カクレグラ(水谷岳)と入道ヶ原

2004.04.25(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 25
休憩時間
55
距離
8.8 km
のぼり / くだり
922 / 920 m
1 15
38
1 16
58

活動詳細

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 鈴鹿中南部のカクレグラは水谷岳とも呼ばれています。麓の村からは隠れているように見えない山なので、こんな名前がついたようです。  永源寺ダムの北にはあまりにも平らな山頂部が逆に特徴的な日本コバ934mがありますが、南側にはダムの堰堤(西)側から、入道ヶ原789m、カクレグラ(水谷岳)990m、黒尾山949mと並んでいます。カクレグラと黒尾山の間には佐目子谷が切り裂いていますが、入道ヶ原とカクレグラは尾根伝いに歩いていけます。  今回は佐目集落をベースに中部電力伊勢幹線の166番鉄塔への巡視路から尾根に登り、水呑岳を経てカクレグラに、そして稜線を西にたどって入道ヶ原に立ち、L162番鉄塔を通って巡視路を佐目集落に下りました。カクレグラの、「カクレ」は、なかなか下から山容が見えないからということだそうです。確かに、ダムや佐目集落から全容はもちろん、山頂部を見ることはできません。 山行記録:日時-2004年4月25日、天候-快晴。11:25 佐目の駐車地①発、11:30 巡視路入口②、12:00 L166番鉄塔④、12:15 R166番鉄塔、12:45-13:00 水呑岳山頂で休憩、13:45 カクレグラ(水谷岳)山頂⑨着、昼食、14:15 山頂発、14:50 R162番鉄塔⑫、15:20 入道ヶ原分岐、15:40-50 入道ヶ原⑬、16:10 入道ヶ原分岐、16:45 若宮八幡宮⑯、16:50 駐車地①着。 朝からいいお天気の日でした。それでもぐずぐずしてしまい佐目①に着いたら11時過ぎ。急いで国道を歩いて巡視路入口を探します。集落を抜けて墓地を過ぎて、湖畔を歩けば5分ほどで巡視路入口②を示す黄色い矢印を見つけました。よく見ないと見逃しそうな札です。関西電力さんは赤い「火の用心」が目印ですが、ここの鉄塔は中部電力さん。伊勢幹線は、下の写真に写っているように、このあたりでは2本に別れて送電されています。したがって、鉄塔にもLとRがあるんです。さて、巡視路といっても最初は涸れた沢を登っていくような感じですが、すぐに杉林の中の登山道③となります。分岐もありますが、とにかくL166と書かれた方向に向かいます。きれいな植林地を登っていくとやがて鉄塔の足元④に出ます。急な尾根だけに眺望はすばらしいものがあります。R166から少し登ると巡視路は右へ折れていきますが、尾根を直進し、やがて傾斜のゆるい尾根道になります。しばらく行くと道は尾根の左を巻く感じになりますが、そこをあえて尾根を突き進むと、すぐに水呑岳の山頂です。これは名前はついていますが、実際は稜線上の一つのコブのような峰です。左に銚子ヶ口が見えてきます。いったん鞍部に下り先ほどの道と合流すると、いよいよカクレグラの本峰への登りが始まります。二次林の中の気持ちのいい尾根道⑦⑧です。振り返れば日本コバ、遠くに御池岳、天狗堂などを見ながらの楽しい道です。何回か小さなピークを超えると、稜線は拡がり、間もなくカクレグラの山頂⑨です。南にイブネと雨乞岳が大きく現れ、これだけでも来た甲斐があるといった風景です。ビール&お弁当がおいしい山です。タイジョウへの稜線を左に分け、南西~西に延びる尾根に乗って、入道ヶ原を目指します。ここも、なかなか歩きやすい稜線でした。