熊野古道(紀伊路)、藤代塔下王子を行ったり来たり

2024.02.17(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 15
休憩時間
30
距離
12.4 km
のぼり / くだり
626 / 626 m
12
3
2
1
1 11
24
1 2

活動詳細

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約1年ぶりに、熊野古道紀伊路を歩きました。 JR海南駅をスタートし、藤白坂を登って峠にある藤代塔下の地蔵峰寺や御所の芝へ、そして南側の斜面を車道を中心に下ったあと、今度は主に熊野古道で峠まで引き返しました。帰りは冷水浦(しみずうら)へ下りてからスタート地点に戻りました。 冷水浦の諏訪崎を初めて訪れることができ、古に、埋め立て地のなかった頃の光景に思いを馳せました。

熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 祓戸王子跡。一ノ鳥居跡を過ぎてすぐに脇道に入ったところにあります。引き返して熊野古道へ戻ります。
祓戸王子跡。一ノ鳥居跡を過ぎてすぐに脇道に入ったところにあります。引き返して熊野古道へ戻ります。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 藤白神社。
たくさんある王子の中でも格式が高い五体王子のひとつ藤代王子の旧址。境内に五本の大きな楠があります。
藤白神社。 たくさんある王子の中でも格式が高い五体王子のひとつ藤代王子の旧址。境内に五本の大きな楠があります。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 大楠のひとつを見上げたところ。
大楠のひとつを見上げたところ。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 有間皇子の墓。
孝徳天皇の子。658年にこの地で絞首刑にされた。享年19才。「家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る 」の和歌が有名!
有間皇子の墓。 孝徳天皇の子。658年にこの地で絞首刑にされた。享年19才。「家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る 」の和歌が有名!
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 藤白坂の丁石地蔵。峠の手前までに、十七丁まであります。一丁ごと…とのことですが、距離は長かったり短かったりします。きれいな生花が供えられていました。
藤白坂の丁石地蔵。峠の手前までに、十七丁まであります。一丁ごと…とのことですが、距離は長かったり短かったりします。きれいな生花が供えられていました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 民家の石垣。
この付近に分布している変成岩(結晶片岩)が多く、蛇紋岩(深緑色)も少しあります。
民家の石垣。 この付近に分布している変成岩(結晶片岩)が多く、蛇紋岩(深緑色)も少しあります。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) ところどころに結晶片岩の岩場。なだらかです。
ところどころに結晶片岩の岩場。なだらかです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 途中の展望地から和歌浦湾方面。遠くに淡路島。
途中の展望地から和歌浦湾方面。遠くに淡路島。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 観光パンフレットでよく紹介される竹林の中の道。
観光パンフレットでよく紹介される竹林の中の道。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 十四丁。硯石。紀州徳川初代藩主の徳川頼宣が命じてつくらせた…とのことです。すぐ横に、伝承史跡「筆捨松」があったので、”筆”にちなんで“硯”を作ったのでしょう。
十四丁。硯石。紀州徳川初代藩主の徳川頼宣が命じてつくらせた…とのことです。すぐ横に、伝承史跡「筆捨松」があったので、”筆”にちなんで“硯”を作ったのでしょう。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) もうすぐ峠。
お地蔵さまのほとんどは、後生に作り直されたようです。
もうすぐ峠。 お地蔵さまのほとんどは、後生に作り直されたようです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 十七丁を過ぎたところに、お地蔵様たち。
結晶片岩の岩をくりぬいて置き場をつくっています。
十七丁を過ぎたところに、お地蔵様たち。 結晶片岩の岩をくりぬいて置き場をつくっています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 石造宝篋印塔。峠のお地蔵様と同じ頃につくられたのでは・・・とのことです。1400年代前半。
石造宝篋印塔。峠のお地蔵様と同じ頃につくられたのでは・・・とのことです。1400年代前半。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 藤代塔下王子跡の横にある地蔵峰寺。この中に、大きなお地蔵様が祭られています。
藤代塔下王子跡の横にある地蔵峰寺。この中に、大きなお地蔵様が祭られています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 入り口は閉まっていますが、中が見えるようになっています。高さ3.8mの大きなお地蔵様は1323年に作られたそうです。ひとかたまりの砂岩を彫って作られています。最初からの写真にあるように、この山には結晶片岩がたくさんありますが、砂岩はありません。
入り口は閉まっていますが、中が見えるようになっています。高さ3.8mの大きなお地蔵様は1323年に作られたそうです。ひとかたまりの砂岩を彫って作られています。最初からの写真にあるように、この山には結晶片岩がたくさんありますが、砂岩はありません。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 御所の芝。途中で見た景色よりも、さらに広い場所を見渡せます。
御所の芝。途中で見た景色よりも、さらに広い場所を見渡せます。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 海南市。熊野詣が盛んな頃、というか戦前までは、工場や民家がたくさん見えているところには海がありました。
海南市。熊野詣が盛んな頃、というか戦前までは、工場や民家がたくさん見えているところには海がありました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 工場の風景も、これはこれで良いのですが。
どんなきれいな海だったのか…。タイムマシンがあれば見てみたいものです。
工場の風景も、これはこれで良いのですが。 どんなきれいな海だったのか…。タイムマシンがあれば見てみたいものです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 峠を越えて、下に見えている下津町橘本(きつもと)まで下ります。
峠を越えて、下に見えている下津町橘本(きつもと)まで下ります。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 橘本に一旦降りたあと、再び峠へ戻りました。
橘本王子の近くにある「六本樹の丘」。
海南市はお菓子の町。
そのルーツになったのは、橘(たちばな)が最初に持ち込まれたのが、橘本だったからとのことです。橘の木が6本植えられています。
橘本に一旦降りたあと、再び峠へ戻りました。 橘本王子の近くにある「六本樹の丘」。 海南市はお菓子の町。 そのルーツになったのは、橘(たちばな)が最初に持ち込まれたのが、橘本だったからとのことです。橘の木が6本植えられています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 福勝寺参道にあるスイセンの花。まだまだたくさん咲いていました。
