《工程メモ》 雄谷林道終点 〜 取水ダム 〜 水晶谷 〜 わさび小屋 〜 西尾根 〜 殺生岩 〜 笈ヶ岳山頂 〜 往路を戻るピストン山行 ※始めに 私がヤマップで知りたいことは登山道の様子などの情報です。 ここ笈ヶ岳、このルートに関してはネットでの情報もかなり少なく、不安を最後まで拭えないまま、登山をすることとなりました。 そこでこの記録に関しては現在の様子を事細かに伝えようと思います。 いつも以上に説明がくどく😅、長文になりますことをご了承いただければ、と思います。 面倒であれば、写真だけ流し見してください🙏 まずこの雄谷コース(というのかな?)から笈ヶ岳を目指す際には林道入り口にある白山市中宮(ちゅうぐう)集落にある『深山料理 けがさ』へ必ず連絡を取り、けがさのご主人に入山したい旨と、その年・その時の作業道の様子を尋ねていただきたいと思います。 というのもそもそもこのルート自体、ルート奥にあるわさび畑の作業を行うためにつけられたのがこの雄谷沿いの作業道なので、ネットで調べたからと言って勝手に立ち入る前に、事前情報うんぬんよりも一言断ってから入られた方が良いものだと私は考えます。 いざなにかあった時に頼りになるのはやはり地元の方ですしね🎵 笈ヶ岳へ登るために主要なルートとして他にもふたつありますが、そちらにつきましては長くなるので割愛してふれません(^^; 気になる方は ・笈ヶ岳、ジライ谷 ・笈ヶ岳、ブナオ山 とでもググってみてください では登山道の様子の詳細をブロック毎に分けて話します ①《中宮集落〜林道終点》 写真8枚目の中宮集落の奥の道を進んでください。しばらくは舗装路です。レンタカーのナビには道は載っておらず。 地形図にも載っている分岐を左(この先、未舗装路に変わる)に曲がり、更にしばらく進むと地形図にも載っていない分岐を右に行きます(9枚目)。 ここからかなりのガタガタ道💧 私がレンタルした日産マーチでギリギリ💣💨 一度だけ少し擦り。。。ました😰 その分岐さえ間違えなければ大岩がふたつある林道終点(10枚目) 車10台以上は停められるスペースがあります。 ②《林道終点〜取水ダム》 雄谷沿いの左岸(川の上流から見て左側の意味)を進みます。 たまに幅狭な所もありますがほぼほぼ広く、歩きやすい適度なアップダウンの歩道です。 ただ足を踏み外すのは所により危険です。 一度だけ渡渉もありますが、靴を濡らさずに行けるレベル(渇水時)。 標識もあり3.6kmとなってますが、実際にはそこまでの距離はなく、2km強です。 (↓これ、私としてはダムへの登り口が分かるかなー、と、けっこう不安でした。) ダム手前がすこーしこ広い広場になってますが、踏みあとはしっかりあり、そのまま進むとダムへ登る階段へ続きます(ダム自体はこじんまりとしてます)。 そのままダム上を渡るだけ。迷いそうな箇所は皆無です。 この先は右岸へ ③《取水ダム〜水晶谷〜わさび小屋》 真っ暗の中のヘッデンと明るい道中では違う印象ですが、私が歩いたヘッデン使用での主観的な印象。 全体的な印象としては22枚目の雄谷川を巻いている道だと思ってもらって🆗です。 ただ19枚目の写真の様に、道が斜面に向かって傾いている所もかなり多く、しかも道がもろい、ざれている、石は浮いている、という悪条件で正直怖いです。(もちろん全てではないですよ。たまにです) でもそこは登山道ではないことを承知に歩かせて頂いてる訳ですから、文句を言うのは筋違いです。 ルートをつけて、整備をしてくださってることに感謝しなければいけません。本当に。 暗闇のなかを歩かれるとしたら一ヶ所だけ、20枚目の写真のトラロープの斜面を下りたあと、幅3mくらいの支流を横切り、正面にある21枚目の写真の草付きの斜面を登りますが、ピンクテープが無いので道に気づかず支流を遡ってしまい、30分くらいいったり来たりしてしまいました。 