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石川県・笈ヶ岳・200名山の最難関(個人的な意見です)の写真

2019.08.12(月) 18:40

この写真を含む活動日記

125
2

16:38

17.4 km

2032 m

石川県・笈ヶ岳・200名山の最難関(個人的な意見です)

笈ヶ岳 (富山, 石川, 岐阜)

2019.08.12(月) 日帰り

《工程メモ》 雄谷林道終点 〜 取水ダム 〜 水晶谷 〜 わさび小屋 〜 西尾根 〜 殺生岩 〜 笈ヶ岳山頂 〜 往路を戻るピストン山行 ※始めに 私がヤマップで知りたいことは登山道の様子などの情報です。 ここ笈ヶ岳、このルートに関してはネットでの情報もかなり少なく、不安を最後まで拭えないまま、登山をすることとなりました。 そこでこの記録に関しては現在の様子を事細かに伝えようと思います。 いつも以上に説明がくどく😅、長文になりますことをご了承いただければ、と思います。 面倒であれば、写真だけ流し見してください🙏 まずこの雄谷コース(というのかな?)から笈ヶ岳を目指す際には林道入り口にある白山市中宮(ちゅうぐう)集落にある『深山料理 けがさ』へ必ず連絡を取り、けがさのご主人に入山したい旨と、その年・その時の作業道の様子を尋ねていただきたいと思います。 というのもそもそもこのルート自体、ルート奥にあるわさび畑の作業を行うためにつけられたのがこの雄谷沿いの作業道なので、ネットで調べたからと言って勝手に立ち入る前に、事前情報うんぬんよりも一言断ってから入られた方が良いものだと私は考えます。 いざなにかあった時に頼りになるのはやはり地元の方ですしね🎵 笈ヶ岳へ登るために主要なルートとして他にもふたつありますが、そちらにつきましては長くなるので割愛してふれません(^^; 気になる方は ・笈ヶ岳、ジライ谷 ・笈ヶ岳、ブナオ山 とでもググってみてください では登山道の様子の詳細をブロック毎に分けて話します ①《中宮集落〜林道終点》 写真8枚目の中宮集落の奥の道を進んでください。しばらくは舗装路です。レンタカーのナビには道は載っておらず。 地形図にも載っている分岐を左(この先、未舗装路に変わる)に曲がり、更にしばらく進むと地形図にも載っていない分岐を右に行きます(9枚目)。 ここからかなりのガタガタ道💧 私がレンタルした日産マーチでギリギリ💣💨 一度だけ少し擦り。。。ました😰 その分岐さえ間違えなければ大岩がふたつある林道終点(10枚目) 車10台以上は停められるスペースがあります。 ②《林道終点〜取水ダム》 雄谷沿いの左岸(川の上流から見て左側の意味)を進みます。 たまに幅狭な所もありますがほぼほぼ広く、歩きやすい適度なアップダウンの歩道です。 ただ足を踏み外すのは所により危険です。 一度だけ渡渉もありますが、靴を濡らさずに行けるレベル(渇水時)。 標識もあり3.6kmとなってますが、実際にはそこまでの距離はなく、2km強です。 (↓これ、私としてはダムへの登り口が分かるかなー、と、けっこう不安でした。) ダム手前がすこーしこ広い広場になってますが、踏みあとはしっかりあり、そのまま進むとダムへ登る階段へ続きます(ダム自体はこじんまりとしてます)。 そのままダム上を渡るだけ。迷いそうな箇所は皆無です。 この先は右岸へ ③《取水ダム〜水晶谷〜わさび小屋》 真っ暗の中のヘッデンと明るい道中では違う印象ですが、私が歩いたヘッデン使用での主観的な印象。 全体的な印象としては22枚目の雄谷川を巻いている道だと思ってもらって🆗です。 ただ19枚目の写真の様に、道が斜面に向かって傾いている所もかなり多く、しかも道がもろい、ざれている、石は浮いている、という悪条件で正直怖いです。(もちろん全てではないですよ。たまにです) でもそこは登山道ではないことを承知に歩かせて頂いてる訳ですから、文句を言うのは筋違いです。 ルートをつけて、整備をしてくださってることに感謝しなければいけません。本当に。 暗闇のなかを歩かれるとしたら一ヶ所だけ、20枚目の写真のトラロープの斜面を下りたあと、幅3mくらいの支流を横切り、正面にある21枚目の写真の草付きの斜面を登りますが、ピンクテープが無いので道に気づかず支流を遡ってしまい、30分くらいいったり来たりしてしまいました。 とにかく右岸を進む、と頭にあったもので… 迷ったのはそこくらいでした。 