藤倉から小河内峠・御前山・大岳山・白倉へ

2023.02.04(土) 日帰り

活動データ

タイム

08:41

距離

19.2km

のぼり

1702m

くだり

1889m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 41
休憩時間
1 時間 10
距離
19.2 km
のぼり / くだり
1702 / 1889 m
1 42
31
9
25
11
26
12
11
28
1 18
12

活動詳細

すべて見る

◎53年前、小河内峠で休憩していたら、何やら近くで爆音が聞こえ、間もなくバイクが3台やってきた。そのうちの1台は、御前山に向かう小生の後を途中まで追いかけてきたりして、「なんで静かなはずの山のこんなところまで…」と大いに憤慨したものである。当時はモトクロバイクが流行していて、こんなことも偶にあった。雲取山の山頂まで登った奴も結構いたらしい。今は東京都の水源林内どこも自転車を含めて乗り入れが禁止されているようだが、山を歩いると「交通事故に注意しよう…」なんていう標識を偶に見かけた。今思えばとんでもない話である。その時は奥多摩湖側から登ったのであるが、反対の藤原方面からはバイクが来るくらいだから当然いい道なんだろうと思った。 ◎そんな記憶もあって、今回御前山まで楽に登れるルートということで藤倉バス停から峠へ登るルートを選んだのだが、ヤマップの地図で見ると登山ルートがやけに細くなっている。交通の便はさほど悪くないし、急登や難所などもなさそうだし、なんでだろう?と思っていたが、実際に歩いてみてその理由が分かった。バス停から標高950メートルを過ぎた地点までは整備された歩きやすい道が続き霧氷を被った御前山の山頂付近が見えたりして快適に登っていたのだが、「この先道狭く崩れやすい…」の黄色い表示のある所から雲行きが怪しくなる。なんせバイクが通っていた道だから大したことないだろうと思ったのがとんでもないことに!道が尾根を外れ左手をトラバースしていく地点から確かに道は細くなり、足元も不安定になってきた。滑って落ちたら登ってくるのが大変だろうと思ってとにかく慎重に歩く。小尾根を乗り越す地点の前後はまともな道になってヤレヤレと思ったのも束の間、道の状況はさらに悪くなる。道自体が大量の落ち葉に埋まって足場がよくわからない。手掛かりとなる木の枝や岩角も非常に少ない。斜面に手をつけば土砂がざらざら落ちてくる。足を踏み出せば同じように崩れていく。滑らないように踏ん張るのに必死でかなり緊張したが、目の前に見える植林帯まで行けば何とかなるだろうと頑張った。案の定植林帯に入った所で道はウソのように穏やかになり峠まで続く。しかし、50数年前のあのバイクは何だったのだろう?多分当時はこの植林帯のような道が続いていたのだろう。何らかの原因で荒廃してしまったのだろうけど、植林帯の道がまともで、自然林の道が荒廃しているというのは最近の気候変動も関連しているのだろうか?いずれにしても、この道自体は荒廃した部分にも踏み跡がついており、それなりに利用されているようだが、できれば避けた方がいい。標高920m付近から小沢を横切る地点(植林帯のある所)までの荒廃部分(5~600m位)を乗り切る覚悟があれば別だが・・・ ◎今回、久しぶりに大ダワを通った。54年前、初めて来た時は林道もなくひっそりとした樹間の峠だった。数年後に来た時は林道が開通し、周囲は伐採されて地肌がむき出しになった所もあり、痛々しい光景だった。しかしその当時は道も今のように整備されておらず、砂利道でガードレールもなかった。避難小屋はその頃にできたように記憶しているが、その後バイク族のタマリ場になり落書きなどされて荒廃していた。今回訪れたら小屋はなくなり、その下に立派なトイレが整備されていた。付近の景色も植林が伸び、痛々しかった山肌も緑に覆われ、林道自体がほとんど見えなくなっている。そして今は一般車が通行止めとなっているので、爆音も聞こえず静かであった。 ◎鋸山から大岳山に向かう途中の中岩山は、地図に記載があるので気にはなっていたが、道がなかったので10回近くもこのルートを通っているのに山頂を踏むことはなかった。昨年来た時は、山頂へ登るらしい地点に赤テープが下がっていたので、今回はためらわず登ることにした。しかし、ものの1,2分足らずであっけなく山頂に着いてしまった。山頂には山名標が置いてあったが、狭くて特徴もない所で、無視されても致し方ない所だろう。 ◎大岳山の直下で久しぶりに空腹でエネルギー切れを起こす。登る足に力が入らない。朝食から6時間以上何も食べていないので当然と言えばそうだが、鋸山の山頂で昼食の予定が、人がいっぱいいたので通過してしまったのが原因である。週末の人気のある山は、やはり避けた方がよさそうだ。 ◎白倉への下山ルートは想像していた以上にいい道だった。昔から歩かれている参詣道ということは知っていたが、あまりにも手軽すぎて(短すぎて)ルート選択の対象にならなかった。里が近いから植林帯の中の急登が続くつまらない道なのだろうと思っていたが、馬頭刈尾根の直下が急なだけで後は整備された歩きやすい道が下まで続く。植林ばかりでなく自然林も混じり、いい雰囲気である。道が掘割状になった所もあり、歴史を感じさせる。途中、浅間尾根方面への展望が開ける所があり清々しい気持ちになる。下山したところにある大嶽神社でおみくじを引いたら「吉」であった。

