳)の貴重なブログがあり、精読した。それによると、 〇ガイド同行が義務付けられている 〇標高差は2000m弱 〇トレイルは難しくない 〇アクセスにも登山にも時間がかかるので、普通はテン泊する 「ガイド義務付け」というのは未確認情報なるも、たとえ義務ではなくても、ガイドを雇わないわけにはいかない。 というのも、登山そのものよりも登山口に辿り着くことのほうが明らかに難しそうだからだ。 標高3000m級とはいえ、ふもとは熱帯モンスーン型気候。そんなジャングル登山口に自力(レンタカー)で行けるとは思えない。 さらに、ミンダナオ島ではイスラム過激派によるテロや身代金目的拉致のリスクがあり、日本外務省は西部に渡航中止勧告(危険レベル3)を出している。 アポ山や拠点ダバオ市が位置する東部は危険レベル2だが、田舎道を初見の外国人が独りでウロウロすべきではない(たぶん)。 そこでガイドツアーをググると、比較的まともな英文サイトを作っている"Mt. Apo Adventures"という会社(?)が見つかった。 17日、問い合わせのメールを送ると、4時間後にAlbert氏から返信があった。ダバオの個人経営ガイドらしい。 英文はブロークン(フィリピン英語?)だが、レスポンスは速い。幸先がいいなと思ったが、ここから面倒臭くなった。メールのやり取りは1週間で10往復を超えた。 🍌面倒臭い人 アポ登山ツアーは通常1~3泊。ダバオから登山口までの送迎、ガイド、テン泊装備を担ぐポーター、すべての食事、入山料が含まれる。 ナイトハイクが長い1泊より2泊がいいと思い、日程をオファーすると、Albertから、 〇お一人様なら1万6500㌷(4万1000円) 〇同じ頃に登るパーティーに交ざるなら9500㌷(2万4000円) との返答があった。 ただし、そのパーティーは「初心者」という注釈が付いていた。いくら割安でも、これは軽視できない。 「彼らが途中で登頂を諦めたら、僕も戻らないといけない?」と尋ねた。 すると、返答がない。次第に分かってきたことだが、このAlbertという男、答えにくい質問を先送りする癖がある。 2日後に返答を催促すると、「遅れてすみません」の一言も添えずに「お一人様ツアーをお勧めします」と来た。 率直に言おう。 一番面倒臭いのは、Albertその人である。 呼吸するように気軽に謝る日本人は、海外では不利。だから、Albertが謝らないのはギリ理解できるが、レスや説明が不安定なのは信用できない。 そこで、同じくググって見つけていたシンガポールの旅行会社に浮気して、メールで見積もりを頼んだ。 洗練されたサービスを誇る都市国家シンガポールで公的な許認可を得ている会社とあって、1時間半後にBob氏から完璧な英文で返答があった。 ところが、ほぼ同じ旅程で、お一人様520米㌦。1㌦=140円で控えめに換算しても、7万3000円である。 日本円は今や、アジア新興国通貨並みの購買力しかない。ビッグマックに限ると、タイやベトナムのほうが高いご時世だ。7万円なんて、とてもではないが支払う気にならない。 🍌「面倒臭い」の波状攻撃 仕方なくAlbertのお一人様ツアーを選ぶことにしたが、「面倒臭い」の波状攻撃が始まった。 まず、ツアー代金に含まれているダバオ前泊。ホテル名を聞き出してググると、ドミトリーにしか見えない。 「個室に泊まりたいので、自分で予約する」とメールを送ると、これまた返答がない。 半ばむかつきながら催促すると、「エアコン付きの快適な個室もあります」と言うので、とりあえず任せることにした。 Albertが注文通りアレンジするかどうか要チェックだ。 次に、デポジットの支払い。 前述のシンガポールの会社はクレジットカードのオンライン決済に対応していたが、Albertは古典的な銀行送金しか受け付けていない。 これが恐ろしく面倒臭い。 まず邦銀に外国送金サービスの利用を申し込み、書類を郵送でやり取りする。その後に送金先口座をオンライン登録して、それを銀行側が確認できて初めて送金できる。時間も手数料もかかる。 送金する相手や支店の正確な名前と住所、銀行コード番号など入力すべきデータが多く、いちいちAlbertに問い合わせるのだが、カネの話になると突然、返答が速くなる。分かりやすい男だ。 最後に、入山の許認可関係。 面倒臭いことに、フィリピンの高山では、旅行保険のみならず、医師が書いた健康診断書まで求められると分かった。 書類一式をAlbertにメールで送り、彼が許認可を代行取得する流れだが、問題は「英文の健康診断書」を石垣島でどう入手するか。あぁ、面倒臭い。 ワクチン接種を受けた徳洲会病院に尋ねると、日本語しか用意できないという。ドクターなら、英語くらい何とかしてよ。 県立八重山病院に聞くと、たらい回しにされた末、英文フォーマットを持っていけば何とかなりそうで、胸をなでおろした。 我が国の内なる国際化は、かくも遠い。 Albertによると、フィリピン当局が健康診断書まで求めるのは、登山に必要な体力を持っているかどうか確かめるためだという。 意味ある規制とは思えない。セブ島にやって来る無数のダイビング客には、いちいち健康診断書を求めないだろ? というか、そもそもAlbertを信じて付いていって大丈夫なのか? アポ山の頂に立って歓喜する自分を、今は全くイメージできない。大トラブル発生の予感しかしない......