福勝寺参道にあるスイセンの花。まだまだたくさん咲いていました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 福勝寺の境内にある「裏見の滝」。滝を裏側から見られる時がある、のですが、今日は水がほとんどありませんでした。
福勝寺の境内にある「裏見の滝」。滝を裏側から見られる時がある、のですが、今日は水がほとんどありませんでした。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 裏見の滝の岩石は変成した石灰岩のような感じに見えました。
裏見の滝の岩石は変成した石灰岩のような感じに見えました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 昨年6月に線状降水帯による大雨があり、あちこちで復旧工事が行われています。徒歩で通らせてもらえます。通行止め区間は熊野古道ではありませんが、関連の道のようです。GoogleMapでは、旧熊野街道となっています。
昨年6月に線状降水帯による大雨があり、あちこちで復旧工事が行われています。徒歩で通らせてもらえます。通行止め区間は熊野古道ではありませんが、関連の道のようです。GoogleMapでは、旧熊野街道となっています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 帰りの登りは熊野古道を歩きました。こんな感じの山道が多いです。
帰りの登りは熊野古道を歩きました。こんな感じの山道が多いです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) ときどき、車道を横切ります。
ときどき、車道を横切ります。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 峠に近づくと、蛇紋岩がたくさん落ちていました。
峠に近づくと、蛇紋岩がたくさん落ちていました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 再び、御所の芝。
再び、御所の芝。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 黒江方面。写真中央のあたりが黒江。海にちなんだ地名です。画面奥のやや右側の山中にあるレンガ色の建物が智辯和歌山高校の校舎。
黒江方面。写真中央のあたりが黒江。海にちなんだ地名です。画面奥のやや右側の山中にあるレンガ色の建物が智辯和歌山高校の校舎。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 峠からの下山は、冷水浦(しみずうら)方面へ。この道は初めて。
峠からの下山は、冷水浦(しみずうら)方面へ。この道は初めて。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 途中の景色。御所の芝で見える景色よりも右側、北東方向を見渡せます。
途中の景色。御所の芝で見える景色よりも右側、北東方向を見渡せます。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 蓮如上人御休息所跡。
御所の芝に比べると、眺望は完敗。
蓮如上人御休息所跡。 御所の芝に比べると、眺望は完敗。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 麓に近づくと、鬱蒼とした感じ。さすがに北側斜面の山麓です。
麓に近づくと、鬱蒼とした感じ。さすがに北側斜面の山麓です。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 大蛇! かと思うほど、見事にとぐろを巻いた木の枝。
大蛇! かと思うほど、見事にとぐろを巻いた木の枝。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 冷水浦から加茂郷へ抜けるトンネル。建設中ですが、開通はそう遠くなさそうです。
冷水浦から加茂郷へ抜けるトンネル。建設中ですが、開通はそう遠くなさそうです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 諏訪崎。
思い立って立ち寄ってみました。初めて来ましたが、とてもきれいなところです。
諏訪崎。 思い立って立ち寄ってみました。初めて来ましたが、とてもきれいなところです。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 天空大神。二つの岩を綱でつないでいます。
天空大神。二つの岩を綱でつないでいます。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) マリーナシティ、ポルトヨーロッパが見えています。
マリーナシティ、ポルトヨーロッパが見えています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) こちらはエネオス和歌山工場
こちらはエネオス和歌山工場
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 結晶片岩の特徴がよくわかる岩場。そして海と空と建造物。
結晶片岩の特徴がよくわかる岩場。そして海と空と建造物。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 海の水がとてもきれい!
かつては、埋め立て地のある場所にも、こんな海が広がっていたのですね!
海の水がとてもきれい! かつては、埋め立て地のある場所にも、こんな海が広がっていたのですね!
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 細かく曲がった地層のような結晶片岩。
細かく曲がった地層のような結晶片岩。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 青空と結晶片岩
青空と結晶片岩
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 天空大神と、右手に国土地理院が管理する海南検潮場
天空大神と、右手に国土地理院が管理する海南検潮場
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) スタートの海南駅に戻ります。右側の国道42号線をとおりますが、古くは通りにくい難所だったそうです。藤白坂を登る方が楽で便利だったのでしょう。
スタートの海南駅に戻ります。右側の国道42号線をとおりますが、古くは通りにくい難所だったそうです。藤白坂を登る方が楽で便利だったのでしょう。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 普段は車で通り過ぎるので、ゆっくり見られない光景。静かな湾内をゆったりと波が進んできました。
普段は車で通り過ぎるので、ゆっくり見られない光景。静かな湾内をゆったりと波が進んできました。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 製油工場。
これも悪くはないけれど、埋め立てずに作っていなければ、今頃は海南市も白浜に負けない観光地だったかも。
製油工場。 これも悪くはないけれど、埋め立てずに作っていなければ、今頃は海南市も白浜に負けない観光地だったかも。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) かつては、ここが波打ち際だったのだと思います。
かつては、ここが波打ち際だったのだと思います。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 熊野古道は、右端の建物の少し向こうを通っています。
熊野古道は、右端の建物の少し向こうを通っています。
熊野古道 紀伊路①(山中渓駅~湯浅駅) 海南駅が近づいてきました。海南市のマスコットキャラクター、海(かい)ニャンの飛び出し坊や。
海南駅が近づいてきました。海南市のマスコットキャラクター、海(かい)ニャンの飛び出し坊や。

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