三ツ石山,仙丈ヶ岳,北沢山(南アの女王にどマイナールートで登る)/仙流荘→三ツ石山→馬の背→仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳→北沢山→北沢峠
仙丈ヶ岳・伊那荒倉岳
(長野, 山梨)
2018.09.06(木)
日帰り
2018/09/06(木)
三ツ石山(みついしやま)
標高:2,017m
所在地:長野県
グレーディング:
名山:
仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)
標高:3,033m
所在地:山梨県,長野県
グレーディング:3C(周/北沢峠<小仙丈ヶ岳>)
名山:山梨百名山,信州百名山,甲信越百名山,新・花の百名山,花の百名山,日本百名山
国内標高17位
北沢山(きたざわやま)
標高:2,436m
所在地:山梨県
グレーディング:
名山:
山域:南アルプス
天気:晴れのち曇り
登山第百三十五弾!
さて、戻ってきました!南アルプス。
今回もコアな読者好みの、渋〜ぃ、どマイナーな山に行ってまいりました( ̄▽ ̄)
ということで、今回選んだ山は、「三ツ石山」と「北沢山」。
この山の名前を聞いて場所がわかった人は、南アのど変態だと思います。
こんな山、どこにあるんだ?って話ですが、南アの女王、「仙丈ヶ岳」の北と東に位置します。《気になる方は地図を見てみて下さい、「北沢山」は、山と高原地図に載ってます》
どちらも、もちろん登山道はありません^ ^
前々回の偃松尾〜笊ヶ岳で、バリエーション↑バリエーション↓の味をしめてしまい、今回も、バリエーション↑バリエーション↓にしてしまいました。
元はというと、2月?の厳冬期の仙丈ヶ岳に行った時に、戸台川を北沢峠まで歩いたんですが、左岸に立派な尾根があって(右岸には鋸岳の尾根があります)、帰って地図見てみると、その尾根上に「三ツ石山」なる山がいるではないですか。《気になる、、》
そうとわかれば、是非とも仙流荘から仙丈ヶ岳まで、三ツ石山尾根で繋げたいところ。
まさか、行くとは思ってなかったですが、パートナーのSさんを洗脳し、決行に移すことができました!
元々の予定は、三ツ石山尾根で仙丈ヶ岳まで行き、地蔵尾根から下って周回しようと思っていたのですが、その場合、最後に渡渉が待ってます。
先日の台風で水量が多いと予想され、できれば渡渉はしたくないところ、、
そんな中Sさんと合流して、ルートを確認したところ、Sさんは三ツ石山尾根で登り、下りは北沢山経由で北沢峠ゴールだと勘違いしてた。そのルートも、前にSさんに行きたいと言っていたので、勘違いしちゃったんだと思います。
でも、よくよく考えると、仙丈ヶ岳から北沢山経由で北沢峠は、渡渉がない!
唯一の不安は、最後が法面の可能性があること。
それは、2ヶ月前?に池山吊尾根から両俣小屋に抜けていったときに確認済み。
地図では法面表示になってますが、たしか、ところどころ法面が低いところやないところがあって、上手くくだれれば、下りれないことはない!
渡渉して、ずぶ濡れになるよりは北沢山の方が安全だろうと急遽予定変更。《←悪いお手本です》
ということで、とりあえず、今年3度目の戸台へ
と言っても今回は仙流荘止まりですが、まぁ山梨からすると変わらないですね。
よもや、1ヶ月の間に2回も戸台に来るとは思いませんでした。《ちなみに前回は嫦娥岳〜鋸岳の時》
僕らの活動時間はスタートが早いので、3時に仙流荘に到着して、そのままスタートです。
周りに光がないだけあって、星がすげぇ綺麗!Sさんと二人で星空見ながら、宇宙ってすげーなーなんて少年みたいに話しつつ歩きました。
思ったより歩いてようやく戸台大橋到着です。
偶然にも、南ア林道?の関係者の車が来て、門をくぐらせてくれました。《たぶん、閉まってる時は、歩行者なら左の方から通過できます。
こんな時間に、南ア林道を、しかもこれから北沢峠の方に歩こうとしてる2人組を、怪しげな目で見る関係者の方をよそに橋を渡ったらすぐに左へ曲がります。
昔は整備されてたであろう道を登って行くと廃屋が現れます。工事関係者の家だったのでしょうか?オンボロブラウン管テレビとかあって、一人だったらめっちゃ怖いだろーなーって思いつつスルー
地形図には点線で道表示が書かれてたのですが、廃屋以降は、急斜面を直登、、結局、俺ら変な道通ってるわーって言いつつ、少し登ってくと新たな廃屋が登場。いつの時代か分からん車もあり、好きな人はたまらないんだろーなーと思いつつスルー。
こっからはもう整備されなくなった道を歩いて、南ア林道に合流します。
この辺りになってようやくあたりが明るくなってきました。
少しだけ林道を歩いて、いよいよ三ツ石山への取り付き。
予想外にも踏み跡があって、藪藪もしてなく歩きやすいです!
