大峰山系が大好き過ぎて登り続けてきた。 そして待ちに待った大峯奥駈道All縦走の日。 不安とともにワクワクが止まらない特別な日。 令和の新時代に大冒険をしてみよう。 本文は無感情、写真コメントは楽しく書いてます。 ●大峯奥駈道とは… 修験道の祖、役行者が8世紀初めに開いたとされる、修験者の修行の道のことです。また熊野三山の1つである熊野本宮大社への参詣道(熊野古道)の1つとしても知られています。近畿最高峰の八経ヶ岳を通過するなど熊野古道の中でも最も険しいルートだと言われています。 ●順峯と逆峯 本宮から吉野に向かう順峯(じゅんぷ)逆に吉野から本宮に向かうことを逆峯(ぎゃくふ)といいます。調べてみると仏教の宗派の考えも絡んでくるようです。今日では逆峯が一般的なのかなと。 あえて実施される方が少ない順峯で予定しました。 ●大峯奥駈道を目指したきっかけ 私のレポを覗きに来てくださってる方はご存知かと思いますが、大峰山系がめっちゃ好きなこと(笑) まずはこれが第1です。あとは直近2年で白川郷や高野龍神の100キロマラソンを完走しており、マラソンの代わりに痺れる体験をしてみたかったというのも少しはあるかなと…思います。マラソン飽きましたし(笑)Instagramで繋がっている山の先輩が計画されてるのを知り自分もやってみよう!と。 ●予定日程 DAY1 本宮〜行仙宿山小屋 CT16:05 DAY2 行仙宿山小屋〜弥山小屋 CT16:40 DAY3 弥山小屋〜吉野駅 CT19:05 DAY4 予備日 ※逆峯の正式起点である柳の渡しはスルー ※確保した休みは4連休。予備日を1日設定。 今回の登山で本来はスピードを求めている訳ではなく、早ければ良いなんてことはありません。単に確保できたのが4連休のため1日予備日を設けて考えると、自然と2泊3日の予定となりました。2泊や3泊で踏破するには相当健脚じゃないと不可です。また雨の多い地域でも有りますので1日は予備日を入れて計画を立てることをお勧めします。本当は3泊で予定したかったです…大峰はゆっくり歩きたいのが本音なんですが… ●主観的大峯奥駈道Allに必要な日程 2日踏破 ワールドクラスじゃないと不可能 3日踏破 かなりの健脚+長時間行動+天候に依存 4日踏破 かなりの健脚度+長時間行動必要 5日踏破 健脚度が必要 6日踏破 標準的な奥駈道突破スピード 7日踏破 比較的まったり進めれる ●縦走中に留意すること ①水場ごとに満タン補充すること ②行動は明るいうちが大原則 ※最終日は夜解禁 ③こまめに行動食を摂ること ●通過した主なピーク⛰ 七越峰 262m 大黒天神岳 573m 五大尊岳 825m 大森山 1078m 玉置山 1076m 香精山 1121m 東屋岳 1230m 地蔵岳 1250m 笠捨山 1352m ●距離 30.1km🚶♂️ ●獲得標高↑3488M ↓2450M 上記客観的な数値データから分かるように南大峰のアップダウンは相当に厳しいです。通常の縦走登山路は主要ではないピークは山頂下を巻いていきます。しかし南大峰の区間はこれらをすべて登り降りします。元々修験の道だからではないでしょうか。 北大峰は孔雀や仏生や国見など巻いていきますよね。あれを丹念にすべて通過してくれちゃいます。 イメージとしては。。。 ●獲得標高3000m以上がどの程度なのか、 最近僕が行った活動の中ではコンコンカツコンコン(金剛山4回 葛城山1回を1日で登るアホな山行)に近いです。その時は距離が31kmで獲得標高が3200Mでした。今回はコンコンカツコンコンくらいしんどい山行を荷物を背負って毎日行うイメージです。