餓鬼浄土から燕へ 常念山脈北部縦走 白沢口→中房口
燕岳・餓鬼岳・唐沢岳
(長野, 岐阜, 富山)
2025年10月12日(日)〜13日(月)
2日間
2年前に針ノ木峠から眺めた常念山脈北部は、知っている燕岳以南の山様と異なり、唐沢・餓鬼が山らしく迫り上がっていて、ここを含めて表銀座にすべきだと思うし、比較的著名でない事に疑問をもっておりました。
燕と餓鬼を繋げるにはどうしても日本アルプス最難関の駐車場デスレースに打ち勝ち、ワイルドな道があってもそれを楽しめるパートナーが必要なので、いつも迷惑かけているhirosyさんへ、何度もしつこく餓鬼燕への誘いをしていたら、別の山行計画の話の中で餓鬼岳が候補に上がり、この二日間に行く事になりました。
DAY:1
愛知県から激戦区の中房温泉へ立ち向かい、第二駐車場を勝ち獲ってくれたhirosyさんを迎えに中房線を進むと、麓駐車場へ誘導する検問に狭い林道を往来する大型バス、さすがは北アルプス恐るべし。
餓鬼岳の登山口である白沢登山口まで1時間程移動して、長野側北アルプスの中でもかなり静かな駐車場へ到着、三連休の中日でもここはデスレースとは無縁。
餓鬼へ向かうこのルートは、沢沿いを歩く昔ながらの道で、沢沿いらしくアップダウンと草木の色づきが終始楽しめる道でした。
魚止ノ滝から先は登り一辺倒で、大凪山まで一気に高度をあげると、木の間から有明山に後立山が見え始めるが、百曲の中腹まで登らないと眺望はありませんでした。
とはいえ、この道は薮・ガレ・鎖・ハシゴ・渡渉など、次々に変化がある道なので歩いて楽しい道でして、好き嫌いは分かれるとは思いますが、北アルプスの主要道とは違う良さが魅力のひとつ。
この日は年内営業最終日である餓鬼岳小屋に到着してテントを設営、予定よりも時間が押してしまったので、唐沢岳には行かずに西餓鬼岳手前の展望台まで散策をして、この日は終了。
たくさん食べて一気にお酒を飲んだので、18時には眠りについてしまいました。
DAY:2
天気予報では小雨と雲の中を歩くはずが、外の様子を見るとまさかの晴れ、雲海の先に南アルプスと富士山が遠望できるくらいの、稜線歩きには良日な状況に驚きました。
山と高原地図の冊子に燕岳以北は概要が書かれていないので、剣ズリから丸山新道がどんな状況なのかわからないままスタート。
昨日と変わらない浅道に加えて岩場の連続、昨日、テントで夕食していた時に燕山荘から餓鬼小屋まで歩いてきた人が、10時間かけて来たという話も納得できる難路の連続でした、剣ズリを越えて高瀬川側に高度を下げて樹林帯を歩いて行くと雲が出始めてきて、一体どこが東沢岳なのか、ガレ場・岩場・浅道のアップダウンを何度も繰り返してスタートから3時間弱かけて東沢岳に到着、南駒ヶ岳から越百までの道に似た、ワイルドな道でした。
東沢乗越へ笹薮を急降下して、ここから500m程標高を上げなければならない、空を見ると厚い雲で稜線上はきっと眺望なしだが、今日はどうしても燕山荘でカレーを食べたいので、乗越から中房へ降りるなんて選択はありませんでした。
薮と灰色の急登を心を無にして進むこと1時間半、足元の土の色が白い花崗岩を含む表銀座らしい色になったのをみて、もうすぐ稜線だと気づいて空を見ると灰色の先に青色が見えてきた、これはもしやと木段を上がると、the北アルプスな景色が目の前に飛び込んできました。
奥北燕平、4年前に燕来た時に歩いてみたいと思った地は想像以上に素晴らしい展望地で、これまでの労をねぎらってくれる圧巻の美しさ。
ここから燕までの路も気持ちよく、たくさんの人が賑わう燕へ行くのが惜しいと感じてしまう。
燕山荘でお腹を満たし、ベンチで景色を楽しんで、このまま泊まりたいところではあるものの、有明荘の温泉が待っているので、後ろ髪を引かれながら合戦尾根を激下り。
奥北燕平までは、何かに引っ掛ったり滑ったりしたりと、歩きにくい道だったので、ここは高速道路に思えた。
16時に下山すると、中房温泉が17時まで入浴可能だったので予定変更、ギリギリまで秘湯を楽しんで、山行は終了しました。
歩きながら槍ヶ岳を行手に見ながら思ったのは、改めて王道の表銀座から東鎌尾根を歩いてみたくなりました。
それにしても、餓鬼→燕の路はこんなに楽しいのに歩く人が少ないのは、それだけアイコニックな山を揃える南部の引力と、歩きやすさがあるのでしょうが、ここも是非歩いて常念山脈は良いと思いたいところです。
●下山後は素晴らしき中房温泉♨️ 有明荘は17時まで、中房温泉は16時まで
●餓鬼岳小屋のテント場は3張のみっす(要予約)