白馬蓮華温泉スキーツアー(栂池〜乗鞍岳〜蓮華温泉〜フスブリ山〜箙岳〜一難場山〜木地屋〜平岩)
雪倉岳・朝日岳・風吹岳
(新潟, 富山, 長野)
2021.03.20(土)
2 DAYS
https://turtleintheshell.wordpress.com/2021/03/20/renge-spa-day1/
https://turtleintheshell.wordpress.com/2021/03/20/renge-spa-stay202103/
https://turtleintheshell.wordpress.com/2021/03/21/renge-spa-day2/
念願の蓮華温泉スキーツアーに行ってきた。
栂池高原スキー場山麓でログ開始
スキー場ゴンドラとロープウェイで片道2000円。上部ロープウェイは今シーズン終末+αしか営業していたいようだ。ロープウェイを買うときに登山届けが求められる。
ロープウェイ自然園駅を出発。成城大学小屋のほうから巻きながら緩やかな谷筋がスキーシールハイクにはよさそうだ。天狗原手前でだんだんと傾斜が強くなる。天狗原の祠に立ち寄って一休み。
眼前に乗鞍岳の大斜面が広がっている。上部は斜度も強いし、3月の晴天の昼ごろでも凍っていた。頂上部は岩が露出しているので、どこかで板を担ぐことにはなる。
白馬大池と大池山荘はまだ雪に埋まっている。夏道とは異なり、高度を維持しながら北上した。雪倉岳、朝日岳の稜線がよく見える。明確な尾根の上に乗ったのを確認してはじめてシールを剥がして、スキー滑走した。
天狗ノ庭あたりで蓮華温泉ロッジの屋根が見えたときは感動した。眼下に見えるロッジまで滑り降りていった。ロッジに着いたら、まずは外湯。谷筋の上部に見えた温泉噴出地まで歩いて10分。最上部の薬師の湯に浸かって、滑り降りてきたコースを振り返る。外湯はぬるかったので内湯で温まる。夕食前、夕食後、就寝前、早朝、朝食後の5回、外湯も含めると6回も蓮華温泉を満喫した。
2日目は、木地屋下山の予定で、欲張って風吹大池の稜線を歩いてみよう。蓮華温泉から振子沢スキーツアーコースを登っていき、湿原の中央から稜線に登り上げる沢に入った。フスブリ山の南側の稜線に登り上げた。
フスブリ山から風吹大池までスキーシールのままツアーコース歩きを堪能した。スキーツアーコースの看板が目に入ると安心する。風吹大池は雪で覆われていた。名前のとおり風が強く、稜線は雪庇が発達していた。風吹大池の北側で池面まで降りたほうがよかったと後悔した。
箙岳に着いた。一難場山まで行きたいので、稜線上の急斜面を滑走した。かなりの斜度だった。そのままトラバースで蒲原山を巻いていく。できるだけ高度を落とさないようにトラバースしていくと、蒲原山と一難場山のコル。
一難場山まで緩やかに登っているが、シールを貼らなくてもなんとか登れる斜度だった。一難場山が今回のスキーツアーの最後の頂上だ。ここから木地屋まで降りる。尾根上を滑りすぎて(1350m)、急な西側斜面になってしまった。1450m付近から西側斜面に入ればよかった。
斜度が落ちてきて一安心と思ったら、杉ノ平の沢のスノーブリッジが渡れなかった。2021年3月21日現在、崩落しかけていて、水量多く、雪の厚さも薄く見えたので、大事をとって他のスノーブリッジを探す。しかし、それ以降スノーブリッジはなく、堰堤エリアになってしまった。左側に本流、右から支流が合流してきて、逃げ場がなくなった。もう沢を渡るしかないと、覚悟をきめた。水流にスキーブーツを入れた途端、足が水流に流された。転倒して腰まで雪解け水に浸かった。命からがら這い上がって、スキーツアーコースのトレースに合流。木地屋の除雪終了点に近かったのは不幸中の幸いだった。
木地屋から平岩駅まで車道を6kmほど、ぐしょぐしょの下半身で下山。渡渉中にこけたのはびっくりしたが、記憶に残るスキーツアーになった。