コンコンカツコンコン言いたいだけw ●総重量15kg 水4ℓ含む🎒 ●時間🕐 04:26 本宮出発 05:11 七越峰 07:02 大黒天神岳 08:29 五大尊岳 09:37 大森山 11:03 玉置神社 11:23 玉置山 12:31 花折塚 13:25 如意宝珠岳 14:13 塔ノ谷峠 14:54 香精山 15:59 地蔵岳 17:10 笠捨山 18:24 行仙宿山小屋 山と高原地図コースタイム16:05 実際の行動時間13:58 CT対比86.8% ※YAMAP地図は逆峯タイムしか記載がない ※大峰山系のコースタイムは元よりタイトです⚠︎ (金剛山ならCT7割だから…なんて通用しない) (大峰の縦走時の標準CTは舐めない方が良い) ●危険箇所 地蔵岳山頂西側5Mの崖⚠️⚠️ 地蔵岳槍ヶ岳周辺⚠️ ●ルート概況 登山口探しで数分要しましたがルートは明瞭。 分岐ごとに看板をきちんと確認すれば迷いやすい箇所は特にはないです。但しロングコースなので集中力が切れてルートミスが起きないように気をつけたいところです。 難易度としては全般的に一般登山道レベルです。本日は地蔵岳周辺に鎖場など危険箇所が集中⚠️山頂直下の垂直の崖の鎖場は全行程中で1番気合が入る危険箇所です😱とはいえ特別な運動能力が求められるわけではありません。 とにかく序盤からアップダウンの連続❗️❗️ ●確認した水補給場💧 玉置神社社務所横💧 行仙宿山小屋の置き水 💧 ※その他ルートから外れた水場は状況未確認 ●新宮山彦ぐるーぷさんについて この方々のおかげで私のような登山初心者でも大峯奥駈道を計画出来ると言っても過言ではないです。数十年前には荒廃していた南大峰のルートの復興整備や素晴らしい3つの無人山小屋(北から持経、平治、行仙)の建設など歩いた身としては圧倒的感謝の気持ちしかありません。 ↓新宮山彦ぐるーぷさんHP http://syamabiko.web.fc2.com/ またレポ写真でも登場しますが、当HP紹介のイラストマップも活用しました。 ●コンビニおにぎり作戦🍙 賞味期限の長いコンビニおにぎりを選んで6個買い込み、1日目の昼と2日目の朝食にしました。手軽に時短で食事を済ませられるんですよね。 超長文すみません。 大峯奥駈を一気駆け、分割駆け関わらず何か参考になればと思い書いてますのでご容赦ください。 感想… 本当に南大峰のルートはしんどかった… 1日目からこの疲労度で吉野まで辿り着けるのか? そんな想いでしたが行仙宿に助けて頂きました… いつもの… 南大峰半端ないって! アップダウン半端ないって! 名もなきピークも丹念に拾っていくねんもん! そんな登山道つくらへんやん、普通。 ではあとは写真で🤳 ↓ 2日目のレポート 行仙宿〜弥山小屋編 https://yamap.com/activities/3803920 ↓ 3日目のレポート 弥山小屋〜吉野駅編 https://yamap.com/activities/3807578
今回手持ちの地図は山と高原地図です。きっと紙の地図を眺めるシーンがあるとすれば歩ききれなくて撤退などトラブル発生時でしょうね(笑)
衣類は圧縮してコンパクトに。暑がりなので基本はインナー+シャツのスタイルです。今回も相棒の半端ないってTシャツ(ずーっと着てたwww)とともに大峰山系を歩きますよ。
水は凍らせたペットボトルも追加して最大4リットル持ち歩けるようにしました(2+1+0.5×2本)今回の山行の僕なりのルールとして補給ポイントでは満タンにする事。というのがありました。
スマホのバッテリーは合計5個です📱 大峰の名薬陀羅尼助丸を胃腸薬として携帯。 お薬まで大峰に合わせてくるなんてなかなかイケてるでしょ?