- 3200
【きょうの石垣島】石垣市民にとって、虹も「猛烈な台風」も珍しくないが、きょう見たそれらは極めてレアなのだった。 ①虹 きょう夕方の定例ジョギングで出くわしたのは、ほぼ完全な半円を成し、色もクッキリ。移住史上、最高の映えっぷりだった。 写真1の奥は、ジョギングコースのビーチから見た石垣市街。 ②台風11号 こんな進路予報図を、かつて見たことがあっただろうか。=写真3(30日午後6時現在) 台風11号は、沖縄周辺を長時間迷走しつつ「猛烈」な勢力まで発達して、さらに、その近くに別の台風の卵(天気図の表示b)も生まれるという予報になっている。 ③その結果 きょう正午ごろ「通常の買い物」に行ったら、いつものスーパーのレジに行列が出来ている。 少し考えて、分かった。台風前の買い出しが、きょうから始まったのだ。「え、もう? 明日までは晴れるのに.......」 帰宅して天気予報を見て、納得した。ヤバいレベルの台風が、しばらく居座るらしい。 台風の前後も海は荒れるため、明日31日あたりから1週間くらいは船便が途絶え、食べ物に困るのは確実。これほど長い耐久生活は、未体験ゾーンになる。 少し不安になってきたので、きょう夕方のジョギングの帰りに、今度は「買い出し」に行った。 生鮮食品を中心に、すでに品薄になっていた。精肉売り場は、ご覧の通り。=写真2(30日午後7時ごろ) 店員のお母さんに聞くと、きょうの仕入れは通常通りだったけど、台風前の買い出しで売り切れつつあるらしい。 いつもの台風と違って、みんなMAX1週間の食料難を見込んでいるだろうから、買い出しの分量がハンパないのだと思われる。 不覚にも台風情報のゲットが遅れ、買い出しも出遅れたが、ぎりぎりセーフ。 沖縄の離島の食料難は、今回さすがに全国ニュースになるんじゃないかしらん?
- 3205
30日午後、スイス最大の都市チューリッヒ(標高408m)にやってきた。 見知らぬ都会。人混みと人種の多様性。放浪感を増幅させる。 中央駅から1.7km(トラムなら5駅)の安宿に3泊(写真1)する。カフェ(1階)が兼営しているホステルで、2~4階が客室と一般のアパートメント。 5月に検索した当時は、民泊も含めて最も安かったとはいえ、4畳半くらいの個室が9800円。バストイレ共同。冷蔵庫や電子レンジはない。昼間は暑いが、一般的に冷房はない。扇風機があったw(写真2の左奥) 収納スペースがない狭い部屋で荷物を広げると、あっという間に雑然としてしまう(写真2)。 「スイスの貧乏学生が上京して一人暮らしを始めたら、こんな感じなんだろうな~」と、またまた放浪感がマシマシになった。 いや、貧乏学生はシェアルームか。 同じ30日午後、チューリッヒ空港に寄り道して、PCR検査を受けた(149㌵=2万860円)。 「日本の厚労省指定の書式」に対応してくれる奇特な医療機関がメインの空港ターミナルにあるのは便利だが、ガラガラだった。待ち時間ゼロ。 入国にあたり、ワクチン接種や抗原検査くらいならともかく、高額なPCR検査まで求めているのは、主要国では今や日本と中国くらい。オミクロン株の特徴とバカンスシーズンを踏まえ、各国は入国規制をなくしている。 検査のお客さんが激減しているのに出店を続ける医療機関などない。少なくともイギリスでは営業態勢が縮小され始めていたから、要注意である。 スイスでの19日間は、圧倒的多数派の24時間ノーマスク生活。アルプス山登り旅における「個人的美意識」を圧倒的に優先させたが、幸い陰性だった。 アルプスの綺麗な空気と天然水のお陰だろう。 ※写真3はチューリッヒ中央駅。新宿駅並みに巨大。
- 1175
🎯日本国境突破マニュアル 個人(所属組織や旅行会社などのサポートなし)として海外に出て、日本に帰ってくる渡航者のために、実体験に基づくマニュアルを作った。 2022年6月10日現在の日本政府の水際対策(≒外国人差別政策)の行方次第では、改訂があり得る。 質問があれば、コメントまたはDMでお寄せ下さい。 📖重要ポイント ①ファストトラック(入国前WEB検疫手続き)は必須(事実上の義務) ②陰性証明書の「書式」に注意 ③海外旅行保険も推奨 📖流れ ①PCR検査 渡航先の医療機関で、出国前72時間以内の陰性証明書を取得しなければ、日本には入国できない。 重要なのは、それが厚労省指定の検査方法と書式に沿っているかどうか。 しかし、然るべき証明書をどこで得られるのか説明するサービス精神も意思も能力も、厚労省という役所にはない。 その悪評を知る各国の日本大使館(外務省)は「〇〇へ行けば、厚労省に通用する証明書を得られます」と、お役立ち情報を独自に発信している(こともある)。今回滞在した英国や来月出かけるスイスの日本大使館も同様で、助けられた。 英国では、ロンドン・ヒースロー空港ターミナルの医療機関で、検査を受けた。 厚労省指定用紙を印刷して持参しても、当然ここでは記入してもらえない。医師のサイン欄があるのだが、PCR検査会場なんかに医師が常駐しているわけないじゃん。 検査方法はマッチしていたため、この医療機関が発行する証明書は厚労省に通用する旨、日本大使館のサイトに明記してあった。 予約と支払い、結果の受け取り(医師のサインつき)はオンラインで済み、英語で複雑なコミュニケーションをする必要は全くなかった。各国の医療機関のサイトが日本語に対応している可能性はゼロに近いので、最低限の語学力は要る。 