大岳山・御岳山・御前山 バス停から見える右の階段を登ると近道
バス停から見える右の階段を登ると近道
大岳山・御岳山・御前山 旧藤倉小学校 40年近く前まで現役だったみたいです。懐かしさを感じる風情で、今は別用途で活用されているらしい。
旧藤倉小学校 40年近く前まで現役だったみたいです。懐かしさを感じる風情で、今は別用途で活用されているらしい。
大岳山・御岳山・御前山 小林家のモノレールではない。
小林家のモノレールではない。
大岳山・御岳山・御前山 道はモノレールに沿って続く
道はモノレールに沿って続く
大岳山・御岳山・御前山 モノレールを潜る
モノレールを潜る
大岳山・御岳山・御前山 この家用のモノレールのようだ
この家用のモノレールのようだ
大岳山・御岳山・御前山 浅間尾根方面
浅間尾根方面
大岳山・御岳山・御前山 急登が終わって尾根に登ると平坦な道となる。
急登が終わって尾根に登ると平坦な道となる。
大岳山・御岳山・御前山 土手のような道、峠道の歴史を感じさせる。
土手のような道、峠道の歴史を感じさせる。
大岳山・御岳山・御前山 御前山山頂付近には雲がかかっていたらしく、霧氷が見えた。
御前山山頂付近には雲がかかっていたらしく、霧氷が見えた。
大岳山・御岳山・御前山 中ノ平遺跡(縄文時代)・・・だそうです。
中ノ平遺跡(縄文時代)・・・だそうです。
大岳山・御岳山・御前山 ここから先、道が狭く滑りやすいと書いてある。昔、バイクが走っていたのだから大したことないと思っていたが・・・
ここから先、道が狭く滑りやすいと書いてある。昔、バイクが走っていたのだから大したことないと思っていたが・・・
大岳山・御岳山・御前山 最初はこの程度で何ということはなかったのだけど・・・
最初はこの程度で何ということはなかったのだけど・・・
大岳山・御岳山・御前山 急にこんな道になってしまった。落ち葉で道が良くわからないし、足元は崩れて滑りやすいし、つかまる木の枝もない!
急にこんな道になってしまった。落ち葉で道が良くわからないし、足元は崩れて滑りやすいし、つかまる木の枝もない!
大岳山・御岳山・御前山 それでも尾根を回り込むと小河内峠付近が見え、ヤレヤレと思ったのもつかの間。
それでも尾根を回り込むと小河内峠付近が見え、ヤレヤレと思ったのもつかの間。
大岳山・御岳山・御前山 さらにこんな道が延々と続くようになりとんでもないことに。滑り落ちたらなかなか元には戻れそうもない。
さらにこんな道が延々と続くようになりとんでもないことに。滑り落ちたらなかなか元には戻れそうもない。
大岳山・御岳山・御前山 大量の落ち葉が道を隠しているので、滑りやすいし、どこを踏めばよいのかわからない不安定さがある。
大量の落ち葉が道を隠しているので、滑りやすいし、どこを踏めばよいのかわからない不安定さがある。
大岳山・御岳山・御前山 踏むと足元がボロボロ崩れていく。斜面に手をつくと、手ごたえなく土砂が滑り落ちてくる。
踏むと足元がボロボロ崩れていく。斜面に手をつくと、手ごたえなく土砂が滑り落ちてくる。
大岳山・御岳山・御前山 ほとんど廃道同然、バイクが通っていた頃はもう少し整備されていたのだろうか?
ほとんど廃道同然、バイクが通っていた頃はもう少し整備されていたのだろうか?
大岳山・御岳山・御前山 小沢を横切り、植林帯に入る所で、やっとまともな道に・・・
小沢を横切り、植林帯に入る所で、やっとまともな道に・・・
大岳山・御岳山・御前山 小河内峠 雪も残っているし、寒風が身に沁みる。
小河内峠 雪も残っているし、寒風が身に沁みる。
大岳山・御岳山・御前山 広い尾根上の道
広い尾根上の道
大岳山・御岳山・御前山 巻道。2年前は稜線をそのまま登ったが、ピークを越えると道が悪くなる。反対側の標識には「通行止め」と書かれていてロープが張ってあった。
巻道。2年前は稜線をそのまま登ったが、ピークを越えると道が悪くなる。反対側の標識には「通行止め」と書かれていてロープが張ってあった。
大岳山・御岳山・御前山 巻道を行く
