08:17
16.8 km
2102 m
保井野から西ノ冠岳 ドーム南壁ソロ
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 (愛媛, 高知)
2025年11月30日(日) 日帰り
もう冬が来ている石鎚山脈 雪が積もる前に、行っておきたかったのが、西ノ冠岳。 ここの西壁は、300㍍程ある巨大な岩場で、高知県のK.G.R.(高知グループ.ド.ロック)チームが、自分が生まれる前の1970年前後からルート開拓されているのを知った😳 自分などが気軽に語るような見識もないが、高知県で古くからクライミングやアルパインに情熱をかけていたグループで、過去の会報記録がネットにアップされていたのを見た時に、高い熱量の内容に圧倒され、西ノ冠岳も想いが詰まったロマン溢れる山なのだなと感じた⛰️ 【結論から先に言うと】 今回はドームからのアプローチで、本来ルートを辿って西壁まで見ていないが、ここへは北西方面から険しい沢や藪尾根を詰め上がり、大きな西壁を登攀しドームまで登って帰るとなると、日帰りも難しいと思うが、それでも足繁く通い、情熱的に開拓されており、皆さんすごい体力気力胆力だ💪 ここは、山好き達の秘密基地のような場所だった⛰️ 今日は、先達者が残されていたリングボルトやハーケンのお陰で何とか登攀でき、自分の力量や装備技量、ソロで限界点の線引についても考えさせられ、実際やらんと分からんことではあるが「やるならきっちり準備して来いよ」と山に言われた気がした。 だけど、こんな小心者の自分に、秘密基地をちょこっと覗かせて頂き、ありがとうございました🙇 【で、やりたいことは3つだった】 1.西ノ冠岳西壁までは、アプローチが結構遠く、今はクライミングとしてほぼ登られていないようですが、先達の方々が登っていた西壁の感じを見てみたい👀 2.西ノ冠岳山頂から西に行くと特徴的なコブがあり、そこは西ノ冠岳ドームと呼ばれ西側南側にも登攀ルートがあり、西壁は無理でも南壁側から登れそうなルートがあるのでソロでも登攀できるなら登りたい🧗 3.アプローチは、西尾根から行けば直接西壁に行けるが、今まで登った事がない保井野から行ってみる😁 と言うことで、やりたい事ザックに詰め込み、いざ気まま登山にレッツ💨 【毎度の寝坊で急がにゃならぬ】 で、目が覚めたら7時やん😅 前夜の飲み会で午前様だったのを言い訳にしつつ、保井野まで高速使っても2時間ちょいかかるしこれはヤバイ。 今日のスケジュールだと下手すりゃ10時間位かかってもおかしくないから、スタート早めが良かったのにこれ確実にヘッデン案件😭 行き先変えようかと思ったけど、急いで登ったら、時間的に西壁はゆっくり見れないだろうけど登攀とかはできるはず。 とにかく西ノ冠岳まで4時間以内で行こうと、登攀具も簡易ハーネスとスリング、カラビナ、自己確保セットだけでロープは持たず、軽めにして準備もそこそこにひとまず保井野登山口へ。 10時スタートで、天気はすこぶる快晴☀、気温は5度位の中、13時には西ノ冠岳へ着きたいので、歯ごたえあると言われている保井野から堂ヶ森までとにかく急ぐが、体が重くピッチはあんまり上がらない。 堂ヶ森山頂もスルーしようかと思ってたけど、やっぱり天気も良いし四国屈指の稜線も眺め最高やん!って事でチョイ寄り。 そこからは、気持ち良い山道を軽く走って下り、五代の別れまで登り返して、鞍瀬の頭は華麗にスルー😅 トラバース道から二ノ森へ 稜線に出ると、快晴で突き抜けた空気感が気持ち良いけど、風速5㍍位の冷たい冬風で止まると冷える🥶 そして、北側には初冬の残雪が残っており、量は少ないが油断したら滑るので、車に残してきたチェンスパが恋しくなると同時に、今年の初雪を踏みしめながら冬が始まったなと感じた🏔️ 二ノ森からは、残雪でピッチが落ち、結局西ノ冠岳取付き時点に13時着。 まあそこそこの時間で良しとして、ここからは、藪漕ぎで山頂目指す 【西ノ冠岳とドーム南壁登攀】 ここでの持ち時間は2時間位として、遅くとも16時には下山開始して明るい内に堂ヶ森まで戻りたいので、あんまり遊べない。 けれど、ドームは調査しときたいので西側へ進み、シャクナゲと格闘しながらドーム上へ登る。 そこから、南壁面の状態を見下ろせる所へ移動し状態確認👀 高さはトータル7〜80㍍程あり結構垂直壁、凹角沿いに登るイメージで見るも、直下は手足が少なそうで中々厳しそうでこれフリーで登れるんかい!? と言った状況。 