日光連山縦走(太郎山除く)
梅雨明け前の、雨の降らない貴重な週末。 北アルプスか甲斐駒か八ヶ岳か?しかし雨は降らないまでも展望は期待できない、せっかくなら天気の良い日に行きたい。 なら日光はどうか。長野や山梨ほど移動が重くなく、宇都宮の道の駅で買いたい漬物もあるし久々にゆず庵の出汁カツ丼も食べたい。 ということで日光に決定しました。 今回のコースは、tididiさんの「日光連山縦走」https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-4423741.html のコピーです。 登山を初めて間も無くの頃この記録を拝見し、強烈な印象を受けました。女峰山一座を登るのに必死だった自分には、行者堂から女峰山を登るだけでなく男体山まで突き抜けるこのルートは眩しすぎました。同時に、いつか挑戦したい憧れとなり、ロングルート登山を志向する大きなきっかけにもなりました。あれから約4年経ち、今の自分ならきっとクリアできると確信していました。このときは、過去1、2を争うほどの苦しい山行になるとは思っていませんでした。 出発前にお湯を沸かしてカップラーメンとおにぎりを食べ、0.6Lのお茶を飲み補給はばっちりです。しっかり目にカロリーと水分をとってスタートすると、山行全体でもカロリー水分節約できる実感があったので、水分は0.6Lx4(計2.4L)と少なめにしました。 意気揚々と登り初めましたが、序盤からやけに疲れがと喉の渇き気になりました。ヤマビルエリアを早く抜けたくて、ストライドが大きく疲れやすい歩き方になっていたかなと思いあまり気にしませんでしたが、八風に着いたとき尋常ではない疲れと眠気を感じ、15分と決めて仮眠しました。 今回水分少なめにしていたので補給の仕方に気をつけてはいましたが、仮眠後も喉の渇きはおさまらず、唐沢避難小屋手前で0.6Lx2(1.2L)を消費。これでは男体山まで持たないと感じ、水場で1.2L補給しました。 女峰山到着時点でスタートから5時間半経過、あきらかにスローペースです。撤退ポイントはここか富士見峠か。もう少しだけ頑張ってみたい。進みます。 女峰山から帝釈山までの稜線は、こんな絶不調でも元気をもらえます。本当に大好きな稜線です。もう少し早く山頂に着けていたら、南側の展望も望めたはず。無念です。 富士見峠に付くと、少し体調が戻ったように感じました。このとき、「大丈夫、行ける」と感じました。なのに、小真名子山への登り返しのゴーロ帯ですぐに足が止まります。少し登っては立ち止まりを繰り返してなんとか小真名子山到着。 一向に復調する兆しはありませんが、ここまででなんとなく「高心拍を継続すると足が止まる、登りで無理せずスローペースなら歩ける」ということはわかってきました。すでに頭はあまり回っておらず、ネガティブな思考にリソースを割くくらいなら遅くてもゴールを目指すことを考えようと決めました。 小真名子山からの下りは短くすぐに終わってしまい、大真名子山までの長い登り返しは辛かった。大真名子山からの下りも思ったほど時短できず、志津乗越到着時点で14時過ぎてました。 裏男体山登山道も長く苦しく、何度も座って寝落ちを繰り返し、やっと山頂に着いたのは16時半。ガスで真っ白でした。寝落ちすると汗冷えして寒くなるくらいの気温(10度前後)でした。 登頂の喜びはもはや無く、やっと終わりが近づいたといういくばくかの安心感のみでした。 こんな時間なので下山まで誰もいないと思っていたのですがとんでもない。四合目までだいたい4組12名ほど、最後のトレイルでも3組10名ほどおられました。 決して無理に追い抜かぬよう徹底したつもりです。先行する方に追いついたときは一定のスペースを開けて追随、退避できる広さまでは自分からはアクションせず様子見、どうぞと言われたらお礼を行って先行させていただきました。 