20250820-0821_爺ヶ岳・布引山~鹿島槍ヶ岳撤退山行~
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2025.08.20(水)
2日間
8月最後の山行は、因縁の鹿島槍ヶ岳へ。というのも、自分の中では鹿島槍との相性がとてつもなく悪い。もう何年も前に日帰りで爺ヶ岳へ登りに行ったときに山頂から見た鹿島槍がとてもかっこよく、近いうちに必ず行こうと思ったあの日から、計画を立ててはそのすべてにおいて荒天による直前キャンセルを繰り返してきた。ただ!今回のお天気予報はとても良く、心配は直前に出没が激しくなって小屋からも注意喚起が行われていた熊との遭遇だけ。(←羅臼での痛ましいニュースもあったばかりだから余計に)
・・・のはずだった。
結果は、布引山までいって鹿島槍の山頂を踏むことなく撤退。しかも、2日間の行程の中で鹿島槍の全貌をのぞむことすらできなかったという、なんだかな~の山行となってしまった。
もちろん撤退原因は、熊ではなくお天気。
熊については、そもそもソロでの山行だったらやめてたかもって思うくらいけっこうビビってたけど、今回は3人で行くし、いつもはほぼつけることがない熊鈴(あまり役に立たないとの話もあるけど)も用意したし、実際、自分たちが行く前日くらいから目撃情報もなくなり小屋の人からもちょっと移動した感はあるかもってお話もあって、遭遇することなく山行を終えられたのにはほっとした。
で、問題のお天気。あれだけ良いお天気との予報はどこへいったのか??あるあるっていわれれば、もちろんそうなんだけど。
登山口である扇沢へ到着した時には若干山の上の方が雲に覆われてるなってことには目をつむって、けっこう雲はあるけど、夏っぽい空でいいんじゃないかって思ってた。ただ、種池山荘に到着するころには、鹿島槍方面も劔方面も完全に雲に覆われてガスも沸いていて何も見えない。ただ、まだ自分たちの上には青空も見えているし、なにより登頂は明日だからとの期待でそこまで憂鬱になることなく、初日は黙々と冷池山荘を目指す。ただ、爺ヶ岳から冷池山荘って近くに見えるし、あっという間だろうって勝手に思って分、めっちゃ遠くて心が折れそうになりつつ、お昼ちょっと前には到着。お盆も過ぎた平日で若干宿泊客も少ないのか、個室を割り当てて頂いてのんびり過ごすことができた。ただ、夕焼けや星空も期待していたのにガスにつつまれたままで、そのあともずっと真っ白な世界。
翌日は、帰りのバスの時間もあるから、明るくなる5時には出発して山頂を目指したんだけど、朝になってもあたり一面ガスに包まれたまま。標高があがるほど、風は強くなるしまさかの雨までふりだして、ただの苦行と化してくる。とりあえず、布引山まではきたものの、一向に天気が良くなる感じもなく、あと1時間も歩かずとも鹿島槍まではいけるけど、行ったところでただピークハントしましたってだけでなにもうれしくもないからここで撤退することに。
もうこうなったら、意地でも晴れた鹿島槍に登って絶景を堪能することで、リベンジしようと思う。
という感じだったから、撮れ高もほとんどなく、しかも最後の最後に帰りのバスが遅れに遅れて(そもそも出発も遅い時間だったから)、終電が終了していて新宿からはタクシーで帰ることに。最後までさんざんな山行であった。
みんな、お疲れさまでした。これに懲りずにまた行こう!