奥多摩ウルトラトレイルDAY2(試走)

2019.08.12(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 3
休憩時間
13
距離
36.1 km
のぼり / くだり
2908 / 3048 m
3
22
35
8
13
6
24
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16
1
6
32
31
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16

活動詳細

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自主イベントのためのコース踏査、2日目の記録です。 【第1区間】奥多摩むかしみち  1日目の疲れを癒すべく、「朝はゆるゆると旅ラン的に」と考えて選んだのが「奥多摩むかしみち」。奥多摩駅から奥多摩湖まで、名所や旧跡を巡りながら歩ける旧道です。  トレイルランニングというと、どうしても「山岳」のイメージが強いですが、こういうアップダウンの少ない自然歩道をのんびり走るのも楽しみのひとつだと思います。  奥多摩駅前から氷川大橋を渡り、「むかしみち入口」からスタート。奥多摩湖まで「むかしみち」と書かれた道標が要所要所に立っているので、それを辿っていきます。路面は砂利、アスファルト、土とさまざまです。見所はいろいろありますが、白髭神社のオーバーハングした大岩はかなり迫力があり、一見の価値あり。 ★道中、水場、トイレはいくつもあります(写真参照)。  10kmほど走り、水根でヘアピンカーブを曲がるようにして奥多摩湖へ下りていきます。駐車場の横にある階段を上って、「水と緑のふれあい館」へ。この日は広場に屋台も出ていました。パノラマレストラン(10:00-17:00)で名物の「小河内ダムカレー」を食べたいところですが、あまりのんびりしている暇はありません。ベンチで奥多摩湖を眺めながら、おにぎりを食べて休憩。 ★トイレあり。 【第2区間】御前山〜御岳山(ハセツネコース)  予定では、ここから「奥多摩湖いこいの路」を辿って三頭山へ登り、ハセツネコースに合流するつもりでした。ところが、熊が出没しているとのことで「いこいの路」は通行止め。そこで、ダムの脇にある登山口から御前山をめざすことにします。  前日の天祖山に続いて、この大ブナ尾根の登りも地味にタフ。サス沢山(940m)、惣岳山(1348m)を経由して御前山山頂(1405m)まで+800m強のバーティカルです。昨日も青息吐息でしたが、今日はさらに足が上がりません。ヨチヨチと小股で登っていきます。  ただ、がんばって登ればいいことがあるもので、サス沢山からの奥多摩湖の眺めはなかなかのものです。  惣岳山からは勝手知ったるハセツネコースを辿ることになります。コース説明は不要かと思いますが、以下、雑感を記しておきます。 ★大ダワでトイレ休憩。  大ダワから大岳山までは、レースで毎回苦しむパートなんですが、この日も「なかなかつかねえなあ……」と、ぐんなりしながら走ることになりました。  都民の森のカレーパンを楽しみにしていたのが、ルート変更で食べそこね、お腹も鳴り始めます。「まあ、これも訓練のうちだ」と自分を励まし、岩場を登ります。  山頂につくと外国人のカップルがいました。最近、御岳山〜大岳山のあたりは外国人観光客が多く、よくまあ、こんなマニアックなところまで……と驚かされます。  芥場峠から綾広の滝までの下り、去年まではやけに滑る板が置いてあったのですが、撤去されていました。「よかった」と思ったのも束の間、ちょい濡れの土の上でズルッと滑る羽目に。やれやれ。 ★綾広の滝で給水。 ★御岳山の宿坊街で何か買い食いしよう──と思っていたら、林間学校(?)の子供たちが雲霞の如く店を埋め尽くしていて呆然。スルーして下の「山楽茶屋 古狸山」へ行くと、こちらは閑古鳥。店先でトマトを1個100円で売っていたので、その場で塩を振って貪り食いました。うまかった。山行中の行動食はどうしても加工食品が多くなりがちですが、やっぱりリアルフードはいいですね。 【第3区間】金毘羅尾根(ハセツネコース)  少し元気は取り戻したものの、脚は重いまま。金毘羅尾根もスロージョグで下ることになりました。金毘羅尾根は、深く抉れていた斜面に木段が設置されました。安全や登山道の保護という意味ではとてもいいと思うんですが、個人的にはちょっと走りにくくなった印象です。  フィニッシュ地点はレースと同じ五日市会館前。  走りきった感慨よりも何よりも、ともかく腹が減った。「いなげや」へ直行し、いなり寿司と牛乳を買って胃に流し込みます(ひどい食べ合わせだ……)。 【試走時のデータ】 (ザック)サロモンADV SKIN 12 (シューズ)adizero Boston 3 (行動食)水なしでスタート、むかしみちの水場で500mlほど、水と緑のふれあい館で1Lほど、綾広の滝で1Lほど補給/おにぎり1個、トマト1個、ブドウ糖&塩分タブレット6個 【まとめ】  人心地ついて、今回の全行程を振り返ると、かなり厳しいコースだなぁというのが正直なところです。  ハセツネのルートは、もともと往年の登山家・長谷川恒男さんがトレーニングに使っていたコース。それに、現代のレジェンド・山野井泰史さんのトレーニングフィールドを加えて、奥多摩をぐるりと大回りするルートを描いたらおもしろいんじゃないか──というのが発想の原点です。  最初に考えたのは、長沢背稜をすべてカバーし、ハセツネコースもほぼぜんぶ走るというものでした。ただ、そうすると距離は106km、累積標高+8000mになってしまいます。そこからもう少し現実的な線を探り、2日間に分けて今回のルートになった次第です。  結果的に、距離は2日合計で80kmほど、累積標高は+5000m強。レースでは1日で走るスペックですが、内容は数字以上にタフかもしれません。  ポイントとなるのは、ペース管理、補給戦略、暑さへの耐性、長い登りに負けない心、といったところでしょうか。何も真夏にやらなくても……という気もしますが(苦笑)、参加者のみなさん、本番はがんばりましょう。

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