活動データ
タイム
08:49
距離
16.4km
のぼり
1346m
くだり
1343m
活動詳細
すべて見る県境を越えた移動が6月19日から可能になりました。これで他県の山を歩くことができます。 今年の登山シーズンがようやく始まった感じがします。 解禁後、最初に歩く山をどこにしようかとしばらく悩んだ末、神室山に決定しました。 この時期にはキヌガサソウが見頃を迎えており、しばらく見ていない高貴な白い花に再会したく、タイミングがよければ、御田の神の先にあるヒナザクラの群生にも出会えるかもしれません。 コースはいつものように西ノ又コースからパノラマコースの周回としました。 このコースは歩きがいがあります。沢沿いの道をしばらく進み、三十三尋の滝に出会うと、そこから胸突八丁の急登が始まります。 ブナ林の中を喘ぎながら50分あまり登ると、熊の昼寝坂に飛び出します。少し行くと、御田の神という湿原が広がります。ここから見る前神室山が凛々しく、湿原にはイワイチョウ、ニッコウキスゲなどの花が咲き乱れます。 雪渓に降りると、おそらくヒナザクラが群れて咲いているでしょう。 そこを過ぎると、斜面をキヌガサソウが埋めているはずです。 この日は朝の4時前に自宅を出て、東北自動車道を走行中に日の出を見ました。 古川インターを下りて鳴子に向かい、新しいトンネルを抜けると鬼首です。 ここからはいくつものトンネルを通って、役内には6時過ぎに着きました。 朝の空はもうすっかり夏空で、美しい青に染まっています。今日の山歩きに期待がいっそう高まります。 ただ、想定外だったのは、林道の工事でした。工事のため車両は鳥居から先には入れません。鳥居の手前に臨時の駐車場が設えてありました。ここから25分ほど歩いて、以前の駐車場に着きます。 驚いたことに通行不可のはずが、工事中の駐車場には数台、登山者の車が止まっていました。土日は工事がないので、おそらく規制を無視して入ってきたのでしょう。確かに臨時駐車場から25分、往復で50分余計に歩くのは大変ですが、このような状況はどうなのかなという気もしました。ただ、実情を鑑みれば、土日は工事が行われず、したがって駐車しても邪魔にはならないようなので、自治体にはこの辺りを配慮して、一部開放など規制の整理をしてもらえればありがたいですね。 西ノ又コースが多少荒れているという情報もありました。ですが、実際に歩いてみると、沢に下りて岩のヘリを乗り越える部分を除けば、以前と変わらない整備状況です。三十三尋の滝の上部の渡渉点にも、ペンキとピンクテープがあります。 また、パノラマコースも刈り払いがされていて、危険箇所はありません。真っ青な夏空の下、左手前方に鳥海山を見ながらの稜線歩きは本当に素晴らしく、この日は周回が正解でした。 なお、お目当てのキヌガサソウとヒナザクラは、どちらも見頃を迎えていました。群生地には、登山者の歓声が響き、ここで20分以上も足を止めることになりました。 また、神室山から前神室山への稜線には、様々な高山植物が咲き乱れ、周辺の山々の展望と共に、至福の時間をもたらしてくれました。ゴゼンタチバナ、アカモノ、ハクサンチドリ、ツマトリソウ、マイヅルソウ、シラネアオイ、コバイケイソウ、ズダヤクシュ、タニウツギなど、両手で数え切れないほどの種類の花が咲いていました。
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