瑞牆山

2024.05.25(土) 日帰り

活動データ

タイム

05:36

距離

5.8km

のぼり

904m

くだり

906m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 36
休憩時間
1 時間 32
距離
5.8 km
のぼり / くだり
904 / 906 m

活動詳細

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「まるで針葉樹の大森林から、ニョキニョキと岩が生えているような趣である。」 深田久弥『日本百名山』より。 これから始まる初夏の小さな冒険への期待に胸を膨らませつつ、乗り物酔いによる粘着質な不快感がまるで吐き捨てられたガムのように頭蓋骨と脳の隙間にはりついていた。そんな気持ちとは裏腹に空は何処までも晴れ渡り、時々見かける丸い雲は軽い足取りで天を駆けている。不快感を払拭してくれるよう、ささやかな願いを込めながらカメラのシャッターを押す。心地良い機械音で綺麗な空の青を写した。

瑞牆山・金峰山 ごつごつとした花崗岩の尖峰が露出した武骨な山容。神域を思わせる重厚で荘厳なムードを身に纏った山並み。ソリッドな山の迫力と幻想的なオーラは見る者を圧倒する。きっと太古の人々も、もしかすると獣や虫に至るまで、ここに立った者には総じて同じ感覚が生じるのかもしれない。生物の根底のある極めて野性的かつ霊的な部分を刺激する光景がそこにはあった。この刺激こそ現代人が山にいざなわれる衝動の源なのかもしれない。
ごつごつとした花崗岩の尖峰が露出した武骨な山容。神域を思わせる重厚で荘厳なムードを身に纏った山並み。ソリッドな山の迫力と幻想的なオーラは見る者を圧倒する。きっと太古の人々も、もしかすると獣や虫に至るまで、ここに立った者には総じて同じ感覚が生じるのかもしれない。生物の根底のある極めて野性的かつ霊的な部分を刺激する光景がそこにはあった。この刺激こそ現代人が山にいざなわれる衝動の源なのかもしれない。
瑞牆山・金峰山 登りの後半戦、沸騰した泡のように地面から湧き出た岩々が行く手を阻む。1歩ごとに下半身に乳酸が蓄積されていく。噴き出す汗は肌を潤し、そして体内は乾いていく。水分補給の量と回数が増えたことに夏を感じる。
登りの後半戦、沸騰した泡のように地面から湧き出た岩々が行く手を阻む。1歩ごとに下半身に乳酸が蓄積されていく。噴き出す汗は肌を潤し、そして体内は乾いていく。水分補給の量と回数が増えたことに夏を感じる。
瑞牆山・金峰山 シングルバーナーで焼いた味付けのないチープなソーセージは噛みしめた瞬間、肉汁に溶けた旨味と塩味が全身を駆け巡り、その後ゆっくりと五臓六腑に染み渡っていった。
シングルバーナーで焼いた味付けのないチープなソーセージは噛みしめた瞬間、肉汁に溶けた旨味と塩味が全身を駆け巡り、その後ゆっくりと五臓六腑に染み渡っていった。
瑞牆山・金峰山 下山の準備をしながら私は一点を見つめていた。とある稜線上にイボのように突き出した巨岩。五丈岩である。金峰山の山頂に鎮座するその姿は雄大だが、ここから見るとあまりに小さく、注視しなければ見落としてしまう。
「近くで一目見てみたいな」
五丈岩はそっぽを向いていた。
「次はどこに登ろうか」
既に心には決めていたけれど━━━思わず口走った。
下山の準備をしながら私は一点を見つめていた。とある稜線上にイボのように突き出した巨岩。五丈岩である。金峰山の山頂に鎮座するその姿は雄大だが、ここから見るとあまりに小さく、注視しなければ見落としてしまう。 「近くで一目見てみたいな」 五丈岩はそっぽを向いていた。 「次はどこに登ろうか」 既に心には決めていたけれど━━━思わず口走った。
瑞牆山・金峰山 瑞牆山荘を出発して約3時間、山頂到着。アルプスや八ヶ岳を見渡すことのできる眺望に見惚れるのもほどほどに岩肌に腰掛けた。麓から見たラギットな岩肌の印象とは打って変わって、近くで見ると角の取れた丸みのある岩々が敷き詰められていた。
瑞牆山荘を出発して約3時間、山頂到着。アルプスや八ヶ岳を見渡すことのできる眺望に見惚れるのもほどほどに岩肌に腰掛けた。麓から見たラギットな岩肌の印象とは打って変わって、近くで見ると角の取れた丸みのある岩々が敷き詰められていた。

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