毛勝三山/赤谷山・猫又山・釜谷山・毛勝山南峰・毛勝山・大猫山
毛勝山・釜谷山・猫又山
(富山)
2025年07月19日(土)〜21日(月)
3日間
赤谷山(あかたんやま)・猫又山・釜谷山(かまたんやま)・毛勝山南峰・毛勝山・大猫山
猫又山は、去年11月9日の初冠雪の日にもツェルト泊している。
釜谷山へは登山道は無く、酷い笹漕ぎとハイマツ漕ぎがあるのは聞いている。赤谷山も超激急登で超酷い薮漕ぎがあるのも聞いている。
この辺りは、残雪期に登るのがメジャーのようだ。
7月8月で過去も含めて猫又山から釜谷山・毛勝山に行っているレポを探したが私は1件も見つける事が出来なかった。
7月に行ってみよう。
【1日目】
治山工事の道をひたすら歩いて、ちょうどブナクラ峠と大猫山の分岐まで来た。ブナクラ峠へは、先ず沢を渡るのだが、何処渡るのか分からずウロウロ。見つけたらなんて事ない、地面にピンテ置いてある💦
よっしゃ、渡って山入るぜと渡渉。
沢渡って、行くべき方向を見ると一面びっしりと草木が立ちはだかる。
え?ここじゃない?何処?とキョロキョロしてると、またもやピンテを見つけた。
「へー、ここは、そんな事してくるんだ」草木の壁の真ん中にピンテ。つまり、最初っからずっと薮漕ぎして行けってことなんだね。
前に初冠雪の時は、そんな薮漕ぎなかったやん💦あれっ?前は沢にも雪積もってて沢歩いた?
それ、突撃!
ものの数分歩いて理解した。7月8月は植物の成長たくましく、柔らかい草が背の高さ以上にあり、うっそうと茂っているので山道が全く分からん。
なるほど、誰も7月8月に来ない訳だ。
しかもずっと激急登。背丈越える草で先が見えずルートロスで戻る事もしばしば。しかも、途中で何度もコケたが、なーんとポールが一本ポキッ😱えーっ、ツェルトなのにどーするよー💦💦4時間、草漕ぎしてやっとブナクラ峠到着。
時間は10時ちょっと過ぎ。ここから、右は更に激急登で更に薮漕ぎの赤谷山。
赤谷山行く?それとも、ちゃっちゃと猫又山行ってゆっくりする?とチラッと考えたが行くしかないでしょ。
けど、気合いを入れ直すのに30分掛かった。
赤谷山山頂まで3時間薮漕ぎ。ここは草漕ぎではなく、笹漕ぎ。笹と言っても柔らかいのではなく、細い竹みたいな強烈な笹漕ぎ。それに、残雪も何箇所もあり、ツボ足では全く登れずチェンスパ装着したものの、カチコチの残雪にはほとんどエッジ効かず必死に登る。
赤谷山山頂は、ほとんど文字の消えかけた看板がある。山頂からの景観は見事なもので、大日岳や間近に剱岳が見える。
そこら中にチングルマが咲いている。
赤谷山からの降りは怖いので慎重に、2時間掛けて笹漕ぎ&残雪降り。
再び、ブナクラ峠。
左に行けば猫又山。「みんなよく来てる猫又山なんできれいな道だったりして…」と、絶対あり得ない事考えて自己逃避。
2時間半、笹漕ぎ&雪渓登り。最後に激急登でようやく猫又山に到着。
前回、同様に猫又山下の池塘のある平地にツェルト設営。元々、ツェルトに居住性なんて求めていないので、折れたポールで適当に設営💦
圧倒的存在感の剱岳が間近にいるにも関わらず、チラッと見て、気になる明日、釜谷山・南峰・毛勝山に行けるんだろうか?と心配。
【2日目】
アタックザックで釜谷山・南峰・毛勝山に挑戦。見ると、毛勝山まで近くに見える。だが、どうしてどうして、かなり遠い。カールしているので、見える範囲、どう歩くかシミュレートしてみる。尾根にはびっしりハイマツ。その両サイドをガッチリ笹がガード。何筋も谷に向かってハイマツが群生している。釜谷山までは道があると聞いていたが、全く見当たらない。
道筋考えると、谷へ落っこちそうになりながらトラバース。少し行って、上方か下方か分からないがハイマツ漕ぎ。を数え切れんほど繰り返す。