途中でいくつかの支流を横切るので私は沢水であろうとガブガブ飲める人だからわさび小屋まで水は心配要りませんでした😅 そしてもともとは橋が掛けられていた水晶谷の渡渉(川を渡ること)について。 こちらは現在橋が掛けられておらず(おそらく流されたと思われる)自力で渡る必要がありますが、渇水時は飛び石で靴の甲を少し濡らすくらいで渡れます👍 ここも心配していた所です。 ただ『けがさ』のご主人が仰ってたのは水晶谷は直ぐに増水するらしいので、雨が続いたあとの渡渉は止めた方が良いとのこと。 なので私も雨が続いてない日をずっと待っていました。 水晶谷〜わさび小屋まではブナなどの巨木が立ち並び、目を見張るものがあります☺️ アップダウンも少なく歩きやすい、清水谷(しょうずだに)という平地にある森です。 清水谷を抜け、対岸にわさび小屋の建物が見えた辺りに、長いピンクテープが垂れ下がっており、ここから尾根に取りつきます。 ピンクテープから先に100mくらい(かな?)進むとキレイな清水が流れているので、水の補給はここでしましょう。最後の水場です。 ④《西尾根取りつき〜殺生岩》 踏みあとはありつつも、必ずしも確りとある訳ではありません。 ピンクテープもありますが、こちらもしょっちゅうある訳ではありませんので。 この辺りから山頂まで悩ませるのが倒木。 道に覆い被さって木が倒れているので、ルートを分かりづらくさせているのです。行きも帰りもかなり難儀しました。 (55・56・57枚目の写真の様子) そして一番大事なのは『58枚目』の写真!!(冗談抜きです) 尾根の取りつきからずっと登り調子で来たあとに、西尾根に上がるとかなり平坦な場に出ますが、ここが曲者!! 記録を見ると大抵の人がここでルートロスしています。 平坦なだけでなく倒木が恐ろしく多い一帯で、おそらく帰り際に平坦な一帯と倒木の多さゆえどこから下るのか分からなくなるのでは、と思われます。 実際に私も自分でピンクテープを残しておきながら、帰りにここでルートロスをしています。 こまめにGPSで自分の現在地を確認しながら進む方向を確かめることが重要です。 迷ったらヤマップさんを直ぐに開いて確認しました(^^; (私は道迷い対策に1/25000の地形図、ガーミンのGPS、ヤマップさんを併用して活用しました) 殺生岩には岩の根元の左側に出ます。ロープが付いているのでそちらを利用させて頂き、岩の根元を横切ります。 岩の右側まで行くと垂直の太いロープがありますので、そちらで登っていきます。 足場はもろい土。草木が足元を隠していて、下りは特に注意が必要です。 ロープに自分の体重すべてを預けずに、周りの丈夫な草木も利用しましょう。 数本のロープを使用し、殺生岩の上部まで上がるといよいよ藪こぎ地帯に到着です。 ⑤《殺生岩〜山頂》 殺生岩よりも上部は『特別自然保護地域』と言われている一帯になり、道の整備は出来ないそうです。 最初のうちは踏みあとも明瞭。 しかし直ぐに笹が伸び放題のエリアに💧 踏みあとは明瞭ではないけれどあります。 ただここでも厄介なのは倒木💦 西尾根合流付近ほど大きな倒木ではありませんが、踏みあとを隠すには十分。 いつの間にか踏みあととは違う方向へ歩いているのは日常茶飯事です。 基本的に細い尾根上を山頂へ向かっていくので、道を外しても焦らないことが肝心。前方を確認して進む方向を修正して、踏みあとを見つける様にしてください。 目印に所々で布(ピンクや青)が木に付けられていますが、視認はあまり出来ないです。 このエリアは北陸ならではでしょうね。 なんて山だよ!って叫びながら登ってました… ですので山頂にいきなり飛び出た瞬間は『あぁーーーっ』って叫びました(^^; 山頂からは360度の展望ですけど、あまり景色を楽しむ余裕も無かったですね… なんかもう余裕が無さすぎて情けなかったです💧 下りも慎重に下りているつもりでも、やはり倒木があると踏みあとを見失いルートをロスしてしまいます。 《まとめ》 ダラダラと書いてしまいスイマセン(^^; 事前情報では全く分からなかったけど、とにかく倒木に苦しめられました。 尾根取りつきまででは覆い繁る草木ですね。 夏場は草木が伸び放題だということまで考えなかった私がおバカなんですが💦 結局行きも帰りもヘッデンのお世話になってしまい、16時間以上も掛かった山登りは始めてです😓 残雪期の笈ヶ岳にはもう一度登らせていただきたいとは思いますけど、無雪期の笈ヶ岳はもう勘弁です😨 でも秋の清水谷の景色はまた観てみたい… だからまたこのルートを訪れる可能性も。。。あるかも(^^;