津波警報後の安和岳・三角山
嘉津宇岳・安和岳・三角山
(沖縄)
2024.04.03(水)
日帰り
沖縄自動車道を北上していたら携帯から不穏な警戒音が鳴り響いた。
ラジオのスイッチを入れると、
「沖縄地方に津波警報が発令されました。沖縄本島への津波の到達時刻は午前10時ごろ。津波の高さは3m」
地震の知らせもなく突然の津波警報。正直なところ、ほんまかいな、と思った。
高速を下りた名護市内の道路は海岸線。海は静かだが、不気味さを感じる。
ラジオでは高速が閉鎖されたことを伝えている。那覇空港にいる人は3階以上に避難したらしい。
これから高いところへ登る訳だから、とりあえず目的の登山口に向かう。
途中、コンビニで買い物をしていると、店を閉めるから出てほしい、と言われる。
手で自動ドアを開け、車に戻り、目的の場所、勝山公民館へ向かう。
あたりは既に避難してきた人々の車で埋まっている。
空いている道路のスペースに停め、ラジオに耳を傾ける。
1時間ほど待ったら警報が解け、注意報に変わった。
集まった人々は徐々に帰り始めた。
もう大丈夫かな、と車を停め直し、山へ向かった。
ここへ来るのは4回目。安和岳は3回目だ。といっても前回は17年ほど前だから、ほぼ忘れている。
ただ蝶々がたくさん飛び、観葉植物のような花がたくさん咲いていたことを覚えている。
山道は最初から、岩場から始まった。
ヒカゲヘゴやクワズイモのような巨大な亜熱帯植物が岩を覆い、さながら「ジュラシックパーク」
尖った岩の連続。その上、濡れているところは滑る。
少し底の硬いシューズだが、登山靴ではない。両手両足を使い慎重に登る。
分岐点を過ぎると、急登が始まった。
なかなかハード。加えて眺望がなく、暑い。
安和岳山頂にたどり着いた時はホッとした。
雲に覆われ下界は見えないが、風が心地よい。
強風で、物を飛ばされないよう注意したが、・・・。
安和岳山頂で、コンビニで購入した、沖縄ならではのポーク卵を挟んだおにぎりをいただく。
安和岳をすぎ、三角山へ向かう道は最初、林の中。そして、鋭く尖った岩場に出た。
この頃は雲が切れ、絶景が見渡せる。
しかし風が強く、怖いぐらい。
その後また尖ったピークを超え、ようやく三角山山頂到着。
安和岳より低いが、海からまっすぐそそり立ち、絶景!
標高は大したことないが、スリル感をとても感じる。
下りも岩場が続き気を緩めない。
下山した後はホッとした。
於茂登岳に続き安和岳と二日続きの沖縄登山はなかなか満足感のある山行となった。