半時間ほどで鉄塔の下⑫に出ました。ここで今日初めての水谷岳の山頂部を眺めました。L161鉄塔から巡視路を下り、巡視路票の立つ小さな分岐で左折して入道ヶ原を目指します。たいした登りもなく、山頂に着きます。三角点⑬は、少し戻って西側。巡視路票の立つ分岐まで戻ってどんどん下ります。このあたりは結構急でした。しばらく下れば今日3回目の鉄塔下に出ます。L162番⑭です。ここからも、水谷岳、日本コバ、御池岳などが見事です。その先は谷に下り、谷筋の巡視路⑮を若宮八幡神社⑯まで下っていきます。

日本コバ 今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(日野東部)をベースに作成いたしました。
今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(日野東部)をベースに作成いたしました。
日本コバ 永源寺湖畔にある佐目集落①からはめざすカクレグラ(水谷岳)は望めません。その東にある黒尾山がよく見えます。
永源寺湖畔にある佐目集落①からはめざすカクレグラ(水谷岳)は望めません。その東にある黒尾山がよく見えます。
日本コバ 国道421号線から中部電力伊勢幹線の166番鉄塔への巡視路への入口②です。
国道421号線から中部電力伊勢幹線の166番鉄塔への巡視路への入口②です。
日本コバ 涸れた沢状の道で、入るとすぐ下のような雰囲気です。
涸れた沢状の道で、入るとすぐ下のような雰囲気です。
日本コバ まもなく杉の植林帯の中の登りとなります。これを登りきると、L166番の鉄塔が現れます。
まもなく杉の植林帯の中の登りとなります。これを登りきると、L166番の鉄塔が現れます。
日本コバ 中部電力の巡視路は、この案内板が目印。
中部電力の巡視路は、この案内板が目印。
日本コバ 手前がL166、奥がR166の鉄塔です。
手前がL166、奥がR166の鉄塔です。
日本コバ L166の下④に到着です。伊勢幹線は黒尾山の尾根の先は、いなべ市の変電所から始まり、頭蛇ヶ平、巡視路尾根を通ってここまで来てます。この先、綿向の竜王山を、そして鈴鹿峠を越えて、三重県松阪まで続いてます。
L166の下④に到着です。伊勢幹線は黒尾山の尾根の先は、いなべ市の変電所から始まり、頭蛇ヶ平、巡視路尾根を通ってここまで来てます。この先、綿向の竜王山を、そして鈴鹿峠を越えて、三重県松阪まで続いてます。
日本コバ 鉄塔からの入道ヶ原
鉄塔からの入道ヶ原
日本コバ 鉄塔からの日本コバです。永源寺ダム湖に架かるのは、国道421号線、佐目子谷の橋。(現在は掛け変わりました)
鉄塔からの日本コバです。永源寺ダム湖に架かるのは、国道421号線、佐目子谷の橋。(現在は掛け変わりました)
日本コバ 鉄塔からのダムと琵琶湖方面です。永源寺ダム方面。ダムの向こうには古刹・永源寺があります。琵琶湖の平野に見えているのは、箕作山(左)と繖山。遥か遠方には比良山系。左手前に、佐目の集落です。
鉄塔からのダムと琵琶湖方面です。永源寺ダム方面。ダムの向こうには古刹・永源寺があります。琵琶湖の平野に見えているのは、箕作山(左)と繖山。遥か遠方には比良山系。左手前に、佐目の集落です。
日本コバ 佐目子谷を隔てて黒尾山
佐目子谷を隔てて黒尾山
日本コバ これからまず登るカクレグラの前衛峰、水呑岳。
これからまず登るカクレグラの前衛峰、水呑岳。
日本コバ 鉄塔の上で巡視路から離れますが、稜線上にはこのようなはっきりとした
登山道⑤が続きます。傾斜も、なだらかです。
鉄塔の上で巡視路から離れますが、稜線上にはこのようなはっきりとした 登山道⑤が続きます。傾斜も、なだらかです。
