大凪山・餓鬼岳・剣ズリ・東沢岳・北燕岳・燕岳・合戦沢の頭
初めての燕山荘泊。 本当は元気があれば帰りに唐沢岳まで行く予定でしたが、ケンズリを通過した時点で「今回はピストンをやめてタクシーで帰ろう」と決めました。 今回の餓鬼岳〜北燕岳の稜線は、予想を大きく右斜め上へいく厳しさでした。 口笛は吹けないけど、口笛を吹くような気持ちで歩いていたら、登山を始めて3か月の頃、日帰りで鹿島槍ヶ岳へ行った時のことを思い出しました。 歩きながら考えていたのは、時間、水分、塩分、アミノバイタル、GPSの確認、足がどれだけ残っているか、そしてペース配分。 東沢岳に着いた時には薄々わかっていましたが、せっかく稼いだ標高を一度下り、また登り返すことになります。 東沢乗越に着くと、谷へ下る地形だということがよく分かる鬱蒼とした森。そして熟練者が利用する中房方面への立派な標識。 「もしかして、こっちの方が楽なんじゃないか…」 そんな考えが一瞬頭をよぎりました。 それでも北燕岳の標識が指す、まるで道がないような登山道を登ることにしました。 唯一助かったのは、塩分を多めに取れる補給食を持っていたこと。 水は少し足りませんでしたが、喉の渇きよりも塩分補給を優先し、ニンニク味のハッピーターンをかじりながら、最後の標高差約500mを一歩ずつ登りました。 この日は短パンで歩いていましたが、東沢岳から北燕岳の間は藪漕ぎが続き、脛が痛くなってロングパンツに履き替えました。 ……履き替えた瞬間に藪漕ぎが終わるという、登山あるあるも経験しました。 ようやく奥北燕平に到着。 正直、この時は北燕岳も燕岳もピークは踏まず、そのまま燕山荘へ向かって早くチェックインしたいと思っていました。 ところが通り過ぎようとした時に「写真を撮ってください」と声を掛けられます。 相手は台湾から来ていた女性。 すっかり心を奪われ、そのまま夕食をご一緒することになり、燕山荘へチェックイン。 仮眠する時間はありましたが、疲れすぎて逆に眠れませんでした。 それでも夕食はとても楽しい時間になりました。 せっかくなので日の出前に起床。 しかし空は曇り。 残念ながら朝日は見られず、二度寝。 次に目が覚めたら6時半。周りにはもう誰もいませんでした。 準備を済ませ、小屋の皆さんに挨拶をして下山開始。 合戦小屋では念願だったアイスソード…ではなく、スイカをいただきました🍉 ゆっくり歩いても午前9時には中房温泉へ到着。 有明荘はまだ営業前だったので、中房登山口で時間をつぶします。 その間に「どこからタクシーに乗るのが一番いいんだろう」と、親友のチャッピーと相談。 チャッピーは「信濃常盤駅からなら約3,000円くらい」と調べてくれました。 でも、よく間違える親友なので(笑)、自分でも確認してみると、駅まで約6km。 そこでロマサガのように閃きました。 「ワンチャン歩けば、タクシー代を節約できるんじゃないか?」 ということで、タクシー代をケチることが確定。 温泉に入り、昼食も我慢して残っていたパンをかじりながらバスを待ちました。 今回歩いた餓鬼岳〜燕岳間。 歩いている最中は「もう二度と歩かない」と思っていました。 でも、タクシーを使わなくても帰れることが分かった今は、「また歩いてもいいかな」と思っている自分がいます。 登山って、本当に不思議です。 おつかれ山でした⛰️