ただ、早くバス停に辿り着きたいと気が急いてたこと、こちらが気を遣ったつもりでも危なっかしく感じさせてしまう可能性もあること、もろもろ他者への配慮が不十分と感じられても致し方ない余裕のなさではありました(具体的には、道を譲っていただき接触リスクが無くなってすぐトップスピードで下ったこと、人前で一瞬スリップしたこと)。不快に思われた方がおられたら申し訳なく思います。 17:25頃、バス停到着。やっと終わった。ちょうど17:36発の便があり助かりました。ゆっくり下っていたら1時間待つところでした。 終わってみれば、ただひたすら苦しさに満ちた山行でした。4年間憧れてきた素晴らしいこのルート、もっと楽しく終わりたかった。日光連山に申し訳ない気持ちです。ただ、あのコンディションでも諦めず怪我なく歩き切れたことは良かったです。 とても不本意な山行となってしまったので、改めて楽しい思い出を作りに来たいです。 【装備重量】 5.05kg 【レイヤリング】 ・上: ドライレイヤークール+ベントスピードT ・下: クロノパンツ ・予備: アブレイザーフーディ、バーサライトジャケット、オニオンフーディ、ULシャツ 【食料内訳】 ・おにぎり2(消費) ・菓子パン1(7割消費) ・柿ピー3袋(8割消費) ・よもぎ餅1(消費) ・ソイジョイ6(消費3) ・アミノバイタルパウダー2(消費) ・アミノバイタルゼリー1(消費) ・塩タブレット(4粒消費) ・お茶0.6Lx2、スポドリ0.6Lx2、水場で1.2L補給。下山時お茶0.4L、スポドリ0.4L余る(合計約2.8L消費) 水分消費は前半かなり嵩んだが、中盤以降登りで足が止まったことや寝落ちが増えたことで消費が減った。 【メモ】 ・昨年群馬の三峰山でヤマビルパニックを経験した際、ダーンタフの靴下が被害を防いでくれた経験から、あまり過剰な心配はせずにすんだ。忌避剤はジョニーやヤマビルファイターも検討はしたが、マダニも含む幅広い対象に効果があることから天使のベープスキンミストを選択。靴のアッパーと履き口、ソックス、ズボンの膝から裾までしっかりめに吹きつけた。実害はゼロで済んだ。 ・八風到着時点で膝下はずぶ濡れ、靴は完全に水没した状態で一歩踏むごとに水が噴き出すほど。膝上から濡れて靴下を伝って靴に浸水するため、ミドルカットにスパッツ着用でも防げない。ゴアテックス等防水シューズだったら下山まで乾かず地獄だったと思う。トレランシューズだったため、富士見峠あたりでかなり乾いていた。 【今回感じた症状と原因の考察】 症状1. 強烈な眠気 症状2. 強い喉の渇き 症状3. 軽い喉の痛み 症状4. 重だるさ 症状5. 心拍数の乱高下(登りで130に上がり、辛くて立ち止まると20秒ほどで65まで落ちる) 症状6. 高強度の運動を継続できない(心拍数130を超えると足が止まる) ・症状1~4で共通して思い当たるのは鼻炎薬ストナリニSの副作用。今年1月から飲み始めて、スギ・ヒノキ花粉が落ち着き、イネ科花粉のピークを迎えるも症状はスギ・ヒノキより軽かったため5月末頃から飲むのを止めた。前回あたりで山行中の鼻水が酷かったため、この日2ヶ月ぶりにストナリニSを1錠服用。服用停止期があったことで副作用が発症、そこに強い運動が加わって症状が悪化した? ・6/16から継続中の禁煙、それに伴ってジョグの頻度と距離を増やしたこと(週1回、合計5~10km→週2回、合計15km~20km)。疲れが残っている可能性はあるが、それだけでここまでひどい症状が出るのは考えづらい。 ・後半の登りで足が止まることが増え、座り休みで汗冷えしているのにシェルを出すことすら億劫で着なかったため、カロリー消費や疲労に繋がった可能性あり。 ・もっと裏付けがほしいところだが、現時点では鼻炎薬の服用を控えることくらいしか対処方法が思いつかない。秋ごろブタクサ花粉の症状が出た場合、第二世代以降(アレグラ等)の鼻炎薬を検討する。次回山行で経過を見たい。