日本コバ 水呑岳⑥に着きました。特に何もない山頂。
水呑岳⑥に着きました。特に何もない山頂。
日本コバ 水呑岳を越えていよいよカクレグラ本峰の登りに差し掛かったところ⑥から振りかえる水呑のピークです。
水呑岳を越えていよいよカクレグラ本峰の登りに差し掛かったところ⑥から振りかえる水呑のピークです。
日本コバ 正面にはカクレグラ本峰。
正面にはカクレグラ本峰。
日本コバ 最遠方は御池岳。手前左の鋭鋒が天狗堂。手前右は黒尾山の一角。
最遠方は御池岳。手前左の鋭鋒が天狗堂。手前右は黒尾山の一角。
日本コバ 植林帯が終わり、二次林の中を登っていきます。
植林帯が終わり、二次林の中を登っていきます。
日本コバ やがて稜線が広くなり、傾斜が緩んできました。
やがて稜線が広くなり、傾斜が緩んできました。
日本コバ さらに気持ちの良い広がった尾根に。まもなく山頂です。
さらに気持ちの良い広がった尾根に。まもなく山頂です。
日本コバ 着きました。カクレグラの山頂⑨です。二等三角点「佐目村」、標高は990.3m。ここでお昼にしました。
着きました。カクレグラの山頂⑨です。二等三角点「佐目村」、標高は990.3m。ここでお昼にしました。
日本コバ 山頂⑨からの眺望です。まずは佐目子谷をはさんで対峙する銚子ヶ口です。水呑岳あたりから、左手にずっとこれを眺めながら登ってきました。左寄りが銚子ヶ口の北峰~西峰。中央右寄りが水舟ノ峰1067m。大峠を挟んで右端の丸い峰は大峠ノ頭1080m。
山頂⑨からの眺望です。まずは佐目子谷をはさんで対峙する銚子ヶ口です。水呑岳あたりから、左手にずっとこれを眺めながら登ってきました。左寄りが銚子ヶ口の北峰~西峰。中央右寄りが水舟ノ峰1067m。大峠を挟んで右端の丸い峰は大峠ノ頭1080m。
日本コバ 銚子ヶ口の右手に尾根づたいに続く巨体は、イブネ1160mです。山頂部はこの頃は笹の平原。今は苔の平原。
銚子ヶ口の右手に尾根づたいに続く巨体は、イブネ1160mです。山頂部はこの頃は笹の平原。今は苔の平原。
日本コバ イブネの右手には鈴鹿第二の高峰、雨乞岳1238m。のびやかな稜線が特徴です。手前の峰はタイジョウ1060m。
イブネの右手には鈴鹿第二の高峰、雨乞岳1238m。のびやかな稜線が特徴です。手前の峰はタイジョウ1060m。
日本コバ 北東に目をやると、竜ヶ岳1100m。その左は静ヶ岳へと続いています。一番手前は黒尾山(左方向)から銚子ヶ口へ続く尾根の最低鞍部、次にあるのは尖った割山899m。
北東に目をやると、竜ヶ岳1100m。その左は静ヶ岳へと続いています。一番手前は黒尾山(左方向)から銚子ヶ口へ続く尾根の最低鞍部、次にあるのは尖った割山899m。
日本コバ ほぼ北には、日本コバです。向こうは934mですからこちらの方が60mほど高いので、ちょっとだけ見下ろす感じ。
ほぼ北には、日本コバです。向こうは934mですからこちらの方が60mほど高いので、ちょっとだけ見下ろす感じ。
日本コバ 山頂をあとに、入道ヶ原に向かいます。
山頂をあとに、入道ヶ原に向かいます。
日本コバ これが入道ヶ原。確かに、どこが山頂なのかよくわからない、原のような地形。とりあえず左手の鉄塔(R162番&L161番)を目指します。
これが入道ヶ原。確かに、どこが山頂なのかよくわからない、原のような地形。とりあえず左手の鉄塔(R162番&L161番)を目指します。
日本コバ 今日の行程で初めて見えた綿向山1110mです⑪。左のコブはイハイガ岳。その間の手前に丸い向山。
今日の行程で初めて見えた綿向山1110mです⑪。左のコブはイハイガ岳。その間の手前に丸い向山。