これは今回はめっちゃ楽だな〜( ̄▽ ̄)なんて思っていたんですが、、、
そうは上手く行かないですよね、、
序盤は歩きやすかったです。
しかし、写真で示しましたが、急に藪が増え始めました。今までテープもあったのに、、
通るのがやっとな藪を漕いで、三ツ石山が近くなってくると、岩も出てきます、やはり僕らは藪岩山が好きなんですね〜惹きつけられます笑笑
急登で手足使って登ると三ツ石山到着です。
《今考えると、まだ序盤の序盤だった》
しかし、ここで素晴らしい三角点に出会うことが出来ました(^-^)
密かにマイブームとなっている三角点。特に、誰も訪れない様な三角点は、オーラが違っていてもうそれが堪らんです‼️
Sさんには三角点マニアだ、キチガイだなんて言われますが、はて、そうなんですかね?^^;
最近で印象深い三角点は、雨池山のふかふか苔の上にあった三角点や、嫦娥岳の四方に石が置かれた三角点、大黒山の三角点もオーラがありましたねぇ、、😏
そして、そんな中でも今回の三ツ石山の三角点は良かった!
写真を見てください!!是非!
苔の付き方といい、日の差し込み具合といい、そして、隣にいたキノコ🍄といい、もう堪らなかったー
家帰って、一眼レフの写真みて、ビビりました笑笑
って言う感じなんですが、これは普通の人に理解して頂けるんですかねぇ、、笑笑
話が逸れましたが、気を取り直して、仙丈ヶ岳を目指します。
この辺りから仙丈が見え始めて、いつも小仙丈からのイメージが強かった仙丈ヶ岳ですが、三ツ石山尾根からの仙丈ヶ岳はしっかり山頂みえて、なんかいつもと違う感じで良いです!
地蔵尾根や、鋸の稜線も見えて、結構いい眺めです《ただし藪を除けば》
三ツ石山以降は藪が一層酷くなり、半袖で来たことを後悔します。
《いやーな感じの藪だった、、》
しかも、一度100mくらい下げて、そっからちょろちょろとアップダウンを繰り返し全然標高稼げない。それなのに藪はひどいので時間だけがかかる。
ほんと、丹渓新道と合流した時は、天国かと思いましたよ。
登山道は快調でしたが、三ツ石山尾根の地味なボディーブローが効いていてスピード上がらず、、
それでも、左手には大好きな甲斐駒ヶ岳!そして、前を見れば藪沢カール!丹渓新道もなかなかいい道でしたよ〜
登って行くと、雷鳥の親子にも出会い、母親にはちゃんと足首に輪っかが付いてました。雷鳥保護のためのものでしょう。近くに2羽いたのは子供達で、随分おっきくなっていて、母雷鳥と同じくらいまで成長してました。
強く生きて欲しいものです。
ヘロヘロおじさん2人組でしたが、少しの間でも癒しを与えられました。
その後は、仙丈小屋をスルーして、一応山頂へ。
特にまぁ、、山頂での達成感はないです笑笑
そこら辺はドライですね笑笑
ただ、Sさんが地蔵岳のとなりに離山見つけて、やっぱギザギザしてました。
仙丈からの甲斐駒はイマイチ不細工なんですよね〜丹渓新道からの甲斐駒の方がカッコ良かった。
さて、時間もまだあるし、後は1,000m落とすだけだと、よゆーぶっこいて「北沢山」を目指します。
おそらく、朝一の北沢峠へのバスに乗って来たであろう人達とすれ違いつつ、まずは小仙丈へ。
周りの目を気にしつつ、みんなが登ってくる方向とは反対の方向におじさん2人は向かいます。
すると、早速ハイマツが一体を覆います。
それでもまだ大丈夫。膝くらいだったので問題なしです。
、、、いや、大アリのアリでした。
下に行けば行くほど、ハイマツの背が高くなっていき、地面に足がつかなくなっていきます。
ただただ一面ハイマツ。
花粉のシーズンじゃなくて良かった、せめても下りで良かった、、
登りはやばいです。
ハイマツ漕ぎがしんどすぎて、吐きそうでした笑笑
ちょっとでもミスって尾根から外れると戻るのが一苦労で、ハイマツ帯でトラバースなんてするもんじゃありません。
どうにかこうにかハイマツ帯を抜け、ほんとにきつかった。
三ツ石山尾根の藪も嫌だったけど、ハイマツ帯も格別でした。
地に足をつけて歩けるありがたみを見に染みて感じつつ「北沢山」を目指します。
藪、倒木ありますが、まぁさっきのに比べれば笑笑
北沢山に到着してみると、まぁ予想通り何もなし、三角点も微妙でしたー
そして、こっからが一番の不安である、無事に法面回避できるのか!?
ハイマツ漕ぎで、予想以上に時間使って、16時北沢峠発のバスが気になるところ。
しばらく降りてると、重大なミスが発覚!
もともと狙いをつけていた下降点の隣の尾根を歩いていた、、
どうやら、北沢山からミスったみたいです。
でも、地図を見るとこのまま降った方が、北沢峠には近くて、たしか、ここら辺から降りても法面回避できるかもしれないと、とりあえず降りてみることにしました。
結果的には、法面回避して、時間も巻けて下に降りれた。
ラストの林道への着地はヒヤヒヤものでしたが笑笑
何はともあれ、無事最終バスにも間に合って、どマイナールートで行く仙丈ヶ岳を無事に終えることが出来ました!
あーもう2度といかねぇ笑笑