阿弥陀岳 北陵 -2025.12.7-
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)
(山梨, 長野)
2025.12.06(土)
2日間
一気に寒くなり、雪山シーズンイン!
今季の雪山初めは、阿弥陀岳北陵に決定!
行者小屋でテン泊する、1泊2日コース。
【行程】
(6日、4時間)
10.20 やまのこ村
10.50 出発14.30
12.50 南沢小滝
14.50 行者小屋(泊)
(7日、8時間半)
7.00 行者小屋発
7.15 分岐
8.00 北陵取り付き
8.40 第一岩峰
9.00 第二岩峰
10.00 阿弥陀岳
11.00 分岐
11.40 行者小屋、撤収
13.00 行者小屋発
15.30 やまのこ村
今季初の雪山ということで、初級アルパインの阿弥陀北陵へ。暖かい日が続いたので、雪がついているか心配したが、直前に大雪予報。これは、いけそうだということで、気分上々。
今回は雪山テン泊ということもあり、入念に準備をする。
忘れ物はないか、冬靴のソールは剥がれてないか、アイゼンはフィットするかなどなど。シーズン初めはやることが多い。前日の夜2時までかかってしまった。
やまのこ村に到着すると、作成中のアイスキャンディーが見えた。今年も冬が来たなぁと実感する。
準備を終え、出発。出だしは気温も温かく雪は薄くついている程度。チェーンスパイクなしで歩いていく。やはり冬装備、テン泊装備もいれるとかなり重く感じる。
途中、南沢に立ち寄る。小滝は小さな氷爆ができていて、早速登ってるパーティーが一組。滝の左は、まだ水がバシャバシャ出ているので、もう少し時間が必要か。
ここで、アックスの試し振りをする。ついに、仲間がグリベルのレーザーアイスを手に入れたのだ。装甲車などに使用される防弾鋼で作られており、その高強度から、刃厚が2.5mmに抑えられているのが特徴。
まだ、氷瀑の氷がやわかったこともあり!明確な違いを感じるまでには至らなかったが、ポテンシャルは十分に感じることができた!
そんなこんなで、重い荷物を背負って4時間。やっと行者小屋着。テントの設営をする。まだ、雪山に体が慣れてないこともあり、めちゃ寒い。夜ご飯はウィンナーとカレーメシ。
温度計を持っていってなかったが、テント内の湿気はすぐに凍り、霜がつく位。あぁ〜〜、寒いよ〜と思いつつ就寝。
と思ったら、何やら隣のテントから話し声が聞こえてきた。ソロテントのはずだがと思い、悪いなとは思いつつ聞き耳を立ててしまった。いや、正確に言うと、聞こえてこてしまった。だ!
なんと、「Hey, Siri!」と話しかけているではないかっ!!その瞬間、理解した。『人は一人では行きていけないのだと』
翌朝起きると、体が慣れたのか、寒くなくなっていた。朝食に魔改造カップラーメンを食べて、体を中から温める。
準備をして外に出ると、まさかの曇り!&ガスがかかっているではないか!2日とも快晴の予報だったのに!!
言っても仕方ないので、出発する。当日は、先行者も見当たらず、一番乗りのようだったが、トレースはしっかりとついていた。
北陵に取りつき、樹林帯を抜けると、風が吹いていたが、5m程度だったので、問題なし!
第一岩峰は、せっかくなので、手前を選択した。奥のルンゼは簡単。第二岩峰は、正面を選択した。アイゼンは全員、ペツルのリンクス。冬の間の頼れる相棒とともに、冬壁を乗り越えていった。
危なげもなく、阿弥陀岳頂上に到着すると、なんと今までずっと空を覆っていた雲が切れた!まるで、我々の雪山初めを祝福するかのようだのなんだのといいながら、つかの間の眺望を楽しんだ。遠くには、雪化粧の富士山も見れ、ラッキー!
下山は、急なためには抜けないが、いいアイゼントレーニングとなった。
正面には大同心・小同心がくっきりと見え、次への期待が高まる。
テント場に戻ったのはいいが、撤収に1時間半もかかってしまったので、ここは改善点としたい。
【持ち物】
ハードシェル、防寒着、冬靴、グローブ、ハーネス、ヘルメット、チェーンスパイク、アイゼン、ダブルアックス、リーシュ、カラビナ5、スリング4、クイックドロー4テント、ロープ60m、マット、シュラフ、ヘッドライト、行動食2、朝食、夕食、非常食、テルモス、持病薬、嗜好品、コンパス、スコップ、ベニア、グローブ予備
【メモ】
・シーズンはじめは、冬靴のチェック、ソールの剥がれがないかを確認。