検査のメニューには、4時間で結果が出るタイプから、翌日中に出るタイプまであった。速いほど高い。 今回は、一番安いタイプ(早期予約なら約1万円)を選んだ。混み具合によるだろうが、翌日正午ごろ結果がメールで送られてきた。 欧米の国際空港はパンデミック前の混雑に戻っていて、ヒースロー空港の検査会場には行列が出来ていた。いずれにしても、出発当日の検査は避けたほうがよさそうだ。 この医療機関スタッフは全員マスクを着けていたが、「客」のほうは大半がノーマスクだったw ←法的着用義務はない ちなみに、6月12日から、ついにアメリカ入国時の陰性証明書も不要になった(インフルエンザと同じく、感染していても入国OK)。 今後は検査のニーズと会場が減り、検査が必要な渡航者にとっては不便になっていくはずだ。 余談だが、厚労省指定の用紙には、医療機関の「印影」欄がある。このデジタル時代に、しかも海外の医療機関に「ハンコ」は存在するのだろうか。恥ずかしいので、やめてほしい。 ②ファストトラック アプリ「MySOS」を使って、入国前WEB検疫手続きを済ませておけば、出発空港でのチェックインがスムーズになる。日本到着後も、平時並みに空港から解放される。 利用は任意だが、強く推奨されている。実際、これを使わないと、不利&不便になる。 アプリでは、画面の指示に従って、質問票、ワクチン接種証明書、陰性証明書などを登録していく。スマホで撮ったワクチン接種証明書、医療機関からメールで送られてきた陰性証明書とも、そのまま添付できた。 登録が終わると、検疫が審査し、画面が緑色または青色に変わったらOK。不備があると、赤色になる。今回は、日本時間の夜中に登録したが、1時間ほどでOKが出た。 総じて面倒臭いが、初めてでも操作方法が分からなくて立ち往生することはなかった。 ③チェックイン ロンドン・ヒースロー空港のJALチェックイン・カウンターが出発3時間前に開くと同時に、列に並んだ。 日本の難解な入国規制のため、乗客1人あたりの応対時間が長くなっていたものの、現在の日本発着路線の乗客は少ない(半分ほどは空席)ため、あまり待たされなかった。 カウンターのJAL現地社員は全員外国人のようだったが、さすがに日本の規制に詳しく、「MySOSの画面を見せて下さい」とチャキチャキ手続きを進めてくれた。 JALやANA以外では、どのような対応がなされるのか不明。規制に絡むトラブルを抑えたいなら、日系航空会社を選ぶのが無難かもしれないが、値段は高い。 チェックインの時点で、MySOSの画面が緑色(または青色)になっていなくても、またはアプリをインストールしていなくても、厚労省に通用する陰性証明書さえ提示できれば、問題はない。通用しないと判断されると、搭乗を拒否される。 チェックインの時点で、MySOSへの登録(さらに審査)が終わっていれば話が早いし、航空会社もそれを推奨している。平時並みのスムーズさで搭乗券を受け取れるはずだ。 MySOS(ファストトラック)の利用は事実上、義務と捉えたほうがいい。 ④日本入国 閑散とした羽田空港国際線ターミナル。乗客より検疫スタッフのほうが多いんじゃね?という、不必要に物々しい雰囲気だった。 スタッフは総じて若く、全国の厚労省の出先機関から若手をかき集めているのか、派遣スタッフやアルバイトで済ませているのか、とにかくそういう感じだった。 6月1日から到着時検査がなくなったため(出発国やワクチン接種の有無による例外あり)、特記事項はない。 前述の通り、ファストトラックの審査に通っていれば、その画面とパスポートを何回か見せるだけで、すんなり通過できた。 ファストトラックを利用しない場合、質問票や陰性証明書の提出と審査がその場で行われ、相応の時間を食うはずだ(詳細は不明)。 付言すると、COCOAとかいうアプリもインストールしないと入国できないと理解していたが、チェックは一切なかった。 なお、出発前に検査を受けたばかりの乗客に対し、到着時にも検査を繰り返し、長々と待たせていた先月までの日本政府は、良識ある国際社会では極めて特異な存在だったという事実を指摘しておく。 ついでに、検査を受けたばかりの安全な外国人観光客に対し、「個人行動を許すと何を仕出かすか分からないから、監視員付きの集団行動なら入国を認める」という6月10日からの措置。こんなの「インバウンド開国」でも何でもなく、相変わらずの鎖国(差別)じゃねーかと、改めて叫んでおく。 日本人として出掛けた先の外国政府に同じことを言われたら、どんな気持ちになるか。想像するのは、めためた簡単である。 📖追記:海外旅行保険の勧め 現在の日本政府の入国規制の下では、海外渡航の最大のリスクは、渡航先で陽性の結果を食らって(または有効な陰性証明書と認められずに)フライトに乗れなくなり、陰性に戻るまで(有効なものを取り直すまで)滞在を強いられるケースである。 特に無症状の場合、想定外の陽性の結果を食らった時の精神的ダメージは大きいと思われる。 海外旅行保険に加入していれば、追加の滞在・検査費用、代わりのフライト代まで支払ってもらえる可能性が高い。 毎回利用している損保ジャパンの商品「off!」は、かなりの部分をカバーしてくれるらしいが、クレカ付帯保険がそこまでやってくれるかどうかは要確認。 なお、ワクチンと治療薬が充実している主要国では、covid-19はインフルエンザと同じ扱いになりつつあり、もはや感染していても入国できるようになっている旨、しつこく付記しておく。 構築されつつある国際標準に抗うには、相応の事実と論理が求められる。