毎日14時間以上の長距離行動が見込まれるため、 行動食をこれでもかとジップロック大に詰め込みました。柿ピー小袋×6、クルミ大袋、カロリーメイト、チータラ特大2袋、カルパス、ミックスナッツ、シリカゲルを大量投入しましてですね。
なかなか変化があって美味しそうでしょ? 食には拘るのでラーメンOnly🍜などは避けて変化をつけました。2日目夕方は弥山小屋で食事を取る予定でした。結局到着遅めになるので早々に夕食はキャンセルしましたが….一応以上踏まえて予備日程の4日目に行程がずれ込んでも耐えれる分の食料は持ち歩いてました。焼きそば楽しみです(^^)
お楽しみ食事コーナーです。左の特注チャーシューは選別でプレゼント頂きました(300gの特大サービス)のんと真空パックなので冷蔵不要なのです!山でにジューシーな肉を食べる大峯奥駈道山ノボラー、これは僕だけなのでは?笑 冷凍チャーハンも1日目のどこかで投入します。我ながら豪華!
カップラーメン&mont-bellのリゾッタは湯沸かしが必要なので10年利用のジェットボイルくん、チャーハンとチャーシューと焼きそば用にフライパンとバーナーも持ってきました🍳
ヘッドライトと懐中電灯🔦と予備の電池。 真っ暗な4月の行者還小屋では懐中電灯が室内灯として大活躍しました。ヘッドライトより明るいですしね。
相棒はクタッとなったミレーの40+5。 上部に装着の山バッジは外してお留守番です。
9時に自宅🏠を出発して雨の中本宮まで運転。 12時着で3時に起きていざスタートします。
いざ大峯奥駈道へ!
序盤は河原を歩き…
河原沿いから山道に入ります!
アレ…道ないです…ここは僕の登山ルール「ワケ分からなくなったら引き返す」を5分にして発動ww 引き返したら斜面を上っていく明瞭なルートを見落として藪の中の河原上トラバースを決行した模様です。YAMAPのログにもミスが反映されてます。 いきなりサードゴロをトンネルするようなスタートですね。寝ぼけてんのか?笑 色々調べたら旧廃道のようですね…
気を取り直していつも通りルートを正しく歩きましょう!
鳥居に見送られて。
序盤は林道と交差しながらです。看板はバッチリと整備されてますのでご安心を。
相棒をゲットしました。桜の木の枝です。 オレはコイツと旅に出る…❗️吉野まで同伴。
まずは七越峰を目指します。
七越峰ゲット!ここがその山頂らしいです。
その後広場へ到着しました。トイレもあるよ。 僕はテン泊⛺️しませんがここはテント張れそうですね。テントOKか知りませんが…
遊具で遊びたい衝動をグッと堪えて…
分岐点には漏れなく看板が…
高台で展望が拓けると麓の本宮の街並みが。 雲海と相まって神々しい…
基本的に今日は人工林が多いんですよね… 間違いやすい箇所をストップしてくれてる処置もあります。
吹越峠。楽しさを削る方法にはなりますが、今日はコースタイムに拘ってます。100キロマラソンもそうですが、ポイントごとに目標タイムと現実タイムをシビアに考えてどこで緩めるのか、追いつくのか、時間に追われながら登山してます。こんな事はしたくないんですが、今日は行仙宿まで到達しないと野宿になります。なので仕方ないんですね… 全区間をきっちり楽しむためにコースタイムを意識するんだとすべて前向きに考えることにしました。
おもしろくない景色でも熊野古道と思えば神々しく感じます。自分勝手な思考ですね。
玉置山ってまだまだ先ですやん。
歴史まで調べてたら延々にレポが出来上がらないので省略しますが、所々宗教色を色濃く感じさせてくれます。
正面の高い山々がこれから歩くところですね。
ここはエラーしてません。ルートですよ笑
いつまでも標高2〜300m程度じゃ到達できません。大黒天神岳に向けて登ります。
テープの誘導も要所要所で登場します。 基本的には尾根道なので下山路との分岐点が非常に多いんですよね。
左のテープには×と書いてますが↗︎方向でルートは合ってます。どういう意味の×やったんかな?
