八甲田雛岳BC 新規開拓で極上パウダー

2023.01.22(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 54
休憩時間
1 時間 34
距離
6.0 km
のぼり / くだり
713 / 713 m
4 2
1 32

活動詳細

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久しぶりにソロで雪山へ行こうと思った。 厳冬期の深雪でも1人で安心して行けるところといったら、いつも人の多い雛岳の通常ルートくらいしか私には選択肢がない。 けれどいつもの北東斜面を滑ることに対して、雪崩の不安がどうしても拭いきれない。 それで、地形図を眺めてだいぶ考えた。 昨年の雛岳でお会いしたLさんが、グダリ沼からも入山できると言っていたのを思い出し、猛烈に山の東側が気になりだした。 P816のある、広く裾野が広がった尾根がどんなところなのか見てみたい。 そしてそこから山頂へのルートがあるのかを見極めたい。 1人なら安全のために森林限界までになってしまうだろう。 でも風はそこまで強くないし、充分登頂を狙えるコンディションなのだ。 自分の考えたルートで登頂できるものなのか、どうしても試してみたい…! 私の好奇心は止まらなくなった。 すぐにLさんにDMを通じて連絡を取ってみたところ、予定を変更して私の計画に乗ってくれることとなった。 ラッセルは膝まで沈む深さだったけれど雪は軽い。 未知なる世界への期待と好奇心で、私の心と足も終始軽やかだ。 山頂までの4時間は、見る景色全てが新鮮であっという間だった。 風の当たらない山の東側を歩いている感触では、雪はとても安定しているようだった。 それでも念には念をと、途中で東面でピットチェックを行った。 こんな時面倒臭がらずに、一緒に楽しんでくれる仲間は本当に頼もしい。 CTの結果はやはり前回同様に破断した弱層が2箇所で、結果は肩から思い切り何度か叩いてのSC。 東面でよほどの急斜面でなければ大丈夫だろうという予感がしたけれど、風の当たる面はもっと不安定な結果がでるかもしれないし、沢地形はこの大量積雪のあとでは少し怖い。 そんなわけで、私たちの滑走舞台は真東〜南東に広がる尾根斜面に決定した。 無事登頂の目的を果たし、いよいよ滑走。 斜面を陽の光が照らし出すのも待ちきれず、1番に飛び出していった。 深いはずなのに深さを感じない。 雪はどこまでも軽く、楽に蹴散らしていける。 後から考えると、これが新しいファットスキーの浮力だったのかもしれない。 ディープパウダーをこんなに楽に滑ることができたのは初めてだった。 いつもならすぐに太ももがパンパンになるのに、今日はどこまでも滑っていけそうだった。 登り返し上等で落としたラインは、登りトレースからだいぶ逸れてしまっていた。 けれどトレースへの復帰は、ただ楽にトラバースするのではもったいなく感じ、再び深いラッセルを少しでも登りながら戻った。 どうせやるならとことん全力で楽しみたい。 中途半端なことはしたくない。 そんな私たちの気持ちは、下山後見たトラックログにはっきりと現れていて、眺めて清々しくなった。 既に私はもう一度今回のコースに挑戦してみたいと思っている。 次はさらにシンプルで直線的なコース取りをしてもっと早く登頂し、今回滑った尾根より小さな沢を挟んだ一本北側を滑りたい。 そして登り返して2本楽しめたら最高だな、とまで想像している。 今からその日が本当に楽しみだ。 【弱層チェックについて】 歩いた感触では安定していたけれど、一晩の積雪がかなり多かったため念のためピットチェックを行った。 場所は1,050m付近の樹林帯の東向き斜面。 コンプレッションテストの結果、 ↓50cmと↓70cmに弱層あり(これは前回木曜日に八甲田仙人岱でチェックした時と同じ日の積雪由来と思われる) どちらも肩支点で数度叩いてようやく破断し、手を使って引き出せた(SC) ↓70はコシモザラメ(1月15日の融解凍結境界) ↓50はコシモザラメ一歩手前といった感じ(実際ルーペで見てないので詳しくはわからない) ちなみに雪崩講習会では、タップの種類や回数は関係なく、SP(手前に勝手に切れ落ちてくる)やSC(今回のように破断後、手で引っ張り出せる)時には要注意と教わっております。