- 2232
㊗「gotoスイス」7月中旬決定 本日5月2日、スイスが入国制限措置を廃止し、パンデミック前と全く同じように遊びに行けるようになった。 これを盛大に祝うべく、同日、成田ーチューリッヒ往復チケットを購入。不退転の決意で「本家アルプス」に初対面することにした。 今回は、クソ高い直行便を諦め、エミレーツ・ドバイ経由とした(写真2)。遠回りで時間はかかるが、往復8万9760円というバックパッカー推奨価格である。 これまでの調べでは、ドバイを乗り継ぎに使う場合、アラブ首長国連邦はcovid関連規制をかけていないことが分かっている。 本家アルプスについては、じぇんじぇん知らない。 とりあえず、マッターホルン(写真1)とやらが有名らしいので、この目で見たい。アイガー北壁というのも、見たい。 とにかく、日本勢、中国勢が本格参入してくる前に、あちこち歩きたい。 ㊗ ㊗ ㊗ ㊗ ㊗ 2年前までの地球放浪(本業)では、半年くらい先までの行き先が予約済みの状態というのが常だった。 来週に迫った「gotoスコットランド」が成功するかどうかも分からないのに「次」を予約するのは、異例でも何でもなく、むしろ遅れを取り戻している段階である。 ただ、残念ながら「スイスの次」のイメージはない。 本当は、2年前の夏にキャンセルを余儀なくされたカナダに行くべきだったが、北米のレンタカーの暴騰がひどすぎるため、先送りする。 ※写真1は、阪急交通社サイトから ※本日のスイスの規制廃止により、異例の鎖国を続ける我が国の異例ぶりが、きょうもまたまた際立つことになった。そろそろ、アホもいい加減にしてほしい
- 2194
🌎地球放浪への道③「痛い誤算 うれしい誤算」 レンタカーの暴騰に腰を抜かした。 アメリカで酷いことになっているとは知っていたが、イギリスも酷い。 一番安い小型AT車が、1日1万5000円。 旅程を考え直して、列車移動を絡めたが、フライト代に匹敵する出費になる。 日本の帰国手続きも手ごわいが、レンタカーも同じくらい手ごわいとは......。旅そのものを諦める原因にもなりそうだ。 もちろん、パンデミックの余波である。 業者が劇的に台数を減らしていたところに、観光需要が一気に戻ってきた。車の供給は半導体不足もあって間に合わず、レンタカー不足が長引いている。 予約の数日後、同じ車種は2万円を超えていた。予約が遅れれば遅れるほど、出血、いや出費は止まらなくなる感じだ。 もっと早く予約していれば......と悔やんでも遅い。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 ホテルも高すぎて、手が出ない。 西側先進国のホテルは、もともと高い。今は、欧米でのインフレ悪化と円安も相まって、ますます高く感じる。人気観光地だと、1泊1万円では選択肢すらない。 しかし、世界に冠たる民泊サイトAirbnbが助けになる。 この2年間で抜けたホストは多いはずだが、5000円くらいの快適そうな個室は思ったより簡単に見つかった。 結局、3週間の旅程のうち、ぼろホテル4泊、ドミトリー4泊以外は「民家に上がり込む」という展開になる。 民泊は、安いだけではない。 ①面白い。異国の暮らしぶりをリアルに観察できる。 ②小綺麗。多くの主は内装に凝るので、スイート並みのアンティークな個室に泊まれる。 ③温かい。見ず知らずの外国人・異人種も自宅に招き入れる人たちに、悪人はいない。 デメリットは、チェックイン。 ホテルみたいに受付の常駐者はいないから、時間や鍵の受け渡し方法などは、各家庭の事情でバラバラになる。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 今回、Airbnbで予約をリクエストすると、ほとんどは快諾の返信。こちらは、うれしい誤算だった。 スコットランドの首都エディンバラの白人デニスさんは「我が家をシェアしていただいて光栄」と返信してきた。このご時世に、得体の知れないアジア系♂に対して。 covid絡みのアジア系差別や安全安心の感覚の違いについては、行ってみないと分からない。 Airbnbアカウントのプロフィール欄には「日本でワクチン3回接種済み」と書き加えておいた。この"vaccinated"は「必ず出る英単語」だろう。 ホストとのやり取りでは "I look forward to"(~を楽しみにしています)というあいさつをよく見るので、こっちもマネをする。 そんなふうに言葉を交わしていると、海を隔てた人と人とのつながりが英国では再生されつつあるのを実感した。 準備そのものは、順調に進んでいる。 帰国の手続きと出費は手ごわいが、イギリスという渡航先をリスクメジャー(5段階)で評価すると「1」。この国に手こずるようでは、他に放浪先はない。 ✔To Do リスト=4/3現在 〇出入国規制を随時、正確にチェック ✔出国・帰国日の決定 ✔PCR検査の予約=帰国に必要 ✔石垣島ーロンドンのフライト ✔ロンドンーエディンバラのフライト 〇エディンバラーインヴァネスの鉄道 ✔ワクチン3回接種証明書の取得 〇国際免許証の取得=申請済み 〇厚労省へなちょこアプリ2種のインストール=帰国に必要 ✔地球放浪に必要なアプリのインストール(expedia, booking.com, airbnb, eurail) 〇海外旅行保険 ✔レンタカーと宿 〇レンタカーのライセンス番号登録と民泊のカギ受け渡し方法確認 〇英語の錆びつきを除去 (✔=済み) 📷写真1 スコットランドで4泊予約した民家(1泊5000円)。可愛すぎる。主のジェニファーおばさんは「予約ありがとう。チェックインは17~19時。遅れる時は連絡を」と返信してきた。 📷写真2 デニスおじさん宅のゴージャスすぎる客室(4300円)。「我が家をシェアしていただいて光栄です」と返信してくれた。このご時世、泣けてきた。
