【人類英知的な茶臼岳】

茶臼に登りたい。 しかし積雪期の登山は膝の震えを気にするどころか、心臓が止まる自信しかない。そんな想いでここ数日は登山口で雪山装備の登山者を見送っていたけれど、最近になって「那須岳ロープウェイ」が運行を開始したので、晴天無風の今日、人類の英知を利用して登ってきた。 那須岳は登頂したことがあるけれど、ロープウェイに乗ったのは初。往復￥１，８００。大室山のリフトは往復￥５００…と一瞬だけ尻込みしたけど、雪山登山を味わえると思ったら激安の殿堂レベルだった。 到着するのは「山頂駅」という場所。山頂の鳥居があるところまでは徒歩４０分ほどかかるので、実質山頂ではない。でも「那須岳」と彫られた石碑があるので、登頂成功したも同然の気分になった。サンキュー東武鉄道。本当の山頂まで道はあるようだけれど、初期アバターに近い装備だったため周囲散策だけ楽しむ。温暖気候で雪はシャーベット状。山頂駅付近登山の道でも事故跡（踏み抜き）が見られた。ウキウキ観光パーティーピーポーが軽装でまっさらな雪の斜面に突っ込んでいく姿を見て、私が羽生（＠神々の山嶺）じゃなくて良かったな！！！とも思ったり思わなかったり。 足の悪い方が山頂で「登山家はこんな気持ちなのね」と話していて、なんだか胸に来るものがあった。私がいつの日か山に登れなくなるなるまでに、たくさんの山にロープウェイがつけば良い。 今度は無雪期に自身の足だけでまた登りたい。