埼玉百名山最後の2000m峰 飛龍山
和名倉山・笠取山・東仙波
(山梨, 長野, 埼玉)
2025.11.08(土)
日帰り
2週連続の埼玉百名山です。
今回は、埼玉百名山の中でも標高2,000mを超える14座のうち、最後となる「飛竜山」へ登ってきました。
飛竜山は、奥秩父主脈縦走路上の埼玉県と山梨県の県境に位置し、山梨百名山にも選定されています。山頂は展望がないため、単独で目指す方は少ないようで、主に奥秩父主脈を縦走する方や、雲取山~三条小屋経由で訪れる方が多いようです。日帰りの場合、最短ルートでも丹波山村役場からのピストンで約16km・標高差1,700mとなり、そこそこハードな行程になります。
今回は「道の駅たばやま」を拠点に、丹波山村役場から登り、下山は丹波天平(“たばでんでろ”と読むのは現地で初めて知りました)を経由するルートを選びました。
この標高帯はちょうど今が紅葉が見頃で、下山時に気持ちよく歩けそうだと思ったのでこのルートにしました。
登り始めからサオラ峠までは傾斜はきついものの、つづら折りの登山道が整っており、思ったほど急登には感じませんでした。ただ、トラバース部分では足場が細い箇所や倒木もあり、落葉後は注意が必要そうです。
サオラ峠を過ぎると熊倉山、前飛竜の取り付きまでは緩やかで、紅葉を眺めながら快適に歩けました。
前飛竜への取り付きから斜度が増し、このルートの核心部に入ります。岩場では鎖やロープがないため、慎重に登る必要があります。
前飛竜山頂手前には展望の良い岩場があり、基本的に眺望の少ないこのルートでは貴重なビュースポットでした。
飛竜山直下の飛竜権現から少し西にある「禿岩」にも立ち寄りましたが、到着時は雲が湧いてしまい絶景は拝めず…。下山時に晴れていたので、後から寄ればよかったです。
飛竜権現からは少し登れば山頂に到着。山頂は展望もなく、この時は誰もいなく静かな山頂でした。
下山は来た道を戻らず、巻き道経由で下山。こちらの方が歩きやすかったです。
丹波天平までは紅葉がまさに最盛期で、陽光に照らされた木々が本当に美しく、心地よいハイキングを楽しめました。
丹波天平からは一気に標高を下げる急坂になりますが、整備された登山道で登りに使ったルートよりも歩きやすく感じました。
飛竜山は展望も少なく、距離も長いため訪れる人は多くないようですが、紅葉の時期に歩くと道中はとても美しく、奥秩父の静かな魅力を味わいたい方は、ぜひ訪れてみてください!
【埼玉百名山2000m峰14座】
三宝山 2483m
甲武信岳 2475m
木賊山 2468m
破風山 2317m
雁坂嶺 2289m
水晶山 2158m
古礼山 2112m
唐松尾山 2109m
飛竜山 2077m
十文字山 2071m
和名倉山 2036m
雲取山 2017m
竜喰山 2011m
東仙波 2003m
※埼玉百名山は県が選定しているものはありません。私は、山岳会や個人の方が選定したものを参考にしています。