全く行ける気がしない。
せめて、釜谷山までは行きたい。全く自信がないけれど。
草を掴んでトラバース。笹を一歩ずつ払いのけながら薮漕ぎ。避けられないハイマツを絡まりながら前進。滑り落ちないように残雪を歩く。
のひたすら繰り返し。
釜谷山へ1/3来た。1/2来た。釜谷山山頂到着。ひとり、雄叫びを上げる。もう既に頭の思考回路はぶっ飛んでいる。南峰、行けるんじゃねの?と歩き出す。
また、ひたすら、さっきの繰り返し。時間掛けて、南峰山頂近く。南峰山頂は、ハイマツの中にあるのは知っていた。躊躇なく、ハイマツに突撃。一本一本、ハイマツをくぐり抜けてかなりの時間を掛けて、ハイマツに埋もれながら確認すると、尾根の反対側に行き過ぎている。
ネバーギブアップ!ハイマツを戻り返す。
南峰山頂到着。どうやら、ここが山頂のようだ。南峰の看板は何処かにあるのかもしれないが、あってもハイマツの中。わかる訳もなく、毛勝の方向にハイマツ漕ぎ。
また繰り返しで、毛勝山山頂到着。
両手上げて雄叫び。ここまで、もちろん誰一人として登山者はいない。が、毛勝山山頂まで来ると誰かいるだろうと思ってた。2人いた。
2人も、毛勝山山頂に誰かいるだろうと思ってたらしいが、まさか猫又から来る人と会うなんてと驚いてた。
毛勝山山頂では、長い事、2人と話した。と言うのも、また、同じ事を繰り返して戻らなくてはいけないからだ。
片道3時間。話してたのも合わせて8時間掛けて、猫又に帰ってきた。
帰って来た時間は1時半。当初の予定では、1泊2日の予定だった。すぐに下山したら、19時には下山できる計算だが、大猫の方も薮漕ぎ必須。何時間掛かるかからない。3連休でもあり、ほとんど帰る気持ちはなくなり、くたくたにもなったので、猫又で昼寝。
起きたら、15時半。
毛勝山まで行くのに何度も携帯使ったので、残り残量が56%。頻繁に位置確認したので、予備バッテリーもほぼ使い切った。
明日、最速でも6時間掛かるのに大丈夫だろうか、出来るだけ携帯に触らず電池温存。
今回、初めて、時間たっぷりあって何もしない時間が出来た。
周りを見渡すと、やはり剱岳が圧倒的な存在感がある。ですが、めちゃめちゃ苦労して毛勝山まで行って来た私は、剱岳よりも、釜谷山・南峰・毛勝山の方が存在感大きいはず。と見比べましたが、やはり剱岳の方が遥かに引き込まれるほど魅力的ってのが正直な感想。
【3日目】
さて、大猫回って下山の日。全部片付けて下山の準備は整った。携帯を見ると、残り40%。
かなーり不安。今日は、ほとんど携帯見ずに、本当にルートファインデングしなくては。
今日も薮漕ぎ開始。朝露で、服がボタボタになったけれど、もうどーでもいい話。写真も今日は撮らない。
「剱岳の早月尾根は確かアレ」を頼りに歩いて行く。途中、要所要所で携帯で確認。
大猫までまだ半分の時点で残り35%。大猫到着で29%。ヤバいな。大猫平で24%。
激急登を笹漕ぎしながら降って行くのは、足元崖もあるだろうと落っこちても大丈夫なように、一歩ずつ何か掴みながら降りました。
大猫平で半分。まだまだ長い距離がありますが、大猫の方は最後の方は、大体道が分かる感じに変わりました。ただロープがジャンジャカ出てくる草に隠れた岩降り。何回か落っこちた。だんだん沢の音も大きくなり、沢に到達。大猫のルートを歩き切れました。3日間の緊張から解放された瞬間。
後は、治山の道をひたすら歩くだけ。何度も何度も何度もガッツポーズ。
ズボンを見ると、三箇所、枝がズボンを突き破って刺さっていました。
携帯の残りは9%。やり切った。
今回はソロ登山でよかった。色んな気持ちが溢れた涙が誰か仲間と来ていたら、抑えられんかっただろうね。