- 2182
🌎地球放浪への道②「安堵 苦痛 そして勇気」 「gotoスコットランド」の最大のリスクは帰国、つまり日本の入国規制にある。 これまでの調べでは、帰国直前にロンドンで手に入れるべきcovid検査証明書の「書式」がカギを握っているらしい。 まずは、帰国時に陰性でいることがmust。さらに、書式を日本の厚労省の「好み」に合わせないと、搭乗・入国を拒否されるから、恐ろしい。 幸い「厚労省の書式」に応じる奇特な医療機関がANAサイトに紹介されていた。JALのサイトは分かりにくい。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 で、Collinsonという医療機関を選んだ。戦争後もJALが直行便を維持しているロンドン・ヒースロー空港の近くにある。 「書式についてメールか電話で念押ししなきゃ」と緊張しつつ、3月28日にサイトに入ってみると...... "Test Type"の選択肢に、なんと"Pre Departure PCR-JAPAN"というのがあった。一気に安堵した。 別枠扱いは、日本と香港だけ。極東のマニアックな規制に合わせた神サービス! 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 次の重要ポイントは、検査結果をいつ受け取れるか。こちらは、期待を裏切られた。 きょう29日に「よくある質問」を熟読すると、"Pre Departure PCR-JAPAN"の受け取りは「翌日いっぱい」らしい。 つまり、検査日→受け取り日→出発日と、空港近くに長々と滞在する必要があると分かった。 検査料金は69ポンド=1万1000円。クソ高いであろう空港周辺のホテル代もかさむ。激しい苦痛を感じた。 ふと思った。値段はともかく「日本の厚労省の書式」に対応する奇特な医療機関は、よほどの先進国の大都市でも、あるかないかだろう。 ない場合、医療機関に確認・説明・交渉する必要がある。英語力に問題がなくても、かなり面倒臭そうだ。 当面の検査予約枠は十分あったので、入国・帰国枠に限りがあるJALの予約を優先することにして、ひとまず調べを終えた。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 朝からCollinsonサイトに目を凝らして早くも疲れた29日は、ワクチン3発目の予約日でもあった。午後、石垣市総合体育館に向かった。 3発目を打てば、帰国後に自宅隔離させられずに済む。 それには接種証明書が必要になるので、市サイトで調べると、①スマホ表示②カード型の2種類があった。バックアップのカード型も欲しい。 受け取ったばかりの接種済証(臨時)の紙ぺらと30×25mmの顔写真を持って、すぐ近くの石垣市健康福祉センターに移動した。 ところが、窓口のお姉さんに「3回目用のカードはありません」と言われて、膝カックン。マジかよ。 すぐに立ち直った。カード型のほうが便利だけど、紙ぺらを大切に持っていけばいいや。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 ちなみに、英国では今やcovid感染者でも入国できる。ワクチン証明書も検査も要らない。エボラ出血熱の感染者は、引き続き入れないだろうけど。 今月、covid規制を全面解除。風邪くらいなら普通に入国させていた元の手続きに戻している。運輸大臣は「規制撤廃で世界をリードする」と豪語した(読売3/15)。 「covid感染していても入国させる」なんて、多くの日本人は気絶するだろう。 どちらが国益にかなうのか、両極端すぎて、よく分からない。たぶん、その真ん中へんがリーズナブル。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 検査証明書とワクチン接種証明書にメドがついた。 こうなったら、一気にフライト予約まで行って、決意を固めようと思った。 フライト予約は、2年前までよりも、ある意味はるかに簡単だ。 なんせ、選択肢が極端に少ない。割安な乗り継ぎ便はあるが、出入国リスクが高まるので、今回は論外。ロンドンに直行するなら、JALしかなさそうだ。 まず、出発日はGW明け、期間は3週間と先に決めた。 これまでの地球放浪は、1回あたり2~5週間。スコットランドという小国に日数は要らないが、日本の入国規制と硬直的なフライト・スケジュールのせいで3~4日分のロスが生じる。だから、少しぜいたくに3週間。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 問題は、JALの予約サイトに入ってからだった。 石垣島ーロンドン往復19万2850円。最後のワンクリックに従来にない勇気が求められた。この金額で一度ポチったら、後戻りしづらくなる。 本当に行くのか? 自問したものの、どうせ答えは決まっていると思い直した。「えいや」でポチるしかない。 