日本コバ さきほど見えていた鉄塔、R162番の鉄塔の足元です。ここで、今日はじめてカクレグラの全貌が望めました。
さきほど見えていた鉄塔、R162番の鉄塔の足元です。ここで、今日はじめてカクレグラの全貌が望めました。
日本コバ 入道ヶ原・山頂(最高点)です。とりあえず高所を目指しました。あまりはっきりとはしませんが、このあたりかな?と探していると、山頂札がありました。
入道ヶ原・山頂(最高点)です。とりあえず高所を目指しました。あまりはっきりとはしませんが、このあたりかな?と探していると、山頂札がありました。
日本コバ 最高点の少しはずれに三角点⑬がありました。三等三角点「和南」、標高は789.3mです。
最高点の少しはずれに三角点⑬がありました。三等三角点「和南」、標高は789.3mです。
日本コバ 入道ヶ原からの雨乞岳。角度が変わり、ちょっといつもと雰囲気が違います。
入道ヶ原からの雨乞岳。角度が変わり、ちょっといつもと雰囲気が違います。
日本コバ 入道ヶ原からの綿向山。
入道ヶ原からの綿向山。
日本コバ 入道ヶ原からいったん東に戻ります。佐目への下山道は鉄塔巡視路で、L162番の鉄塔下⑭からの眺め(北北東)です。正面に大きい御池岳1247m、その右に藤原連峰、左手少し手前に尖った天狗堂988m、その手前は東山です。
入道ヶ原からいったん東に戻ります。佐目への下山道は鉄塔巡視路で、L162番の鉄塔下⑭からの眺め(北北東)です。正面に大きい御池岳1247m、その右に藤原連峰、左手少し手前に尖った天狗堂988m、その手前は東山です。
日本コバ そして東には大きくカクレグラです。ここからは山頂までよく見えます。今日のルートは、左からの尾根を登ってきたわけです。だんだんと傾斜が緩むのが実感できます。
そして東には大きくカクレグラです。ここからは山頂までよく見えます。今日のルートは、左からの尾根を登ってきたわけです。だんだんと傾斜が緩むのが実感できます。
日本コバ 下山道の巡視路は急降下して、途中から谷道になります。樋の谷です。
下山道の巡視路は急降下して、途中から谷道になります。樋の谷です。
日本コバ でもさすがは巡視路で、丸木橋でも、溝蓋のような金属で補強されており、安全に下れます⑮。
でもさすがは巡視路で、丸木橋でも、溝蓋のような金属で補強されており、安全に下れます⑮。
日本コバ 巡視路の終点は佐目集落のきれいな神社、若宮八幡宮⑯です。右に見える黄色い矢印の付いた立て札が、巡視路の案内です。鉄塔の番号が書いてあります。
巡視路の終点は佐目集落のきれいな神社、若宮八幡宮⑯です。右に見える黄色い矢印の付いた立て札が、巡視路の案内です。鉄塔の番号が書いてあります。
日本コバ 若宮八幡宮
若宮八幡宮
日本コバ 横綱土俵入りスタイルで寝ています。2004年のうちの子です。
横綱土俵入りスタイルで寝ています。2004年のうちの子です。
日本コバ 以降は、遠くから眺めた、カクレグラの姿です。まずは白鹿背山から。
以降は、遠くから眺めた、カクレグラの姿です。まずは白鹿背山から。
日本コバ 日野駅の近くから
日野駅の近くから
日本コバ イブネから
イブネから
日本コバ 銚子ヶ口から。ほかにもたくさんあります☞http://minaphm.starfree.jp/shigamts/suzuka-ms/suzuka-ms.html#mizutani
銚子ヶ口から。ほかにもたくさんあります☞http://minaphm.starfree.jp/shigamts/suzuka-ms/suzuka-ms.html#mizutani

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