とにかく右岸を進む、と頭にあったもので… 迷ったのはそこくらいでした。 途中でいくつかの支流を横切るので私は沢水であろうとガブガブ飲める人だからわさび小屋まで水は心配要りませんでした😅 そしてもともとは橋が掛けられていた水晶谷の渡渉(川を渡ること)について。 こちらは現在橋が掛けられておらず(おそらく流されたと思われる)自力で渡る必要がありますが、渇水時は飛び石で靴の甲を少し濡らすくらいで渡れます👍 ここも心配していた所です。 ただ『けがさ』のご主人が仰ってたのは水晶谷は直ぐに増水するらしいので、雨が続いたあとの渡渉は止めた方が良いとのこと。 なので私も雨が続いてない日をずっと待っていました。 水晶谷〜わさび小屋まではブナなどの巨木が立ち並び、目を見張るものがあります☺️ アップダウンも少なく歩きやすい、清水谷(しょうずだに)という平地にある森です。 清水谷を抜け、対岸にわさび小屋の建物が見えた辺りに、長いピンクテープが垂れ下がっており、ここから尾根に取りつきます。 ピンクテープから先に100mくらい(かな?)進むとキレイな清水が流れているので、水の補給はここでしましょう。最後の水場です。 ④《西尾根取りつき〜殺生岩》 踏みあとはありつつも、必ずしも確りとある訳ではありません。 ピンクテープもありますが、こちらもしょっちゅうある訳ではありませんので。 この辺りから山頂まで悩ませるのが倒木。 道に覆い被さって木が倒れているので、ルートを分かりづらくさせているのです。行きも帰りもかなり難儀しました。 (55・56・57枚目の写真の様子) そして一番大事なのは『58枚目』の写真!!(冗談抜きです) 尾根の取りつきからずっと登り調子で来たあとに、西尾根に上がるとかなり平坦な場に出ますが、ここが曲者!! 記録を見ると大抵の人がここでルートロスしています。 平坦なだけでなく倒木が恐ろしく多い一帯で、おそらく帰り際に平坦な一帯と倒木の多さゆえどこから下るのか分からなくなるのでは、と思われます。 実際に私も自分でピンクテープを残しておきながら、帰りにここでルートロスをしています。 こまめにGPSで自分の現在地を確認しながら進む方向を確かめることが重要です。 迷ったらヤマップさんを直ぐに開いて確認しました(^^; (私は道迷い対策に1/25000の地形図、ガーミンのGPS、ヤマップさんを併用して活用しました) 殺生岩には岩の根元の左側に出ます。ロープが付いているのでそちらを利用させて頂き、岩の根元を横切ります。 岩の右側まで行くと垂直の太いロープがありますので、そちらで登っていきます。 足場はもろい土。草木が足元を隠していて、下りは特に注意が必要です。 ロープに自分の体重すべてを預けずに、周りの丈夫な草木も利用しましょう。 数本のロープを使用し、殺生岩の上部まで上がるといよいよ藪こぎ地帯に到着です。 ⑤《殺生岩〜山頂》 殺生岩よりも上部は『特別自然保護地域』と言われている一帯になり、道の整備は出来ないそうです。 最初のうちは踏みあとも明瞭。 しかし直ぐに笹が伸び放題のエリアに💧 踏みあとは明瞭ではないけれどあります。 ただここでも厄介なのは倒木💦 西尾根合流付近ほど大きな倒木ではありませんが、踏みあとを隠すには十分。 いつの間にか踏みあととは違う方向へ歩いているのは日常茶飯事です。 基本的に細い尾根上を山頂へ向かっていくので、道を外しても焦らないことが肝心。前方を確認して進む方向を修正して、踏みあとを見つける様にしてください。 目印に所々で布(ピンクや青)が木に付けられていますが、視認はあまり出来ないです。 このエリアは北陸ならではでしょうね。 なんて山だよ!