えいや! すぐにJALからeチケットが送られてきた。実に淡々と。 2022年3月29日午後3時23分、ヘタレ石垣市民は、ロンドンの往復航空券を手に入れた。 以下は、そのほかの経過。 ⏱3月28日 国際免許証の申請@運転免許センター八重山支所 有効期間が1年なので、2年前まで毎年手続きしていた。 国内免許証、パスポート、顔写真プリントを持って申し込み、出来上がったら「電話=通話」で連絡が来るという昭和アナログ対応である。ある意味すごい。 〇注意点1 離島の石垣島では、取得まで1カ月かかると言われる(実際は2~3週間。本島に出向けば即日交付なのに...)。失効を忘れたまま出発の日を迎えると、とんでもない悲劇となる。 申請が3月末になったので、交付までの日数とGW回避を踏まえると、4月中の出発は難しそうと思った。 〇注意点2 国内では普通免許で原付に乗れるが、海外ではそうとは限らない。 新興国のレンタルバイク屋はいい加減で、免許証の提示を求められたことは一度もなく、パスポートをデポジットするだけで借りられる。 しかし、先進国では、国際免許証のバイク欄にチェックがないとダメと見たほうがいい。日本で自動二輪免許を取っておく必要がある。 〇注意点3 今回めざすイギリスは右ハンドル、左側通行なので気楽だが、環状(円形)交差点は少し怖い(信号交差点は少ない)。 寒冷地だからなのか、マニュアル車が一般的。AT車は格段に割高になるのが痛い。 逆に、左ハンドル、右側通行は思ったほど難しくないが、左ハンドルのバックだけは、いつまで経っても慣れない。 〇注意点4 海外で車をレンタル中、派手に当て逃げされた(豪州)ことも、スピード違反切符を切られた(アイスランド)こともある。非英語圏や強権国家で警察沙汰になると面倒臭いので、安全運転を心がけよう! なお、北欧の離島国家アイスランドでは、ほとんどの国民が英語ペラペラ。アホ石垣市民を取り締まったイケメンポリス2人組も同様で、助かった。 罰金も、その場でカード払いという親切設計。2万円くらい取られた。 ✔To Do リスト=3/29現在 〇出入国規制を随時、正確にチェック ✔出国・帰国日の仮決め 〇ロンドンの医療機関に検査のアポ入れ ✔石垣島ーロンドンのフライト 〇ロンドンーエディンバラのフライト ✔ワクチン3回接種証明書の取得 〇国際免許証の取得=申請済み 〇厚労省へなちょこアプリ2種のインストール=帰国に必要 〇地球放浪に必要なアプリのインストール(expedia booking.com anrbnb eurail) 〇海外旅行保険 〇レンタカーと宿 〇英語の錆びつきを除去 (✔=済み) 📷写真1 2年前に一度は予約したスコットランド行きのために取得し、一度も使えないまま失効した国際免許証。 パスポートより大きい厚紙製で、日本語、英語、仏語、ロシア語、中国語のページがあるので、かさ張る。 とはいえ、使うのはレンタカーを借りる時と交通取り締まりに引っかかった時くらい。 5月からデザインが変わるらしい。写真が小さくなるという案内を読んだので、免許証もコンパクトになるのだろう。 📷写真2 石垣島ーロンドンの往復航空券。 2万円を追加で支払えば変更できるというが、キャンセルはできない。もう腹を括るしかない。 残る問題は、予約通りに飛ぶかどうか。英国の入国規制解除が維持されるかどうかだ。
- 1193
🌎地球放浪への道①「3月27日、着手」 5月までに「gotoスコットランド」に意地でも出発すると決めた。 2020年4~5月に出かけるはずだった因縁の旅程。本業への復帰であり、生きがいの再生でもある(たぶん)。 きょう午前、準備に着手した。 まずやったことは、日英両国の出入国管理とフライトの確認。本来不要のプロセスで、これだけで気が重くなった。 2年ぶりの地球放浪で「実戦感覚」が鈍っているところに、慣れない手続きや心配ごとが増える。原因のほとんどは、日本側の規制にある。 正直なところ「ニッポン登山旅を続けたほうが気楽」「規制がすべて解除されてからでもいいんじゃね?」と思う。 一方で「ここで挫けるな」「とにかく一回、日本を出てみよう」と思う。この国が規制を解くのは、世界のビリ組(中国などを含む)になるだろうし。 それに、今の日本人にとってはレアな経験になる。細かく書き残す欲求が芽生えたのだった。 「地球放浪への道」は、その実践的記録&備忘録。 ②以降も続くかどうか分からない。でも、無事成し遂げた時の達成感は、槍ヶ岳どころではないだろう。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 gotoスコットランドの決め手は、 ①英国政府が今月18日、covid-19関連の入国規制をすべて解除 ②スコットランド独自の屋内マスク着用義務も、4月半ばに解除 ③英語圏の西側先進国なので、余計なトラブルを抑えやすそう ④季節がいい。あと1年待てない 一方で、日本の入国規制は、日本人が読んでもややこしい。 〇帰国直前に検査証明書を得る 〇帰国時の空港での検査 〇居場所追跡アプリをインストール 等々だが、 〇ワクチンを3発打てば、隔離させられない(証明書が必要) というのは、初耳&朗報だった。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 問題は、帰国に必要な検査証明書のゲット。 厚労省が求める検査事項を満たしていても「書式が厚労省仕様じゃない」という信じ難い理由で搭乗・入国を拒否された人たちがいる。