そろそろエンジンもかかってきてまずは、 大黒天神岳山頂です。結構登りましたよ。
ザックの腰ポケットには塩飴を仕込んでました。
道中から少し外れた場所に登場する水場の案内。 出ているかどうかは未確認です。こういった案内は縦走登山者には有難いことだと思います。
金剛多和ノ宿跡。
本宮町切畑に下山するルートとの分岐。六道の辻。
フラットな区間も束の間…
最高クラスの急登区間の五大尊岳への登りです。
荷物が重いと足を上には運ぶのが大変です…
終盤は岩もゴロつくのでペース維持も大変💦
急斜面はロープの補助もあります。ここは下りでも登りでも嫌な区間ですね。
五大尊岳(南峰)ですかね〜 ここで新宮山彦ぐるーぷさんの表記を発見!
大蛇の背中のような細めの尾根を歩いて…
再びゴリゴリの尾根を登りきり…
五大尊岳(北峰)の山頂です。
登りがあると一気に下り…
本宮町切畑に下山していくルートとの分岐。
大森山を目指していきます。 ↑奥駈道 ↗︎ガレにより通行不能と記載ありです。 当然通行はしませんが昔は大森山を回避できた ということですかね。
釈迦ヶ岳37.4kmって笑
ティッシュのような蛾🦋
とにかく南大峰は細々と上り下りですね…
非常食発見!最悪の時はコイツを探してフライパンで焼いて食べますわ。
大森山の手前のピーク大水ノ森(大森山三角点)
癒しのフラットな区間を経て…
大森山山頂。ついに標高1000mを超えました。
ギンリョウソウ。
山と高原地図では大森山に⚠️マークが入ってます。確かにルートの南側がこのような景観です。 しかしルートは普通の幅があるのでまったく危険ではありません。写真52のガレにより通行不能と書いてあったルートがここの下を通行するなら危ないって意味なのかな…?まあ特に問題ないので大丈夫ですよ、
分岐点です。
分岐点の看板の拡大です。太平多山&甲森というピークを経ての下山路。どこやねんコウモリってw
玉置山の手前まで一旦高度を下げます。右に伐採跡があるのが目印ですね。
程なくフラットになり癒しの区間。
少し要注意なトラバース区間。
林道と合流します。
振り返って撮影。逆峯の際にはここを見落とさないように気をつけたいですね。中央に小さな看板があるのがお分かりでしょうか。
要注意分岐⚠️ここも振り返って撮影。看板は写真から切れてますが右端にチョコンとあるのみです。ここも逆峯サイドから換算すると↑の舗装路に入ってしまいやすいのではないでしょうか。山と高原地図では「未舗装路の林道に入る」と記載ありですがここのことだったんですね。
⛩を潜って玉置神社へ!
犬吠檜。かつてこの地を飲み込む大津波が発生した….1匹の🐶がここより吠え立てることで津波はおさまった…そんな伝説がある場所。
じわじわと登り続けます…
玉置神社到着。他の方のレポでは売店なども拝見しましたが駐車場まで片道10分程度歩かないといけません。今回はスルー。水さえ補給できれば🆗。
神社から→へ進み社務所を目指します。
この後も7時間以上の行動が見込まれるためお酒はさすがにスルーしました🍶
社務所横の休憩スポットに到着。お手洗い有り。
危険なトイレってなんやねん⚠️ 皆さん今日のルートでは地蔵岳の次にここが危険箇所、登山用語でいうところの核心部に相当しますよ!中の様子は是非現地で足を運んでみてご確認ください。
玉置神社の案内図です。
トイレの横の🐉の吐き出す水を補給。
ルート上の水場はここだけのため確実に満タンにしておきます。行仙宿は基本的な汲み置き水有&徒歩10分弱で水場もあるようですが、出ているところで確実に満タンに。山で水のことは舐めてはいけません。
一瞬駐車場の方面へ歩きかけ… 僕は六甲縦走の時もそうでしたが、人里で道を間違える傾向にあるようです(笑)
この奥から山頂を目指します。 無事に吉野まで歩けますように…
この辺りの看板では玉置山は「玉石山」と表現されているようです。遊歩道感覚で考えてましたが…
しんどい階段を登りきり玉置山山頂。
もう1つ看板をゲットしました。
シャクナゲの群落地。ルートです。標高1600m前後がシャクナゲのお花の見頃だったことを考えると、ここのシャクナゲはもう咲き終わったということかな?
