🌎地球放浪への道③「痛い誤算 うれしい誤算」  レンタカーの暴騰に腰を抜かした。  アメリカで酷いことになっているとは知っていたが、イギリスも酷い。  一番安い小型AT車が、1日1万5000円。  旅程を考え直して、列車移動を絡めたが、フライト代に匹敵する出費になる。  日本の帰国手続きも手ごわいが、レンタカーも同じくらい手ごわいとは......。旅そのものを諦める原因にもなりそうだ。  もちろん、パンデミックの余波である。  業者が劇的に台数を減らしていたところに、観光需要が一気に戻ってきた。車の供給は半導体不足もあって間に合わず、レンタカー不足が長引いている。  予約の数日後、同じ車種は2万円を超えていた。予約が遅れれば遅れるほど、出血、いや出費は止まらなくなる感じだ。  もっと早く予約していれば......と悔やんでも遅い。      🌎  🌎  🌎  🌎  🌎  ホテルも高すぎて、手が出ない。  西側先進国のホテルは、もともと高い。今は、欧米でのインフレ悪化と円安も相まって、ますます高く感じる。人気観光地だと、1泊1万円では選択肢すらない。  しかし、世界に冠たる民泊サイトAirbnbが助けになる。  この2年間で抜けたホストは多いはずだが、5000円くらいの快適そうな個室は思ったより簡単に見つかった。  結局、3週間の旅程のうち、ぼろホテル4泊、ドミトリー4泊以外は「民家に上がり込む」という展開になる。  民泊は、安いだけではない。  ①面白い。異国の暮らしぶりをリアルに観察できる。  ②小綺麗。多くの主は内装に凝るので、スイート並みのアンティークな個室に泊まれる。  ③温かい。見ず知らずの外国人・異人種も自宅に招き入れる人たちに、悪人はいない。  デメリットは、チェックイン。  ホテルみたいに受付の常駐者はいないから、時間や鍵の受け渡し方法などは、各家庭の事情でバラバラになる。    🌎  🌎  🌎  🌎  🌎  今回、Airbnbで予約をリクエストすると、ほとんどは快諾の返信。こちらは、うれしい誤算だった。  スコットランドの首都エディンバラの白人デニスさんは「我が家をシェアしていただいて光栄」と返信してきた。このご時世に、得体の知れないアジア系♂に対して。  covid絡みのアジア系差別や安全安心の感覚の違いについては、行ってみないと分からない。  Airbnbアカウントのプロフィール欄には「日本でワクチン3回接種済み」と書き加えておいた。この"vaccinated"は「必ず出る英単語」だろう。  ホストとのやり取りでは "I look forward to"(~を楽しみにしています)というあいさつをよく見るので、こっちもマネをする。  そんなふうに言葉を交わしていると、海を隔てた人と人とのつながりが英国では再生されつつあるのを実感した。  準備そのものは、順調に進んでいる。  帰国の手続きと出費は手ごわいが、イギリスという渡航先をリスクメジャー(5段階)で評価すると「1」。この国に手こずるようでは、他に放浪先はない。  ✔To Do リスト=4/3現在  〇出入国規制を随時、正確にチェック  ✔出国・帰国日の決定  ✔PCR検査の予約=帰国に必要    ✔石垣島ーロンドンのフライト  ✔ロンドンーエディンバラのフライト  〇エディンバラーインヴァネスの鉄道  ✔ワクチン3回接種証明書の取得  〇国際免許証の取得=申請済み  〇厚労省へなちょこアプリ2種のインストール=帰国に必要  ✔地球放浪に必要なアプリのインストール(expedia, booking.com, airbnb, eurail)  〇海外旅行保険  ✔レンタカーと宿  〇レンタカーのライセンス番号登録と民泊のカギ受け渡し方法確認  〇英語の錆びつきを除去  (✔=済み)  📷写真1  スコットランドで4泊予約した民家(1泊5000円)。可愛すぎる。主のジェニファーおばさんは「予約ありがとう。チェックインは17~19時。遅れる時は連絡を」と返信してきた。  📷写真2  デニスおじさん宅のゴージャスすぎる客室(4300円)。「我が家をシェアしていただいて光栄です」と返信してくれた。このご時世、泣けてきた。

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