悲劇(喜劇とも言う)である。 英国の検査施設については、ANA、JALのサイトで確認できた。ロンドンの空港近くや市街地にあり、オンライン予約できる。「厚労省の書式に対応している」という施設もある。 厚労省のフォーマットを忘れずにDL・印刷・持参し、現地で確実に記入してもらうのがmust。それで搭乗できるかどうか、事前に空港のチェックインカウンターで確かめておけば安心。 gotoスコットランドの最大のリスクは、ずばり帰国、すなわち「自分の国が自分を無事に受け入れてくれるかどうか」だ。しかも、カギを握るのは「書式」。 やはり、悲劇(喜劇とも言う)である。 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 面倒臭そうな旅に踏ん切りがつかない時のコツは、さっさとフライトを予約してしまうこと。そうすれば、嫌でも決意が固まる。第一関門である。 そこで、きょう午前「東京ーロンドン」のフライトを検索してみた。吐き気を催した。 パンデミック絡みの減便に戦争が加わり、さらには燃料高、円安も影響しているのだろうか。欧州線(本来ロシア上空を飛ぶ)は、惨憺たる状況になっている。 恐ろしく不便(長時間)で、高い。 「スカイスキャナー」で調べると、最安値は往復12万円と出たが、バンコク経由所要27時間という拷問フライト。乗り継ぎで出入国の回数を増やすこと自体がリスクなので、これは現実的ではない。 直行便の最安値としてヒットしたJALは、戦争後もロシア迂回路でロンドン線を維持していて、17万円台からあり、所要12時間半。 石垣島ー東京、ロンドンーエディンバラ(スコットランド)も含めると、フライト代だけで相当持っていかれそうだ...... 🌎 🌎 🌎 🌎 🌎 ✔To Do リスト=3/27現在 〇出入国規制を随時、正確にチェック 〇詳しい行き先と出国・帰国日の仮決め 〇ロンドンの医療機関に検査のアポ入れ=最重要 〇検査日程が固まった後に、東京ーロンドンのフライトの確定 〇その後、石垣島ー東京、ロンドンーエディンバラのフライトの確定 〇ワクチン3回接種証明書の取得@石垣市役所 〇国際免許証の取得@県警 〇厚労省のへなちょこアプリ2種のインストール←これがないと日本に入れない 〇海外旅行保険 〇レンタカーと宿の物色 〇英語の錆びつきを除去 📷写真 2年前に古本として買った「地球の歩き方 湖水地方&スコットランド 2016-2017」と自宅に死蔵されている各国通貨。米ドル、ユーロ、英ポンド、カナダドル、ニュージーランドドル、香港ドル。 円高時代に買ったので、含み益があるのが救いだが、とにかく使い切るか、有利な条件で両替するかしないと、ただの「紙切れ」である。
- 1159
🌴石垣島・暮らしのスペシャル解説「いざ勝負~楽天スーパーSALEの陣」 楽天スーパーSALE(4日~)は、石垣市民のくせに山登りを趣味とする変態にとっては、勝負どころとなる。 日本最南端・最西端エリアのリアル店舗で登山グッズを買うのはムリ。アイゼンなんか置いていないのである。 内地に遠征した時に、好日山荘やモンベルなどを探して買うことは、もちろんある。 でも、お店は大きな街にしかない。寄り道は面倒。セールも狙えない。 店員のレクチャーを聴いたり、試着したりしてから買うべきグッズであっても、オンライン依存度が高くなってしまう。とても不利。 スクリーンショットは、4日夜からの勝負散財(の一部)。 🥾トレッキングポール 「2015年モデル」が半額だったので、真っ先にポチる。 🥾ザック 日帰りでも容量不足を感じていたので、やや大型化を図ってみる。すぐに買わなくてもよかったが、「買い回りポイントアップ」の魔術にかかる。 試着できないのが痛い。背面長をメジャーで測ったが、大丈夫だろうか...... 📷アルバム YAMAPやGoogleが倒産したら、写真たちの運命もどーなるか分からないので、気に入ったやつはアナログ保存している。SALEで大人買い 😂エアコン掃除「くうきれい」=山登りと関係ありません 石垣島の冷房は、ほぼ年中無休。1~2月に使う日もある。日本列島で最も酷使されるエアコンたちは、瞬く間に「黒カビの集合住宅」と化すため、掃除グッズの大人買いも欠かせない。 🐮吉野家牛丼大盛り=山登りと関係ありません 何度も書いているが、石垣島では牛丼チェーンだけ、なぜか進出していない。致命的に痛い。「吉野家の牛丼」は、この世で最も美味い食べ物の一つだからである。 冷凍パックは意外と高価なので、SALEは貴重だが、問題がある。 石垣島のような離島の場合、注文時に「送料無料」と書いてあっても、後になって「やっぱし料金かかります」と冷静に通告されるリスクが高い(クール便は要注意)。そんな時は「じゃあ、キャンセルします」と冷静に返信する。 😭尽きぬ悩み 今回買った品物は、いつ届くのか。これが最後の問題である。 通常は、発送から10日後くらい。宅配便の繁忙期、フライトの減便、海がシケやすい冬季に当たると、さらに遅れる。 「受け取り日時指定」は、ほぼ無意味。「いつになったら届くのか読めない」というのは、わりとつらい。 内地に出発する日が近づいてきたのに荷物が遅れる場合は、特につらい。 ❗重要な追記 吉野家から7日午前11時過ぎ、確認メールが届いた。「送料無料」のままだった。冷凍便でも「超離島」のペナルティーはなかった。吉野家、太っ腹!
