秋麗 青北風 多良山群を歩く(国見岳・多良岳・前岳・笹岳 南峰・笹岳・笹岳(北峰)・経ヶ岳)
多良岳・経ヶ岳・五家原岳
(長崎, 佐賀)
2024.10.11(金)
日帰り
やっと爽やかな秋晴れとなった。風も気持ちいい。俳句であれば「秋麗」だろうか、「青北風」であろうか。あまりにも清々しいので、私「こぶとりおやじ」は多良山群を歩きました。
佐賀と長崎の県境にそびえる多良山群は阿蘇や雲仙よりも古い複合火山で、その山容は急峻で深い谷を形成しており、裾野は広く有明海や大村湾につながっています。
・多良岳は多良山群の盟主であり、山頂には太良嶽神社上宮が祀られ、その登り口には役行者の座像が安置されています。少し下った所には行基が開山し、弘法大師も修行したといわれる金泉寺があります。修験道と密教の山です、
・経ヶ岳は多良山群の最高峰(佐賀県の最高峰でもある)で、弘法大師が経文をこの山に埋めたとも言われています。山頂部は巨岩から成り、さながら難攻不落の天然の要塞のようです。
<今日のコース>
中山キャンプ場 ~ 多良川水源地 ~ 多良岳と金泉寺の分岐 ~ 国見岳 ~ 上宮(多良岳) ~ 座禅岩 ~ 前岳(本多良) ~ 六体地蔵菩薩 ~ 金泉寺 ~ 笹岳 ~ 中山越 ~ 経ヶ岳 ~ 平谷越 ~ 中山越 ~ 中山キャンプ場
<多良岳山頂部>
・多良岳山頂部は、国見岳~上宮(多良岳)~座禅岩~前岳(本多良)と岩場の峰々が連続する。転落しないように注意しよう。
・上宮の石祠だけではなく、登り口にある役行者の座像や延々と続く石段、六体地蔵菩薩、数々の石仏(地蔵)、岩崖に彫られた梵字等々、修験道や真言密教の雰囲気が濃く漂っている。
<経ヶ岳>
・山容は急峻で、まさに難攻不落の天然の要塞。どこから取り付くにしても長い鎖場が待っている。登りはともかく、下りこそ気を付けよう。
<中山キャンプ場~多良川水源地~多良岳と金泉寺の分岐>
・ずっと自然林に囲まれた登山道です。足下は半ば崩れた古い石段です。修験道や真言密教の名残りでしょう。
・坂道は、千鳥坂~幸福坂~見上げ坂~夫婦坂と続きます。途中には多良川水源地もあります。気持ちがいい道が多良岳と金泉寺の分岐まで続きます。
<雑感>
・実は「こぶとりおやじ」は多良山群はこれまでに3回訪れていました。しかし、全盛期であった学生時代の2回は、2回とも雨天。雨が一晩中テントを叩きつけ、山頂の視界は1~2mでした。2年前に久々に登ったが、山頂に着く直前にガスってしまい、展望は一切無し。今回は爽やかな晴天で、「こんなに展望がいい山群だったのか!」と感激しました。
・中山キャンプ場からの登山道は自然林に囲まれており、古い崩れかけた石段が続きます。多良岳山頂部の遺構遺跡と合わせ、修験道や真言密教の雰囲気にひたることができました。
・経ヶ岳は容赦ない急登(直登)で登り甲斐があります。鎖場はスリリング満点。
いや~、やっと多良山群を満喫できました。私は自然林や源流、遺構遺跡等々の雰囲気がいいところでは歩みがさらにゆっくりとなります。通り過ぎるのがもったいないから。好きな山がまたひとつ増えた。
想い出探しと新たな感動体験は、おもしろいですね。 今日も、山に、先達の方々に、感謝。