06:20
17.3 km
1266 m
【奥高尾】相模湖から明王峠へ上がり冬の奥高尾縦走路を歩く
高尾山・陣馬山・景信山 (東京)
2025.01.23(木) 日帰り
ひさびさに奥高尾を歩いてきました。 今回はこれまで歩いたことのなかった道を、ということで、相模湖駅近くにある與瀬神社の登山口から、景信山と陣馬山の間にある明王峠に登るルートを選択。最初の登りはややキツいものの、その後は歩きやすい道が続きます。人も少なく、静かで快適な山歩きを楽しめました。 その後は奥高尾縦走路をひたすら歩いて、景信山~小仏城山~高尾山をつなぎ、高尾山口駅に下山しました。 〇相模湖駅~孫山~大平 午前8時過ぎに相模湖駅をスタート! 線路沿いに藤野駅方面へ少し歩き、中央道を歩道橋で越えたところに與瀬神社があります。境内まで石段が続きます。なかなか荘厳な雰囲気のある神社でした。参拝を済ませ、登山口から上り始めます。 最初は斜面に付けられたつづら折りの道を登っていきます。明王峠までの標高差は500メートルくらいですが、その半分以上を最初の登りで稼ぐ形です。 15分くらい登ると、相模湖を見渡せる展望スポットがあります、暑くなってきて、ここでソフトシェルを脱ぎました。 その後もしばらく登りが続きますが、標高500メートルくらいになると、平坦で歩きやすい道に変わります。最初の小ピーク「孫山」は、巻道もありますが、せっかくなので立ち寄ってみることにします。分岐から緩い登りをしばらく歩くと、小さなベンチと指導標がある山頂に到着。眺望はありませんが、軽く休憩するには良い場所です。 孫山から下り、巻道に合流して先へ進みます。このあとも、アップダウンが少なめで歩きやすい道が続きます。とても静かで、人もほとんどいません。與瀬神社の少し先で二人組を追い越してから、明王峠まで誰にも会いませんでしたね。 小さな東屋とベンチがある「大平」に到着。ここも休憩には良さそうです。 〇大平~吉野矢ノ音~明王峠 大平を過ぎると、明王峠に向けての登りが始まります。途中、小ピークとなる「吉野矢ノ音」への分岐があります。YAMAPの地図を見ると、吉野矢ノ音への登りはかなり急登ですが、その後の巻道への合流点までは、それほど下らない、つまり、標高を稼いでも無駄にならなそうだったので、吉野矢ノ音にも立ち寄ることに。 分岐から吉野矢ノ音への登りは、急斜面を直登するような急登! 距離は短いですが、今回のルートではここが一番の登りでしたね。ずっと配管?ケーブル?のような管が通っている周囲を登っていきます。急登ではありますが、多少滑りやすいところがある以外は、特に危険箇所はありませんでした。 一気に視界が開けると、そこが「吉野矢ノ音」でした。 吉野矢ノ音は標高633メートル、藤野町十五名山の一座です。特別に眺望が優れているわけではありませんが、山頂付近は明るく、葉の落ちた木々の間から、陣馬山や、これから目指す奥高尾縦走路の稜線を見渡せました。 山頂には気象観測機器があり、先ほどのケーブルはこの装置のための電源やデータ送信用だったのでしょう。 吉野矢ノ音からは、笹の中の明るい道を少し下ります。舗装された林道を横切り、再び針葉樹のうっそうとした森に入ったあたりから、明王峠への登り返しが始まります。それほど傾斜はきつくはありませんが、最後は木の階段が続きます。階段を上りきると、崩壊しそうな茶屋が見え、 明王峠に到着です。 相模湖駅から明王峠まで、私の足で1時間40分程度。眺望があるところは少ないですが、静かな山歩きを楽しめる、良い道でした。 〇奥高尾縦走路(明王峠~堂所山~景信山) 休憩なしで歩いてきたため、明王峠で小休止。コーヒーを淹れて、行動食を食べました。 風のない良いお天気でしたが、残念ながら富士山は雲の中。この日は、最後まで富士山は顔を見せてくれませんでした。 明王峠から高尾山までは歩き慣れた「奥高尾縦走路」。各ピークの直前の登り以外は下り基調なので、快適に歩けますね。下り基調なのを良いことに、巻道をなるべく通らず、尾根道を選択。途中の堂所山にも立ち寄りました。 景信山手前あたりから、登山道のぬかるみが目立つように。お昼近くになって、霜柱が融けてしまったのでしょうね。滑らないように慎重に景信山山頂への階段を上り、11時半前に景信山に到着! 関東平野の眺めの素晴らしい山ですが、今日はわずかに霞んでいるようです。それでも素晴らしい眺めです。 景信山でお昼休憩に。持参したカップヌードルを食べ、コーヒーを飲みました。 もう「あとは下山だけ」な気分になっていましたが、距離的にはまだ半分なのでした……。 〇奥高尾縦走路(景信山~小仏城山~高尾山~高尾山口駅) 景信山から小仏峠へ下ります。このあたりは熊の目撃情報が多いので、熊鈴を鳴らしながら足早に通り過ぎます。小仏峠は中央本線の小仏トンネルの真上。今朝、電車でこの下を通過して、相模湖駅に行ったのでした。 小仏峠から小仏城山に登り返します。さすが人気の奥高尾縦走路。1月の平日でも、多くの人とすれ違います。ベンチが並ぶ相模湖の展望スポットを過ぎて、城山への登り返しへ。大きなアンテナ塔が見えてくると、13時前に小仏城山に到着です。 小仏城山の山頂で少しだけ水分補給の休憩を取りました。城山茶屋の「手づくりおでん 熱燗できます」の掲示に目を奪われるも、残念ながら営業していません(笑) 小仏城山から一丁平展望台へ。一丁平展望台からも富士山は見えず。丹沢の山々も霞んでいました。今日は気温が高いせいか、全体的に景色が霞んでしまっています。風がなくて暖かいのはありがたいですが。 一丁平から上り返して高尾山に到着。相変わらず人気の高尾山ですが、さすがに真冬の平日とあってか、山頂は人が少なめ。幼稚園の遠足の一団が目立ちました。 高尾山から稲荷山コースで下山します。ひたすら木段の道を下り、稲荷山を経てケーブルカーの清滝駅脇へ。高尾山の麓は観光客でにぎわっていました。 〇京王高尾山温泉 極楽湯 下山後の温泉は極楽湯へ。いつも混んでいるイメージですが、今日は空いていました。到着したのは15時前でしたが、露天風呂もゆったり。レストランも空席が目立つ、というより、ガラガラでした。 温泉で温まったあとは、レストランで生ビールと天ざるそば。電車の時間までのんびり過ごすことができました。 ということで、ひさびさに奥高尾を歩いてきました。與瀬神社から明王峠へ登る道は初めてでしたが、歩きやすくて良い道だと思います。奥高尾縦走路ではなかなか味わえない静けさも良いですね。今回のコースはやや長めではありますが、相模湖駅から出発して高尾山口駅に下ることができるので、バスに乗らなくても良いのもうれしいですね。