西穂丸山・西穂独標・ピラミッドピーク・チャンピオンピーク・西穂高岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地
(長野, 岐阜, 富山)
2025年10月09日(木)〜10日(金)
2日間
1年前からずっと目標にしていた西穂高に、ついに登ってきた。
一昨年に独標に行ったときは、まだ西穂高のことを何も知らず、ラーメンが食べられる場所という認識しかなかった。
その帰り道で初めて、人が亡くなる現場を目の当たりにした。今思うとあれは事故ではなく突然の病気だった気がするけど、山は怖い場所で、生きて帰れることは当たり前ではないのだと思った。
そして去年、もう一度独標に立った時に、どうしてもこの先に進みたいと思った。
しかし母からは猛反対。
何とかガイドの人と一緒ならOKと許可をもらう。
1人でもツアーに申し込もうと思っていたら、何と母も一緒に来ると言う。
独標も怖いと言っていた母。大丈夫かしら…。
別の意味で怖くなる。
1日目は14時にロープウェイの終着駅で集合だったので、ゆっくりお昼ごはんを食べてから行く。
しっかりごはんを食べたいところだったけど、オシャレなパン屋さんしかなかったので、パンをかじる。
私と母はパンを食事というよりおやつと捉えているので、何だかな…という気持ちで終着駅へ。
何と集合時間1時間前。早く着きすぎちゃった。
それにしても天気が微妙。霧状の雨。
しかし合流したガイドの方が、上まで行けば天気は良好と教えてくれる。
カッパを着込んで半信半疑でついて行くと、確かに山荘に着く頃には晴れてきて、山々が見渡せるように。
山荘に着いたときにちょうど荷揚げのヘリがやってくる。
急いで山荘の中に飛び込んで窓から様子をうかがう。
ヘリってあんなに一瞬で荷物を下ろして去っていくんだ、と驚く。
山荘では1グループで1部屋を使わせてもらえた。部屋の名前は「西穂高」だった。夕日がめちゃくちゃ綺麗に見える部屋。
山荘には魅力的な本がたくさんあったけど、読む暇がなくて残念。
そして明日に向けてハーネスとロープの話をガイドの方から聞く。ガイドの方が1人ずつ確保して順番に進んでいくんだと勝手に思っていたけど、私含め3人の参加者を電車ごっこ方式で繋いで進むと聞く。つまり一蓮托生。こっっっわ。
お楽しみの夕食は、豚汁とごはんはおかわり自由だった。でも途中で豚汁は売り切れになったので、早めにおかわりした方がいい。美味しかった。
夜は普段ならありえないくらい早く寝床に入ったのと、母がいびきをかいて同室の人に迷惑をお掛けしたらぶっ叩かないといけないと思うあまり、なかなか寝付けなかった。
夜中は何度も母をぶっ叩いたが、しまいに寝言を言い始めたのでもう諦めて寝た。
というか寝る前までは「明日怖いよ〜緊張するよ〜」と言っていたのに、ぐっすり寝過ぎだろ。
2日目。昨日もらったお弁当を食べて出発。朝早すぎてほとんど喉を通らない。
すぐにあかりはいらなくなり、景色に感動しながら進む。
独標まではスイスイ来られた。問題はここから。
慣れないロープ。真ん中に配置されたが両側から引っ張られると思いがけない所で立ち止まることになる。こんなとこで止まりたくないよぅ!という場所で立ち止まることが何回かあった。しかし無理に私が動いたら引っ張られた母が落ちるのではと思うと動けない。
色んな意味でヒヤヒヤしながら進む。
独標からはずっとロープで繋がれるのかと思いきや、所々で外される。
ロープなしで歩く箇所も、結構あるのね?
今落ちたら私死ぬのか…まぁ落ちないだろうとガイドの方が判断した場所だけロープ外されてるんだろうけど…でも落ちるときは落ちますよ私…舐めんといてください…と思いながら進む。
怖いと感じたのは西穂高山頂直下。これ登りはマシだけどどうやって下るのよ。もう山頂に住むしかないよ。
それでも山頂に着いたときの達成感はすごかった。ずっとここに来たかったんだ。
苦労して持ってきたお湯で美味しいのを飲もうと思ったのに、母は「カップ置いてきちゃった☆」と言う。私何のために重たいお湯を担いで来たのよ。
1人でホットチョコレートを入れたら、母がさっさと1口飲んで、「ちゃんと混ざってないよ」と文句を言った。
さて恐怖の帰り道。落ちたら嫌だなと思いながらおしりをずるずる引きずって進む。
途中1回、両側から引っ張られたロープに足を取られた。あのまま落ちてたら大変だった。
独標まで戻ってきたときは本当にホッとした。母も落ちなくて良かった。
でも、ここで気を緩めたら何ともないところで怪我をするかも。しっかり緊張感を持って山荘まで戻ろう。
と決意したはずだったけど、何ともないがれ場で浮石と共に滑って転んだ。
近くにいた外国人もびっくりした顔をしていた。ごめんねヨロヨロなのよ。恥ずかしいから見ないでくれ。
山荘に着いたら人で賑わっていた。ラーメンが沁みた。生きて帰ってラーメンを食べられて、本当に良かった。
県警のヘリがどこかの山へ向かって行くのを見た。
山荘からの道は一瞬だと思ったんだけど、記憶にない登り返しが3回くらいあって長く感じた。
ロープウェイ駅に着いたときには疲労でいっぱいだったけど、すごいことをやり切ったという気持ちでいっぱいだった。
今年の山行はもう燃え尽きました。しばらくお休み。