巻道を行く
大岳山・御岳山・御前山 樹間越しの御前山
樹間越しの御前山
大岳山・御岳山・御前山 反対側はこんな感じ。この手前の標識に、「よそ見、おしゃべり注意!」というようなことが書いてあった。
反対側はこんな感じ。この手前の標識に、「よそ見、おしゃべり注意!」というようなことが書いてあった。
大岳山・御岳山・御前山 なるほど・・・
なるほど・・・
大岳山・御岳山・御前山 また巻道、この道を行くとソーヤノ丸デッコを巻いてしまうようだ。前回は直登していったけど、岩の多い道だが危険を感じるほどのものではなかった。
また巻道、この道を行くとソーヤノ丸デッコを巻いてしまうようだ。前回は直登していったけど、岩の多い道だが危険を感じるほどのものではなかった。
大岳山・御岳山・御前山 惣岳山間近
惣岳山間近
大岳山・御岳山・御前山 惣岳山山頂
惣岳山山頂
大岳山・御岳山・御前山 御前山山頂
御前山山頂
大岳山・御岳山・御前山 六ツ石山の向こうに2週間前に行った酉谷山、三つドッケ付近の山々が見える。
六ツ石山の向こうに2週間前に行った酉谷山、三つドッケ付近の山々が見える。
大岳山・御岳山・御前山 雲取山 山頂付近が白く見えるのは霧氷か雪か?
雲取山 山頂付近が白く見えるのは霧氷か雪か?
大岳山・御岳山・御前山 六ツ石山の向こうに、2週間前に行ったタワ尾根の頭(滝谷の峰)、酉谷山付近の山々が見える。
六ツ石山の向こうに、2週間前に行ったタワ尾根の頭(滝谷の峰)、酉谷山付近の山々が見える。
大岳山・御岳山・御前山 下り始めると、本格的な雪景色。
下り始めると、本格的な雪景色。
大岳山・御岳山・御前山 湯久保尾根分岐。
湯久保尾根分岐。
大岳山・御岳山・御前山 道がえぐれている箇所が数か所・・・
道がえぐれている箇所が数か所・・・
大岳山・御岳山・御前山 陽だまりの道
陽だまりの道
大岳山・御岳山・御前山 クロノ尾山
クロノ尾山
大岳山・御岳山・御前山 クロノ尾山を振り返る。
クロノ尾山を振り返る。
大岳山・御岳山・御前山 大岳山がチラリと見える。
大岳山がチラリと見える。
大岳山・御岳山・御前山 鞘口山が見える
鞘口山が見える
大岳山・御岳山・御前山 鞘口山山頂付近
鞘口山山頂付近
大岳山・御岳山・御前山 大岳山の山頂か
大岳山の山頂か
大岳山・御岳山・御前山 昔、避難小屋があった所。50数年前初めて来たときは無く、林道が開通した頃にできたと記憶している。一時、バイク族のタマリ場になっていて荒廃していたので撤去されたのかな?
昔、避難小屋があった所。50数年前初めて来たときは無く、林道が開通した頃にできたと記憶している。一時、バイク族のタマリ場になっていて荒廃していたので撤去されたのかな?
大岳山・御岳山・御前山 大ダワ避難小屋付近から見た大ダワ林道と鋸尾根。伐採地と工事の後の傷跡が生々しい。 昭和48年3月
大ダワ避難小屋付近から見た大ダワ林道と鋸尾根。伐採地と工事の後の傷跡が生々しい。 昭和48年3月
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 大ダワ 一時はバイクの周回コースになっていたみたいで、ブンブンうるさかった!
大ダワ 一時はバイクの周回コースになっていたみたいで、ブンブンうるさかった!
大岳山・御岳山・御前山 今は通行止めになっていて静か
今は通行止めになっていて静か
大岳山・御岳山・御前山 立派なトイレも整備され、昔の峠道を知る者には、信じられない風景。
立派なトイレも整備され、昔の峠道を知る者には、信じられない風景。
大岳山・御岳山・御前山 鋸山への分岐点。この先から急登が始まる。
鋸山への分岐点。この先から急登が始まる。
大岳山・御岳山・御前山 かなり急な鉄梯子
かなり急な鉄梯子
大岳山・御岳山・御前山 「大ダワから林道は歩行者も通行止め…」というようなことが書いてあった。
「大ダワから林道は歩行者も通行止め…」というようなことが書いてあった。
