富良野岳

勢いで富良野岳まで行っちゃった。 滑ることは無いだろうと思っていた沢を滑れて満足！

リハビリを続けてアイゼンの蹴り込みも出来るようになったので、北尾根リベンジに。 最初からアイゼンでスタート。樹林帯はスキー＆ボードで踏み固めてくれた圧雪一級国道があり、くるぶしまで沈み込むくらい。ct1300くらいからしまったクラストで歩きやすくなる。気温は-4℃、風速8〜11m。 鉾岩まで登り、降りようと何度か試行錯誤するが雪がついておらず落下しそうになる。無理せず左側下方から巻くことに。しかしココでの試行錯誤が後に活きる。 前回撤退ポイントの北尾根核心部に着いた。上を見上げるとそこそこ風も吹いていて、そしてなんか岩峰先端から雪煙が舞っててカッコいい。今日は中央から直登の予定。そしてココが今日の核心部・難所①。雪溶けで通り抜け可能なルートは狭く、左右アイゼンの前爪2本、ピッケルの石突は刺さらず刃も先端だけ。三点支持のどれか一つでもガリっと滑ったら滑落決定。怖っ。 登ると正面にオーバーハング気味の岩があるが、雪がほとんど付いておらず、迷わず左から巻くことに。ここのトラバースはカニ歩きで横移動。蹴り込むと前二本刃だけでなくつま先まで入って体重を支えることができる安心感でフフっとする。しかしココは雪崩傾斜なので慎重に急いで抜ける。 次は四つ並ぶ岩が絵になる難所②。 たたたさんは３つ目まで上を歩いたらしい…ココも迷わず左を巻くことに。 そして最後の難所③。 登って、そして降りる先がナイフリッジとか怖いでしょ。しかし先程の鉾岩での試行錯誤が活きる。氷雪が付いていて、アイゼンの前刃もピッケルの石突も刺さるので、細かく姿勢を調整しながら前刃で足場を作って岩から降りてナイフリッジに乗る。ちなみに、ふくどんさんはココを右から巻いたとか…恐ろしい。 ここからは山頂までは左右の滑落は考えなくてよい（後ろへの滑落はあるけど）。 斜面は溶けて固まった氷雪で太陽に照らされてテカテカに光っている。ピッケルの石突は刺さらないけど刃の先端は刺さる。アイゼンの刃も噛むので淡々と登って富良野岳山頂に着いた。 記録写真を撮って三峰山沢中間尾根ルートで下山。途中までのクラスト斜面はアイゼンで下ったけど、これが膝に優しくなくって非常に辛かった。スノーシューに履き替えてからフカフカ雪歩き(後半は重雪)で少しマシになったけど、とにかく登りより下りがキツい。アイゼンで下るのは現状ではかなり辛い。 それでも北尾根ルートはめちゃくちゃ面白くて楽しかった！ 北尾根のヤバさと魅力を2022年山行で示してくださったsyu2018さん、ゆうさん、雪の付き方や状態は毎年違うので、今季の北尾根イケる！と先駆者精神＆勇気で証明してくださったドラちゃんさん、ふくどんさん、難所パスのイメージをくださった、たたたさん、ありがとうございました。

白銀荘に宿泊し、本日はスノーシューで富良野岳へ。 十勝岳温泉駐車場から凌雲閣直下の沢を渡りD尾根に取付きます。 早くも強風で下りてきたというボーダーとスライド。今日はあまり好天ではなさそうです。 尾根をトラバース気味に三峰山方面へ歩いていきます。雌鹿の滝を巻いて夏道と同じくらいの標高で渡り、主稜線までのトラバースは傾斜の緩やかな所を歩いていきます。 主稜線に出てからはカリカリのアイスバーンとなり、スノーシューからアイゼンに換装して片手ピッケル、片手ストックの山野井スタイルで登っていきます。 風が強いながらも視界は十分にあり、迷うことなく富良野岳に無事登頂。 エビの尻尾を剥がして山頂標識と記念撮影し、戻ります。 天気が良ければ上富良野岳まで繋いでから下山と考えていましたが、雪が降り稜線がガスに巻かれ始めたので諦め、ピストンで下山します。 三峰山下のトラバースは雪崩が怖いと思っていましたが前日の滑走跡が無数にありました。富良野岳から原始ヶ原方面にも。昨日はさぞ楽しかったことでしょう。 無事に下山してそのまま帰宅。普段なら温泉に浸かる所ですが、朝風呂の効果か下山後も体がポカポカしていて全く入る気分ではありませんでした。

合宿二日目は富良野～三峰縦走を目指します。 朝食をしっかり取ってから十勝岳温泉へ移動。 BCの車は何台もいますが富良野を目指すのは我々のみ。 温泉左手には沢を渡るトレースがしっかりありました。 急斜面をツボで降りて登り返します。 D尾根末端に這い上がってからスノーシューに切り替えてスタート。 すぐに外国人２人とスライド。風が強くて引き返してきたとのこと。 1400ｍで樹林帯を抜けると尾根が広くなりクラストしてきます。 視界不良ならば方向が定まりません。 夏道の渡渉点を目指して進みます。先日のスキートレースが多数あります。 夏道より下の1550ｍくらいをトラバースします。 スノーシューで問題なし。スキーが快適に使えそうです。 コルへの尾根に入り直登しますが、しっかりクラストしていました。 コルへ上がると境山や下ホロが目に飛び込んできます。 ここからは夏道上を進みます。ロープを止める杭の頭が出ていました。 頂稜へ出る手前が氷化したトラバース。滑落すると止まりそうもないのでアイゼンに替えます。 頂稜からは足下に原始が原を眺め進みます。 南斜面にはシュプールが。雪は安定しているようです。 リッジと吹き溜まりラッセルが交互に出てきますが息子にトップを頑張ってもらいました。 北尾根が合流すると間もなく頂上です。 ３時間で山頂到着。息子も冬の登頂はこれで３度目です。 標識のエビの尻尾をはがして記念撮影します。 風が強いので少し戻って小休止。小雪がちらつき雲がどんどん降りてきます。 縦走の判断はコルですることに。 雪が止みそうになく展望も望めません。 ガスにまかれるとＤ尾根に下るポイントが迷いやすいので縦走は次回にまわし往路を辿ります。 スキーが楽しめそうだとぼやきながらスノーシューで下ると1500ｍくらいから晴れてきました。 無理に縦走しても大丈夫だったようですが、毎年春の十勝連峰に来る口実にしておきます。 帰りはＤ尾根や安政火口を偵察しながら温泉へ。 ここで解散し息子は帯広へ帰り、私はオプタテシケ山復讐戦へ上富良野町へ下り車中泊に。