って叫びながら登ってました… ですので山頂にいきなり飛び出た瞬間は『あぁーーーっ』って叫びました(^^; 山頂からは360度の展望ですけど、あまり景色を楽しむ余裕も無かったですね… なんかもう余裕が無さすぎて情けなかったです💧 下りも慎重に下りているつもりでも、やはり倒木があると踏みあとを見失いルートをロスしてしまいます。 《まとめ》 ダラダラと書いてしまいスイマセン(^^; 事前情報では全く分からなかったけど、とにかく倒木に苦しめられました。 尾根取りつきまででは覆い繁る草木ですね。 夏場は草木が伸び放題だということまで考えなかった私がおバカなんですが💦 結局行きも帰りもヘッデンのお世話になってしまい、16時間以上も掛かった山登りは始めてです😓 残雪期の笈ヶ岳にはもう一度登らせていただきたいとは思いますけど、無雪期の笈ヶ岳はもう勘弁です😨 でも秋の清水谷の景色はまた観てみたい… だからまたこのルートを訪れる可能性も。。。あるかも(^^;
金沢駅の定番です。 夏休みの午後はスゴい大勢の観光客で賑わってます
中宮(ちゅうぐう)集落内にある温泉センター 入浴料370円🎵
こういうこじんまりとした地元の方が来る様な温泉が好き🎵
お湯はトロトロしていて名湯だと思います👍 370円という値段でありながらもこの泉質。私はめちゃめちゃ気に入りました🎵
では登山口への道順 まずは国道からの中宮温泉の入り口。 ここを左折
ナビには林道は表示されないけど、アスファルトの道路が続いてます
最初の左折する分岐の写真を撮り忘れてスイマセン💦 分岐はふたつ。 左→右(写真)と進みます
ここが林道終点です
同じ写真だけどこれが登り始めの写真。 行ってきます😁
取水ダムまで歩きやすい道です。 しっかり整備されています🎵
標識あり これが最初の標識なので、実際には2km強ですね
落ちたら危ないやつ
渡渉あり。 飛び石で問題なし
こ広い広場から踏みあとを頼りに階段をダムへと登ります
ダム上を右岸へ渡ります
右岸沿いの作業道
道は斜面に向かって若干斜めになっている感じで、少し怖いです
トラロープがあり、河原へ下ります
20枚目の写真から27分の間、道が見あたらず、支流を行ったり来たりしてしまい、ルートロスしてしまいました。 ルートは対岸(幅3mほど)にありました。 明るくなってきたので分かりました(^^;
かなり明るくなってきました
ここまで来ると草刈りされておらず、草を掻き分けながら登っていきます
水場があったのでここで休憩
山紫陽花
緑が美しい
あれが目指す笈ヶ岳? いやいや、あれは冬瓜山(かもうりやま)だと思います
水晶谷へ向けての下降。 足を滑らせない様に気を付けます
橋の欄干あと。 これはどう見ても渡れない
一旦河原へ下ります
川幅の狭い所をチョイスし、飛び石で渡ります 写真では普通に渡れそうに見えますが、若干靴が濡れました。
清水谷(しょうずだに)付近にはブナの巨木が目立ちます☺️ 樹齢どれくらいだろう?😊
圧倒的な存在感です
太陽の光はありがたいですね☀️ 今日もよろしくお願いします🤗
人との一度限りの出会いを一期一会と言いますけど、自然にも同じ景色は無く、この景色も二度と出逢えない一期一会ですね🎵
ここを行きます① (笑) 靴とタイツはびしょびしょっす(^^;
美しい森です
ここが尾根取りつきになります。 しっかりピンクテープがあるので、見落とすことはないと思います
対岸にわさび小屋が見えます
ここから尾根を登っていきますが、水の補給とわさび小屋を少し見学
取りつき地点から100mくらいで小川が流れてます。 冷たく澄んだ清流です😊
稜線が見えます
わさび小屋
五右衛門風呂があります
コックをひねったら、きちんと水が流れました
8月なのに紫陽花が見れるのは嬉しいです😊
さて、尾根取りつきから登り始めますよ
ここを行きます② もう慣れてきてます(笑)
展望の効く場所で稜線を見上げる