大岳山・御岳山・御前山 鋸山山頂。ベンチがいくつか置いてあるが、今は植林が育って展望はない。
鋸山山頂。ベンチがいくつか置いてあるが、今は植林が育って展望はない。
大岳山・御岳山・御前山 越え来し御前山
越え来し御前山
大岳山・御岳山・御前山 沖の中岩…らしいです
沖の中岩…らしいです
大岳山・御岳山・御前山 中岩山分岐点 赤テープの所から登る。
中岩山分岐点 赤テープの所から登る。
大岳山・御岳山・御前山 初めて来た中岩山。これまで10回近くこの山の傍を通っていたが縁がなかった。縦走路から1~2分で登れてしまうが、これといった特徴もないので無視されてしまうのだろう。
初めて来た中岩山。これまで10回近くこの山の傍を通っていたが縁がなかった。縦走路から1~2分で登れてしまうが、これといった特徴もないので無視されてしまうのだろう。
大岳山・御岳山・御前山 中岩山山頂を振り返る。
中岩山山頂を振り返る。
大岳山・御岳山・御前山 縦走路合流地点 反対方向から来ると、左側の木に赤テープが巻いてある所が目印となる。
縦走路合流地点 反対方向から来ると、左側の木に赤テープが巻いてある所が目印となる。
大岳山・御岳山・御前山 山頂が間近に見えるようになった
山頂が間近に見えるようになった
大岳山・御岳山・御前山 御前山が大分遠くなる
御前山が大分遠くなる
大岳山・御岳山・御前山 巻道 右馬頭刈尾根方面。ここから急登が始まる。
巻道 右馬頭刈尾根方面。ここから急登が始まる。
大岳山・御岳山・御前山 頂上まで、岩場の急な道が続く。いつの間にか新しい鎖や階段が随所に設置されていた。
頂上まで、岩場の急な道が続く。いつの間にか新しい鎖や階段が随所に設置されていた。
大岳山・御岳山・御前山 石垣が見えると頂上間近
石垣が見えると頂上間近
大岳山・御岳山・御前山 大岳山山頂
大岳山山頂
大岳山・御岳山・御前山 御前山と三頭山 遥かに大菩薩連嶺
御前山と三頭山 遥かに大菩薩連嶺
大岳山・御岳山・御前山 馬頭刈尾根への道、頂上直下の下り。降り口に標識はない。
馬頭刈尾根への道、頂上直下の下り。降り口に標識はない。
大岳山・御岳山・御前山 巻道を横切ってさらに下る
巻道を横切ってさらに下る
大岳山・御岳山・御前山 こんな所もあるけど、木の枝などの手掛かりはあるのであまり怖くはない。
こんな所もあるけど、木の枝などの手掛かりはあるのであまり怖くはない。
大岳山・御岳山・御前山 やがて普通の道となる
やがて普通の道となる
大岳山・御岳山・御前山 巻道の合流点
巻道の合流点
大岳山・御岳山・御前山 尾根道
尾根道
大岳山・御岳山・御前山 白倉分岐点
白倉分岐点
大岳山・御岳山・御前山 下りはじめはこんな感じだが、道はしっかりしている。
下りはじめはこんな感じだが、道はしっかりしている。
大岳山・御岳山・御前山 昔から使われているだけあって、歩きやすい道が続く。
昔から使われているだけあって、歩きやすい道が続く。
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 途中展望が開け、浅間嶺方面が良く見える。
途中展望が開け、浅間嶺方面が良く見える。
大岳山・御岳山・御前山 よく整備された道
よく整備された道
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 掘割のような道は歴史を感じさせる。
掘割のような道は歴史を感じさせる。
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 同じく
同じく
大岳山・御岳山・御前山 丁目石 三丁と書いてあるようだ。
丁目石 三丁と書いてあるようだ。
大岳山・御岳山・御前山 林道に出る。ニ丁の標石
林道に出る。ニ丁の標石
大岳山・御岳山・御前山 登山口の鳥居
登山口の鳥居
大岳山・御岳山・御前山 大岳山神社
大岳山神社

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。