西壁まで下りて壁面を見に行く時間はないので少しだけ近づき、状態と雰囲気だけは確認して南壁登攀準備。 ザックはデポし簡易ハーネスとスリングやらセルフ用のギアのみ身に付け、ドームからV字に切れ落ちた笹滝を滑り下りて、登攀箇所基部へ。 出だしからせり立ったリッジに挟まれた凹角の部分から登り始めたが、20㍍程上がった地点でどうしてもカムが欲しい場所が出てくる。クラック頼りにリッジ部分を乗り越したいが、右手真上に乗り越さないといけないのと、その先が見えないから、クラックにカムをセットして自己確保をしとかないと、先で詰んだら下りることも出来ない😱 足元には、古いハーケンに中間支点用のスリングとカラビナが付けられており、ロープ有れば懸垂下降もできるポイントで足場は安定しているが、乗り越さず左手横にトラバースしていけるか探るも、トレランシューズでは薄いフレークを踏み切れず、手がかりとなるポイントや草木もない為、フリクション頼りのトラバースになり厳しい。自分の技量ではここから先は困難と判断し撤退した😅 このまま笹滝を登り返し下山しようかと思ったがそれも時間かかるし、どうにも諦めきれず、斜度が少しゆるいスラブ面で先が見えてるルートから再チャレンジ。最初はスラブ面を30㍍程上がり、テラスから凹角の登りとなる。 凹角を20㍍程のぼると、狭い足場にかなり古いハーケンが刺さったポイントに着く。 ここは上から確認した時、途中でやや被りの垂直壁となっており、上部にも古いハーケンに捨て縄が付けられたポイントがあり、懸垂下降用だろうかこれも厳しく、足場も狭い。 自己確保はできたので確保し、一旦ルートを探る。カムあれば支点作ってA0のエイドクライミングで5㍍程真上の捨て縄付きハーケンを使って乗り越し、後は幹がしっかりした木々が生えてるポイントから安全に登れるが、フリーではハーケンに届くかイチかバチかの勝負となる。 ここから撤退して下りるなら、スリング繋げて、捨てカラビナ使って下りるしかない🤔 足がかりも少なく、壁の部分の凸凹は踏み切れないし、勝負できないよなと思ってたら右手側の少し上に古いリングボルトを2箇所発見。 これは僥倖✨ 古く錆びているが、この際使わせて頂き、リングボルトで確保しつつスリングとカラビナ掴んでA0登攀で上のハーケンに手を伸ばして確保ポイント作り、左右の狭い足場で休みルート確認👀 真上ルートではなく、左手側の広い足場があるポイントへトラバースする事にし、何とかトラバース完了。 ここからは木々掴んで登れる斜面なのでもう大丈夫であり、10㍍程登ってドーム南壁登攀終了😆 もう緊張で口もカラカラ、気が抜けないの連続で、気がついたら1時間くらいは南壁と格闘。 というか、今日1番長く過ごした場所なんじゃないかな🤣 【お後は真っ暗】 それから、ザックデポ地点で補給して、明るい内に保井野の分岐点へ戻るべく15時半過ぎに下山開始。 冬の早い夕暮れに近づき、西日が眩しい二ノ森を抜け、堂ヶ森までは笹の稜線を気持ちよく走りながら、太陽を追いかける。 堂ヶ森山頂手前に差し掛かると、ガスが舞い上がって来て一面真っ白。あっという間に光が弱くなり一面灰色の世界😳 保井野登山口への分岐点からはヘッデンつけてずっと下るが、直下はつづら道でちょい急。シャクナゲ道は尾根筋で木の根とかあるから早く下り難く、スピードは出ない。 登りはずっとの登りだし、保井野の道は中々手強いぜ😅 いつの間にかガスは晴れ、月夜の森を下りて駐車場へ無事に着いた。 登って、走って、雪道歩いて、藪漕いで、笹滝下りて、岩壁登攀して、中々強度あったなと思いましたが、夕日の稜線も久しぶりで綺麗だったし、秋から冬の狭間の妙味が楽しめ、良い1日となったとさ😆 【アクセス】 車、保井野登山口へ駐車 【ルート】 堂ヶ森や二ノ森までは登山道 二ノ森手前から雪が積もって少し硬いが氷ではなく、チェンスパ推奨 面河の頭の方も陰地や北側は雪が残っており、要注意 面河の頭を抜けて、石鎚山への稜線途中で錆びた案内標識があるので、そこからは藪を登り、尾根沿いに西ノ冠岳へ上がる ただし、かなりの斜面で尾根の岩場も狭いので、尾根沿いに高度を上げる登り方になる 山頂からはドーム方面は所々にピンクテープあるので、シャクナゲをかき分けながら進むと小さなコルに着き、そこから谷の笹滝に下りれる。 ドームは小高い岩稜を登り上がると着く。 そこから下りて、さらに西へ進むと、少し開けた台地と、西壁の到達点へ着く。 帰りは折り返す、西ノ冠岳から二ノ森方面への下りが要注意。
