西穂高岳 上高地より日帰り
槍ヶ岳・穂高岳・上高地
(長野, 岐阜, 富山)
2025.09.28(日)
日帰り
本日は北アルプスの西穂高岳へ登山。
前日まで赤岳の県界尾根か西穂高岳か悩みましたが、天気を見て西穂高岳に決定。
いつものように前日の土曜日の仕事終わり後に上高地に向けて移動。途中で仮眠をとり朝の4時くらいに「さわんどバスターミナル」に到着。バスターミナル直結の市営第三駐車場は早朝にもかかわらず7割くらいの埋まりよう。前日に上高地に上がった人もいるでしょうけど、早朝より駐車場で準備をしている人もいてびっくりです。
急いで準備をして4時半くらいにチケットを買って上高地行のバス乗り場に並びます。始発ですが第2便のバスに乗ることが出来ました。車内は観光7割、登山3割といったところでしょうか。
上高地まで約30分のバス旅です。釜トンネルを過ぎ、大正池を過ぎ西穂高岳の登山口のある帝国ホテル前で下車。ここでは私を含めて3名降ります。
帝国ホテルの裏手の田代橋、穂高橋を渡り登山開始。
最初は穏やかな樹林歩きから始まります。左手に見える沢と別れると、だんだんにつづら折りに高度を上げていく登山道になり始めます。視界が開けるところは殆どなく石段や梯子状の木製階段をひたすら登りますが、一段の高低差が高いところは意外に切株などが敷いてあって、比較的登りやすい登山道だと感じました。
1時間もしないうちに唯一の水場の宝水に到着。水量は多くはないもののしっかりと水が涌いています。この宝水が西穂高山荘までのおおよそ中間地点。この先もさほどの急登もなく焼岳の分岐を経て、登り開始2時間ほどで山荘に到着。ここでロープウェイ組と合流するので、途端に人が増えます。
軽く休憩をしたらまずは丸山に向かいます。山荘を過ぎると稜線歩きになりますが、朝の早い時間のためガスもなく笠ヶ岳や焼岳、乗鞍岳などがよく見えます。丸山までは大きな岩の登山道が続き、続いてハイマツ帯を過ぎればまずは丸山に到着。丸山のピークからはこれから登る独標までの登山道がよく見えます。
続いて独標まではちょっと足場の悪いガレ場帯があります。ちょっと大きい浮石に体重を預け転んでいる登山者もいたので慣れてないうちはちょっと注意が必要かもしれません。ガレ場を過ぎると、丸太で作ってある階段状の登山道が現れます。場所によって危険と思われる階段には×印があり、階段横に〇印があって脇を通るようにマークがあったりしますが、見やすい場所にマークがあるので困ることはないと思われます。
独標近くになると岩の登山道になります。西穂高岳は初心者向けと言う人もいますが、ここの特徴の片側が切れ落ちて足場の狭い登山道もあるのでマークを見落とさないようにしないと危険な岩稜帯歩きになってしまいます。独標までは登山者も多く、すれ違う回数も多いので声をかけあいながら進みます。
独標の頂上につくと、既に10人くらいの先客が休憩中。天気も良く穂高の峰々も見えるので皆さんの山談義にも花が咲いていました。
本日の目標は西穂高岳のピークのため、休憩もほどほどにヘルメット等の装備を整えて早々に行動開始。独標から先は上級者向けのコースとなりますので注意が必要です。
独標からいきなり切れ落ちている道を下りますが、ここからは10個のピークをアップダウンを乗り越えて登頂します。
天気もいいので色々な場所から西穂高岳のピークが見えるので気分をアゲながらピラミッドピーク、チャンピオンピークと進みますが、全体的に狭い足場と急な上り下りが続きます。マークはよく書いてありますが、マークを外すと途端に足場がなくなったりするので目の前だけを見ずに目線を上げて進行方向を俯瞰しながら進む必要があります。ピークの上り下りの途中は狭いので他者とすれ違うのが困難な場所が多いです。なのでやはり他者と声掛けしながら慎重に進みます。
ピークにつくと快晴で最高の状態です。まだガスも上がっておらず穂高連峰の先には槍ヶ岳も綺麗に見えます。私は山座を同定するのが苦手なので目視だけではあまり詳しくは判りません、いつもはアプリに頼ってますが今日はだんだんと人が上がってきて、ゆっくりしている時間もないのですぐに下山を開始します。
下山道を見ると登ってきた独標までの岩稜帯やロープウェイの駅などがはるか遠くに見えます。
登りより下りの方が岩場は危険なので慎重に下ります。途中ちょっとザレている場所などは足が滑りそうな場所もあるので気が抜けません。
それでも順調に下り西穂高山荘まで下りてきて小休憩。
ここからも登った道をピストンで下ります。宝水の中間地点を過ぎ、殆ど人と合わずに下山完了。上高地から登る人は少なく、殆どの人がロープウェイ利用の様子でした。
帰りのバスは満席だと途中のバス停は停車しない可能性があるので、歩いて上高地バスターミナルまで向かいます。
登山口の脇に梓川が流れているので、上流に向かって1kmほど歩くと河童橋です。上高地や河童橋は人であふれておりさすがに人気の観光地です。やがてバスターミナルに到着。すぐに出るさわんどバスターミナル行のバスに乗れたので待ち時間なしで効率的でした。
先にも書いた通り、西穂高岳はの独標までは初心者向けと言う人もいますが、そうはいっても北アルプスの岩稜帯。本日も見ていてヒヤヒヤするくらいの岩場歩きに慣れていない登山者もおりました。いきなり西穂独標を目指すのではなくて、低山からしっかりとステップアップして岩場歩きや鎖場の処理等の経験を積むのが最良と感じました。
10月の連休に剱岳の早月尾根を登るので、今回は調整登山の意味合いもありましたが、西穂高岳は登山道から山荘の稜線まで2時間程度で登れてしまう上にあまり負荷が大きくないのでちょっと物足りない気もしました。それでも天気も含めて最高の山行となりました。