空木岳 (百名山48座目)・木曽駒ケ岳 (百名山49座目)

登山口の駒ケ根高原スキー場の駐車場に、まさに草木も眠る丑三つ時 到着。駐車場は段々になっていて登山口に近い最上段はほぼ満車。まあ適当に停めてさくっと準備。なんでも空木岳登山道は熊がいるって言うじゃないですか！滅多につけない熊鈴を鳴らしながら、そろりそろりと出発。だがしかし今は丑三つ時。つまり本日一発目の登山者は私、いわばファーストペンギンの定めというべきか、蜘蛛の巣地獄の始まり始まり。適当な木の枝を拾って上下に振りながら巣を斬って斬って、登る登る。 さて今登っているこの登山道は「池山尾根」という名称らしい。事前の下調べで分かってはいたが、長い。長大。元ヤクルトの池山ぐらい長距離砲。わたしも負けじと木の枝を上下に振りながらブンブン丸とばかりに振りまくる。あ、知らない方はヤクルト池山で検索してね。 そんなことしながら4時間後、やっと空が白み森林限界も超え始める。もうそろそろ日の出だろうか。名物の駒石あたりはなかなかのロケーション。このあたりで空木岳のモルゲンを見ようと暫し待機。日の出は山が一番美しい瞬間。感動。今記事のカバー写真に決定。 駒石からちょっと歩いて山頂。キモイ自撮りを撮っていたら優しい方に写真を撮りましょうか？と言ってもらい助かる。んで景色もよいし、ここでお腹もすいたので荷物の重量減らしとばかりに、おにぎりを頬張る。さすがに今日は長い行程なので水と食料だけはたっぷり持っていた。いつもは水1リットルとカロリーメイトぐらい。わたしトレランの人なので。。。 。。ここまではコースタイムの0.6ぐらいで頑張って、この後の稜線歩きはのんびり楽しみながらと決めていた。、と突然、ライチョウの登場！あわてて動画撮影。 https://youtu.be/saczszr7DBU 本日一番のハイライト。「撮ってください」と言わんばかりに悠々と私のスマホ動画におさまるライチョウ御一行様。長いこと登山してるけど、こんなに逃げないライチョウは初めてかも。 そんなこんなで特に急ぐこともなく景色を楽しみながら、いま登山界隈ではホットらしい檜尾小屋へ。なんでもクラファンで建てられたとか。詳しくは検索してね。いやほんとすごいロケーション。今日は寄らなかったけど、いつかは泊まってみたい。 んで、幾度かアップダウンを繰り返し、島田娘が見え始め最高の稜線歩きの終わりが近づく。ん？島田娘？なにそれと思った方はやっぱり検索してね（本日三度目）。 その島田娘から宝剣岳↔木曽駒のラインは、人、人、人。しかも９８％ぐらいは真新しいトレッキングシューズ、傷ひとつないトレッキングポール。折り目の入ったパンツとウェア。さすがロープウェイで1時間ぐらいで来れる山、木曽駒。わたくしはというと、、ここまで遠い場所から10時間歩き通し汚れた靴にくたびれた服装。まるで旧日本軍の敗残兵。明らかに私だけ違う場所からやってきた。場違い感がひどい。 「お帰りなさい。小野田さん！」 皆さんにそう言われているような気がしていましたよ。 ・・・おふざけはこのぐらいにして、締めます。 「恥ずかしながら帰って参りました！」 あ、これ横井さんのほうか。