八甲田山・高田大岳・雛岳 除雪ステーション。
この向かい側に駐車スペースがあるので、除雪の方に一言断って停めるとよいみたい。
※ただし、下山後に大変なことになる可能性があるので、自己責任でw(詳しくは最後まで読んでねw)
除雪ステーション。 この向かい側に駐車スペースがあるので、除雪の方に一言断って停めるとよいみたい。 ※ただし、下山後に大変なことになる可能性があるので、自己責任でw(詳しくは最後まで読んでねw)
八甲田山・高田大岳・雛岳 除雪ステーション横から入山します
除雪ステーション横から入山します
八甲田山・高田大岳・雛岳 今日はかなり深いぞ!
106mmの太板でも膝ラッセル。
板が雪中を進み見えないほど。でも雪が軽いので頑張れそう!
今日はかなり深いぞ! 106mmの太板でも膝ラッセル。 板が雪中を進み見えないほど。でも雪が軽いので頑張れそう!
八甲田山・高田大岳・雛岳 やっぱりここはいい天気なんだよなあ🌞
やっぱりここはいい天気なんだよなあ🌞
八甲田山・高田大岳・雛岳 いつもの雛岳の風景
いつもの雛岳の風景
八甲田山・高田大岳・雛岳 せっかく来たのだからP861へ行ってみようとすぐに腹は決まった!ラッセル大変なのにね😆そんなのお構いなしの私たちさ!
せっかく来たのだからP861へ行ってみようとすぐに腹は決まった!ラッセル大変なのにね😆そんなのお構いなしの私たちさ!
八甲田山・高田大岳・雛岳 これこれ、いつもの雛の色だよね
これこれ、いつもの雛の色だよね
八甲田山・高田大岳・雛岳 第一チェックポイントのP861に着いた
ちょっと開けている…けれどもちろん何もない😆
第一チェックポイントのP861に着いた ちょっと開けている…けれどもちろん何もない😆
八甲田山・高田大岳・雛岳 そこから徐々に傾斜が急になっていく。
それに比例するように滑走欲も高まる😍
そこから徐々に傾斜が急になっていく。 それに比例するように滑走欲も高まる😍
八甲田山・高田大岳・雛岳 燃料(🍙🥐🍫)を投入し続けて元気いっぱい、私もいっぱい先頭歩いたよ〜
燃料(🍙🥐🍫)を投入し続けて元気いっぱい、私もいっぱい先頭歩いたよ〜
八甲田山・高田大岳・雛岳 途中でピットチェック
Lさん25年ぶりだそうで、とても熱心😊
どんどん安全意識向上の輪が広がればいいな❣️
途中でピットチェック Lさん25年ぶりだそうで、とても熱心😊 どんどん安全意識向上の輪が広がればいいな❣️
八甲田山・高田大岳・雛岳 霜系の弱層はやはりあって、反応はそう悲観的になるほど悪くはないのだけど、結果はSCなので警戒するに越したことはない。
霜系の弱層はやはりあって、反応はそう悲観的になるほど悪くはないのだけど、結果はSCなので警戒するに越したことはない。
八甲田山・高田大岳・雛岳 いつもの斜面が右側に見えて新鮮😍
いつもの斜面が右側に見えて新鮮😍
八甲田山・高田大岳・雛岳 今日は新雪が多かったけれど、この辺りがガリガリだと馬面岩尾根同様、登るのがけっこう怖いかもしれない。
今日は新雪が多かったけれど、この辺りがガリガリだと馬面岩尾根同様、登るのがけっこう怖いかもしれない。
八甲田山・高田大岳・雛岳 私たちの滑る東向き斜面。むふふふふ🥰
私たちの滑る東向き斜面。むふふふふ🥰
八甲田山・高田大岳・雛岳 山頂稜線に出ると、先日大岳を一緒に登ったcさんとばったり遭遇!酸ヶ湯の豪雪からこちらに逃げてきたのだって😆
山頂稜線に出ると、先日大岳を一緒に登ったcさんとばったり遭遇!酸ヶ湯の豪雪からこちらに逃げてきたのだって😆
八甲田山・高田大岳・雛岳 そのcさんが沢山写真を撮ってくれていました。ありがたいです🥰
そのcさんが沢山写真を撮ってくれていました。ありがたいです🥰
八甲田山・高田大岳・雛岳 爆風の山頂へと突き進む私たち
爆風の山頂へと突き進む私たち
八甲田山・高田大岳・雛岳 格好良い写真だ✨
格好良い写真だ✨
八甲田山・高田大岳・雛岳 立っているのがやっとでしたが、なんとか登頂証明を撮ったよ!
立っているのがやっとでしたが、なんとか登頂証明を撮ったよ!
八甲田山・高田大岳・雛岳 滑走はもう最高の一言に尽きた🤤
滑走はもう最高の一言に尽きた🤤
八甲田山・高田大岳・雛岳 あんなにラッセルで時間をかけて登ったのに、30秒で降りてきてしまう。だからこそ一本に全力投球したい!
あんなにラッセルで時間をかけて登ったのに、30秒で降りてきてしまう。だからこそ一本に全力投球したい!
八甲田山・高田大岳・雛岳 登り返し上等で林間も一直線に落とすLさん!
その心意気最高!🔥
登り返し上等で林間も一直線に落とすLさん! その心意気最高!🔥
八甲田山・高田大岳・雛岳 再びラッセルで登り返し登りトレースに戻ったら、再びツリーパウダーを少し楽しんで、あとは線路に乗ってゆるりと。
再びラッセルで登り返し登りトレースに戻ったら、再びツリーパウダーを少し楽しんで、あとは線路に乗ってゆるりと。
八甲田山・高田大岳・雛岳 最後は漕ぐ!がんばれスノーボーダー!😊(私も漕いだけど
最後は漕ぐ!がんばれスノーボーダー!😊(私も漕いだけど
八甲田山・高田大岳・雛岳 無事下山!達成感が込み上げるね🎶
無事下山!達成感が込み上げるね🎶
八甲田山・高田大岳・雛岳 ところが、駐車スペースに戻ると
私の車が…消えた…?
ところが、駐車スペースに戻ると 私の車が…消えた…?
八甲田山・高田大岳・雛岳 雪壁から発達した雪庇に車が全部飲み込まれていた。
たった6時間で完全なる埋没!
粉雪の機動力半端ない…
雪壁から発達した雪庇に車が全部飲み込まれていた。 たった6時間で完全なる埋没! 粉雪の機動力半端ない…
八甲田山・高田大岳・雛岳 今日の核心はここでした🙃
(Lさんのおかげで車ともども生還できた)
今日の核心はここでした🙃 (Lさんのおかげで車ともども生還できた)

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