癒しの新緑ルート。この景色を待っていました。
ここからも🅿️に下山できるため、🅿️→⛩→山頂⛰→🅿️と軽く周回ハイキングも出来ますよね。
ついに今日のお宿、行仙宿山小屋の表記が…
緩くまったり降る「かつえ坂」。
林道と合流して…あれはもしや…
大峯奥駈道の記念碑ですね❗️
林道歩き区間です。左手に展望台&トイレ有です。
世界遺産で有名な小辺路の果無方面や高野龍神スカイラインでおなじみの護摩壇山などが見えます。
看板通りの構図で撮影。
ここで炒飯を満を持して投入しました!
ここで再び山道へ。今回の山行を通してですが食事をするたびに体が動いてペースも上がってくる… この繰り返しだったように思います。
花折塚。
花折塚解説。大塔の宮って南北朝時代の後醍醐天皇の皇子のことですね。紀伊山地は南朝勢力の拠点でもありましたしね…
ここで緩やかに標高700mまで降りてしまいます…
振り返って。林道との合流もありです。
分岐点である蜘蛛の口🕷上葛川集落への下山路もあります。上葛川へは十津川村役場よりバスも通っているようです。1日2〜3便でしょうが…
蜘蛛の口。
長くはないが如意宝珠岳への激登りです。
こんなしんどいけどYAMAPのピークにならず。 最近しょうもない(って言ってすみません)ピークがYAMAPピークに認定されてきている気がしますが、大峯奥駈道中のピークは結構認定されていないものが多いです。まあ…後からピーク扱いになっても微妙なのでこのままでいいんですけどね😂
そして一気に下り…
鞍部には分岐があり…ここから再び登り…
不明瞭な下山路には注意喚起の案内あり。
登ったら降りる…このパターンが身体に染み付いてきましたよ。
じわじわと高度を上げて塔ノ谷峠着。
塔ノ谷峠以降は激坂。
1023Pまで鬼のような等高線感覚。大峯奥駈道の構成でピークを巻かないということと山頂に向けて蛇行しない作りになっていることもしんどい理由かなと思います。さすが修験道。直球で登らせてくれますからね。
ゴリゴリ&激登り…
ラストも150km超えの全盛期の藤川球児を彷彿とさせるストレート登りを越えて…
香精山(1121P)到着です。ここから山と高原地図では大峯奥駈道内で唯一の破線ルート区間になります。地蔵岳周辺が核心部ですね。
程なく展望の良い鉄塔地点へ。 まずは写真中央の鉄塔のやや左上の東屋岳のほぼ山頂まで登りきり、その右奥のトンガリピークの地蔵岳へ岩場を経て登りきり、一旦降って1番右の笠捨山のピークを目指すこととなります。東屋岳わざわざ寄る必要ないと思うけどなあ…(笑)
東屋岳の山容にマッチした尾根登りですね。
オオミズアオ🦋癒しタイム。
東屋岳の山頂付近から1度やはり下り…
少しずつ岩と木の根の露出が目立つ痩せ尾根区間へと移行してきました。
私の安全を担保してくだされ…
さらにルートが細い区間になってきました。
大荷物のため足をあげるのが疲れるゴリゴリ岩場の鎖場です。普段は多少なりとも岩場や鎖場はワクワクする要素もあるのですが、今回は無くていいです。大峰の美しい景色が目的ですし、こんなん出てきたら疲れますしね…
今の鎖場を上から撮影。垂直に近い😱
さらに細い尾根の昇降は続き…
核心部の5〜6M級の垂直の崖の鎖場です⚠️ スッポリとは収まりませんが足先の置き場は所々あるので、怖さはありますが鎖が補助してくれれば並の運動能力の僕でも普通に登れました。ここを降りるのは結構神経質になるでしょうね…
上から撮影。
