秋の連休は激混みが予想されるため、平日に休暇を取り2泊3日で南アルプスは北岳へ。当初は間ノ岳も計画していたが、2日目の体調不良により断念。初日は見渡す限りの雲海に浮かぶ富士山や南アルプス北部の山々に感動。最終日は真っ青な快晴のもと北岳のピークを2度踏めて大満足だった。
甲府発9時の山梨交通バスで登山口の広河原に11時着。広河原には過去3回来たが始めて青空に映える北岳を見られた。期待感が高まる。
広河原山荘から清々しい樹林帯を歩く。
二俣と御池小屋の分岐。今初日はテン泊装備だが、高所順応のため御池小屋止まりで小屋泊の予定。
奥多摩で歩き慣れた急登に似ている。
急登が延々と続く。
高度をあげると鳳凰三山がくっきりと見えた。
崩壊地のトラバース。
2時間少しで御池小屋到着。 北岳を見上げるロケーション。 18kgのテン泊装備は重かった。
綺麗な小屋。 そして小屋スタッフの人当たりがいい。 威圧感やぶしつけ感が一切ない。
南アルプスの天然水。
なぜこんな場所に池が? 湧水が湧いているためとか。
非常に綺麗な小屋でスタッフも家族的で親しみが持てる。 平日のため一人1枚の布団。
雲が湧き上がり嫌な予感。
一瞬でガスの世界。
夕飯は質素だが美味しかった。
朝食。ふりかけが嬉しい。
小屋内のトイレが渋滞のため外のトイレで用を足す。残念な張り紙が。沢山の登山者が集まれば必ず不届きな輩が出てくるのは不可避だが何だかなあ。この日、御池小屋で弁当を用意してもらったが、肩の小屋に着くと、登山道脇に同じ弁当が放置されていた。幕の内風の平たい容器でザックに収まり難いが、だからと言って食べ終わったら放置していいのか?理解に苦しむ。
出発準備中。
出発。
青空は期待できそうにない。
北岳はくっきり。
すぐに草すべりの急登が延々と続く。
まだまだ序の口。
眼下に御池。だいぶ登ってきた。
ひたすら我慢の急登歩き。
高度を上げると雲海が広がっていた。
北岳もよく見える。
雲海に浮かぶ富士山。
貴公子。後ろには八ヶ岳。
女王。
鳳凰三山。
肩の小屋も近い。
肩の小屋のテン場。
肩の小屋。
頂上まで1時間あまり。
両俣小屋方面への下りは通行止。
岩稜帯。紫色の玄武岩が多い。
間ノ岳と北岳山荘が見えた。 頂上は近い。
振り返ると肩の小屋。
頂上ロックオン。
登頂。
見渡す限りの雲海。
左:八本場のコル経由で広河原 直進して北岳山荘を目指す。
ここから北岳山荘が遠かった。
ようやく北岳山荘に到着。 受付を終わらせるも、ヘリ輸送のため午後3時までテントが張れないとのこと。 軽い高山病で吐いてしまい、小屋内で横になっていた。結局、間ノ岳往復は出来ず。 テン泊のため自分のシェラフに入り、畳の上で安静にしていた。小屋の女性スタッフが薬やホットポカリをくださり感謝。
午後1時過ぎ、ヘリ輸送が中止になり、テン場へ移動。
まだ誰もテントを張っていないテン場。
今夜の幕営スポットはここに決定。
幕営完了。遮るもののない最高の展望台。 気持ち谷側に傾斜しているが、頭を山側にすれば問題なし。
山々に囲まれた雲海に浮かぶ日本一。
ホシガラス。ここは山梨県だが、雷鳥とホシガラスが長野県の県鳥。迷彩柄の可愛らしい顔をしたカラス。
ホシガラスはハイマツの実が大好物。
この角度の北岳は鋭角でカッコいい。
稜線から見ると双耳峰に見えるが、右手は前衛ピーク。
これをやりたかった。至福のひととき。
葛湯で体を温める。 下戸なのでマッコリではない。
夕陽に映える日本一。
翌明け方。暁光に染まる日本一。
無風。気温も10度くらいで寒くない。 最高のコンディション。
ご来光。
モルゲンロートに染まる間ノ岳。
同じく北岳。
快晴。トラバースして八本場のコル経由で広河原へ下山予定だったが、もう一度頂上を踏んで下山することにした。
テン場から見上げる北岳山荘。
間ノ岳。
つくづく思う。 富士山は、み・る・や・ま。
最高の登山日和。
間ノ岳も昨日、ピシトンする予定をだったが、体調不良で行けず。また違う絶景が楽しめたかも知れない。
女王。
谷側に転んだら命取り。
足場はしっかりしている。
山頂が見えた。
山頂直下。
昨日は一面の雲海。今日は快晴の青空。
女王、貴公子、北アもくっきり。
貴公子と八ヶ岳。
貴公子アップ。
夜叉神峠と櫛形山、その先には甲府盆地。
鳳凰三山、左奥は八ヶ岳、右奥は奥秩父。
肩の小屋からパノラマ。
貴公子。何度見ても気品がある。7月の黒戸尾根経由ではこのお姿を一度も仰げなかったが、今回十分にリベンジできた。
二俣へ下る途中でバットレスを見上げる。
下山は草すべりでなく、二俣へ下る。
八本場のコルが見える。その下には雪渓。 連休初日のため、登って来る数珠つなぎの登山者とすれ違うことになり、広河原までやたらに時間がかかってしまった。
広河原。帰りのバスの車掌が今日の人出は今年最高だと話していた。それでも、アクセス手段が限定されていて、キャパオーバーの登山者が押し寄せることがないのが南アルプスの魅力。今回の山行は最高の天気に恵まれ大満足。