この写真は普通の目線、角度で撮影しています。 幹回り2mくらいの大木が根元から倒れてます。
ここを行きます③ ( ̄▽ ̄;) 灌木が押し寄せてくる
しっかりと周囲を見渡して、次のピンクテープを探してください
倒木が道を塞いでます
西尾根に到着した地点にピンクテープを残してありますが、帰りもすんなり戻ってこれた訳ではないです
ここを行きます④ なんだかなー(^^;
でも原始の姿を保っている木々は美しい
ハクサンイヌナズナ もっとたくさんの花が咲いてましたが、撮影している余裕が全くありませんでした💧
殺生岩です。 この下をトラバースしていきます
見晴らしの良い殺生岩からは白山(はくさん)がよく見えました🎵
踏みあとをたどります
白山のアップ
殺生岩の反対側(右側)へ出ると太いロープがあります
殺生岩上部から
ここを行きます⑤
たぶんハクサンシャジンということにしておきます(^^; ツリガネニンジンを始め、ミヤマシャジンなどとの違いが分かりません💦
灌木も増えてきます
ピンクテープはあるものの、次のテープを視認できないので、踏みあとを頼りに進みます
ここまで来て、やっと山頂が見えた❗
右に子笈、左が笈ヶ岳山頂
踏みあとはこんな感じで分かりやすいです
笹を掻き分けながら進みますが、顔に跳ね返ってきたりしてる内に、腕や足は擦り傷だらけ
近そうでなかなかたどり着かない💧
ここを行きます⑥ だんだんフラストレーションが溜まり、たまに叫んでました。。。
『うぉーーーっ!!着いたーーー!!』って叫びました!! こんだけ苦労したんだから叫びたくなるよ…
グローブぼろぼろ💧 無事に登らせていただきました☺️
日本200名山197座目、北陸の藪山・石川県の笈ヶ岳へ登らせていただきました❗
山頂より① 白山が正面に見えます。 左のピークはグレトラ3で見た三方岩岳かな?
山頂より② 同じ方向だけどこの下に伸びている尾根を辿って、残雪期は多くの方が登頂されてます。
山頂より③ 方角的には富山方面になるのかな? 春に登った金剛堂山(こんごうどうざん)も見えてるだろうけど、全く分からない( ̄▽ ̄;)
山頂より④
山頂より⑤ 正面に見えるのは300名山の大笠山(おおがさやま) よーきさんがグレトラ2の時に苦労して通られたルートがこちらです
山頂より⑥ 歩いてきた方角。
疲れてるけど休んでばかりいたら下山が遅れる一方なので、また藪の中に戻ります💧 ありがとうございました😁
山頂標識、クマにかじられたそうです(^^; 食うなよ!(笑)
さ、藪〜〜
ありがとうございました😊
なつぞら〜☀️
帰りは登りほど写真を撮ってる暇は無し💧 何度もルートロスをしながらも殺生岩の上部に到着
タカネマツムシソウ
殺生岩とシモツケソウ
登りで道の紹介をしたから帰りは割愛! 西尾根取りつきまで下りてきました
清水谷。 行きよりも気持ち的に楽にゆっくり見れる😌
巨樹、巨木が醸し出す深い森の雰囲気が素晴らしいです😊 写真を見直していても、また行きたくなります☺️
水晶谷
上は雲に覆われちゃった。 なんか改めて思うと奇跡の1日だったんだなぁ、と思います
手つかずであるがままの自然。 これからも人の手を入れず、成り行きに任せてこのままの姿でいて欲しい。
水があると人間だけでなく周りの植物も豊かになります🌱
夕焼け やばっ💦暗くなりそうだな💧
この赤いフィックスローブのある所は特に注意が必要です
取水ダムまで戻ってこれた😊
エメラルドグリーンでキレイな湖面
行きは暗かったけど、こんな感じになってま
水平歩道
ヘッデン利用 でもご覧の様に道幅は広いです
着いたーー✨ ありがとうございました❗
翌朝も金沢駅は良い天気ですよー☀️
もてなしドームか… もてなしの形は人それぞれ。私はしっかり良いおもてなしを頂きましたよ😁 無事に登らせていただき、本当にありがとうございました🎵