左の案内板には巻道通行不可とあります。 僕も登りながら思ってました。地蔵岳に巻道は存在しないのだろうかと。やっぱりあかんみたいです…
そして地蔵岳山頂。束の間ホッと一息。
もちろん山頂東側も岩場と鎖場が続きます。 この辺りは丁寧に歩を進めば問題なしですよ。
石柱には槍ヶ岳と記載されてます。確かにトンがった大きな岩になっておりその山頂が槍ヶ岳というピークになってます。もちろんスルー。
間違いが起きやすそうな箇所には→が。
一旦降りきり登ってきた地蔵岳を振り返ります。 改めてトンがったお山ですね〜
葛川辻分岐。
笠捨山を巻く上級者向けのルートもあるようです、 山と高原地図にもルートはないですよ。 イラストマップによるとザレ場、ガレ場、桟橋崩落有りとのことです。
葛川辻〜笠捨山ピークまでも直球の登り区間になります。長い。大谷翔平の165kmのストレートのような威力を感じる坂です。序盤ならどうってことないんですが既に行動時間12時間超ですからね💦
登る….!!キツイ…‼︎
笠捨山。本日の最高点。1352M。
そして一気に急斜面を下ります!
遥か北側にちょこんとしたお山が見えます。 おそらく近畿最高峰八経ヶ岳でしょう! 凄く遠い….明日の目的地ですね。
笠捨山の山頂よりも北斜面の方が展望良好✨ 新緑と深い山々が楽しめます。ようやく標高も上がってきて大峰らしい風景を楽しめるようになってきました。
行仙宿までは下り基調ですが足は死んでます。 この下り区間ではコースタイムを上回ってしまいました。足が死んでくると下りのピッチが落ちてくるんですね。そしてこのような登り返しはキツイ…
大峰の夕焼け🌆 どうしても時間に追われながらの山行になってますが、改めて1日中大峰山系に身を投じれる幸せな環境に気づく…
そして本日のお宿行仙宿山小屋に到着🏠 ホッとしました…
隣接する行者堂。
水場へは徒歩10分。
4月の行者還小屋に続いて貸切だ〜!! 避難小屋を超えた避難小屋。電気もつくし、中央にはストーブもあり、20人は休めそうですね。 ちなみにauの電波は建物内で圏外or微弱、屋外で微弱という感じでした。参考になれば…!
2000円以上の志納金を払いましょう。 気持ちも含めてもう少し納めておきました。 あとは非常食利用時や携帯の充電利用🔌やカセットコンロ利用時に追加料金を都度払いましょう。
トイレも様式です。疲れた脚には助かります。 ※水洗ではないのと紙の便器内廃棄は厳禁
焚き方がわかりません^^; 使用方法書いてますが。
ここのスイッチを押すと電気🔦もついて、 さらに携帯の充電もできます🔌 協力金¥100
毛布も大量にあります。
下の水場の汲み置きの水があります。本当は自分でタンクを持ってボランティアで水汲みしないといけないのですが…そんな余裕はないので、ありがたく利用させていただきます。
非常食のストックです。 利用時は相応の支払いをお願いしますとのこと。
救急セット。
諸々台所用品。
それではdinner🍴100円お支払いして小屋のカセットコンロを利用させていただきました。ソース焼そば、モンベルリゾッタ🍛、ミルクココア☕️
ソース焼きそばもチャーハンに続いてヒット!
新宮山彦ぐるーぷさん発行のイラストマップ。 熊野本宮〜玉置辻までの区間です。 登り下りの多い区間でした〜
玉置辻〜香精山の区間です。 ルート外の水場の案内など大峯奥駈一気駆け登山者の気持ちに立ってくださったマップに感謝✨
小屋の備品情報からエスケープ路に、マニアックか巻き道の情報まで。やはり地蔵岳周辺は危険でしたね⚠️ではでは1日目お疲れ様でした。