- 4184
【石垣島ミニメモ⑭】ムーチーの日 きょう(旧暦12月8日)は、ムーチー(鬼餅)の日。月桃(ショウガ科のハーブ)の葉で包んだお餅(📌写真1)を供え、無病息災を願う。 近所のスーパーでは、1個150円くらい(📌写真2)。スナック菓子とスイーツ厳禁(コース料理と補給食を除く)というマイルールを犯し、買ってもうた。 お餅は普通(ただし甘い)なんだけど、長さ40cmくらいの大きな葉ごと顔に近づけると、アジアンな香りに鼻腔を刺激される。 軒下に子供の数だけ吊るす風習もあるそうだが、見たことはない。天気が悪いので、探すのはやめた。 その天気...... 1~2月は、一年で最も晴れない陰鬱シーズン。にしても、今季は歴史的ひどさである。 体感ベースでは、第3回バンナ耐久に出場したクリスマスイブを最後に、まともな晴天はない(📌写真3)。 9日時点の月間日照率は9%。1899(明治32)年の統計開始以来、一ケタは2000年と2008年の2月だけ。週間予報も悲惨。←温暖化のせいだと勝手に認定 天気が悪いと、アウトドアのテンションが下がるだけでは済まない。 海もシケるので、例によって大豆系生鮮食品が消える。きょうのスーパーでは、納豆の棚は「ゼロ」だった(📌写真4)。痛い。 📌石垣島メモ®は島日記(2021/1/25~)で、ミニメモ®はモーメント(2021/2/12~)で連載中。エセ登録商標です。
- 3191
【石垣島ミニメモ⑬】「島メロン」というのを初めて知った。1個max2235円。 久しぶりのJAゆらてぃく市場で、店員の兄貴に聞いた限りでは、 ○6年前から定着 ○今ごろと2月に出てくる ○「石垣島でメロン」って、僕らも違和感があった。技術的にはよく分からないけど、食べてみたら糖度はあった ──とのこと。 島メロンならではの特徴は分からない。珍しさはピカイチ。 ※「違和感」という正直な感想、good! 【写真2】なぜか、売り場に利尻こんぶ。運送距離は間違いなく国内最長。離島の交流事業かな? 【写真3】きょうの空。典型的な石垣島の冬空。もう年内は太陽をまともに拝めないという予報。 特に1~2月は、北東の季節風のため、曇りまたは小雨が続く。梅雨どころじゃない。年末年始に来島するなら、天気予報とにらめっこしてから! 📌石垣島メモ®は島日記(2021/1/25~)で、ミニメモ®はモーメント(2021/2/12~)で連載中。エセ登録商標です。
- 1178
【石垣島ミニメモ⑫】バニラシュガー@ゆらてぃく市場。島バニラ(!)の存在を知った記念に購入(600円)。 某石垣市民には、お菓子づくりのノウハウはない。代わりにバニラシュガーをコーヒーに入れてみると、ぜいたく感が激しくアップすると判明した。 ゆらてぃく市場が今、専用コーナーで神推し中の「ChulaSya 石垣島バニラ®」。地元ちゅらさんが2012年から栽培に挑み、19年にバニラビーンズの販売に漕ぎつけた。 熱帯植物バニラの主産地はマダガスカル。収穫したものを乾燥させて商品にするまでの加工が、ものすごく難しいらしい。すごい起業家である。 📌石垣島メモ®は島日記(2021/1/25~)で、ミニメモ®はモーメント(2021/2/12~)で連載中。エセ登録商標です。 ミニメモ®は5月23日以来、約5カ月ぶり。曇天が続き、アウトドアを封じられると、思い出したように投稿される傾向あり。
- 4136
【きょうの石垣島】市指定史跡「仲道(なかどう)の三番アコウ」が倒れた。きのう午前の出来事らしい。 推定樹齢200~250年。隣の字(あざ)ではあるが、このあたりの町並みのランドマークの一つであり、毎日のように見てきた大木である。 台風6号のタチの悪い置き土産。パワーこそ並盛だったが、宮古・八重山諸島界隈に長々と居座った点で、ちと変態系ではあった。 水曜日から台風っぽくなり、木・金曜日は外出不能。きょう午後から回復に向かうが、海上のしけは続くから、生鮮食品の調達は週明けにずれ込みそうだ。 3枚目は、きょう午前のイオンのすっからかんの野菜売り場。キノコなんかはあった。 買い物難民状態がこれほど長引くのは珍しいかもしれないが、大規模な被害も停電もなかったから、まあいいかと思っていたのに...... 4枚目は、在りし日の三番アコウ。今年3月18日の活動日記に、たまたま載せていた。 悔しいけど、こういうこともあるさ。半分くらい生き残っているように見えるし、再び育っていけばいい。
- 1140
【きょうの石垣島】午前7時すぎに短い雨があり、虹がかかった。と思ったら、雲が切れ始め、青空バックの虹に変身した。 最低気温27.5。湿度80%くらい。きょうあたりから天気が怪しくなり始め、あすから台風6号の暴風みたい。 石垣島には960hPa前後で通過する見通しで、まずまずのパワー。被害が出るレベルじゃないと思う。 問題は、あすあたりから4~5日間は生鮮食品が消えるということ。台風が通過した後も、海上の物流は滞るからである。買いだめするなら、きょうがラストチャンス。イオンは混むだろう。 台風には強い耐性を持つ石垣島だが、食べ物不足に加え、停電も大敵。この暑さの中で、冷蔵庫やエアコンが止まるのは短時間でもきつい。当家の場合、電気が止まると水道も止まるので、さらにきつい。 7月12日に発送されたAmazonの荷物が1週間を経ても届いていないのも気になる。きょう届かないと、荷物が渋滞しまくって、さらに1週間くらい待たされるだろう。
- 1
- 2