嬰児山(みどりこ山)とは今の龍王山のことです。再び龍王山の磐座探索をしたいと思っていたところ、やたら詳細なサイトを見つけました。 http://amaimonoko.at-ninja.jp/s-mtdata/setkasen/mdrk/ryu.htm それによると、 1.『享保頃の五畿内志に「嬰児(ミドリコ)山 寺村ノ東ニ在リ 名区也 乳母(ヲチ)谷 溺(ユハリ)谷等ノ名有リ 峯ニ龍王ノ祠有リ 歳旱ハ雨ヲ祷ル 此ニ因テ龍王山ト曰フ」』とあります。そういえば、かいがけ道の龍王ノ祠参道の鳥居の前の標石に「従是嬰児山龍王社三丁」と刻まれていました。何度も通っていながら、嬰児山は龍王社の山号と思って写真もいい加減のものしかありませんでした。 その他、嬰児山について http://blog.livedoor.jp/omtakebe/archives/82544456.html http://murata35.chicappa.jp/hosinomati/katanokodo/kaigakenomiti.htm http://murata35.chicappa.jp/rekisiuo-ku/ryuouzan01/index.htm 2.龍王山頂上周辺には大岩がたくさんありますが、磐座と認識されているのかどうか?それはともかく、たくさんありすぎてどれがどれやら?そのサイトには少なくとも弁慶石、岩室の位置が示してありました。 龍王山の磐座探索は以前にもしましたが、上記の岩の位置がはっきりせず。これは行ってみなければという訳です。 https://walkin3.blog.jp/archives/35847380.html トウショウヶ岳はいつの間にか東照山と称されているようです。以前行ったのは2013年ですが、その時は関電の火の用心看板に「トウショウヶ岳」と追記されていて、さらに以前のWEB記事(平成16年3月12日(2004年)にも「トウショウヶ岳」とありました。このソースは交野古文化同好会の重鎮が書かれたものなので、それなりに信頼性はあります。さらに、カタカナ表現だけなので、「トウショウ」とは「東照」とは確定されていないと思っていました。 http://inoues.net/club/katanosi1.html という訳でトウショウヶ岳にも足を延ばしました。 結果、弁慶石、修行者が行をしたという岩室は確認できて満足です。詳細はキャプションにて・・・ ■今日のデータ 山旅ロガーでは11.5km Yamapでは 時間:05:14、距離:10.4km、上り:602m、下り:553m 自宅周辺をカットするので1km程度減ります。
確定申告もカタが付いたので市役所申告会場に提出。近くのコンビニから出発です。 今日はあの山・龍王山に登ります。古名、嬰児山らしいです。
寺に敬意を評して
がくぶち龍王山。上はJR学研都市線
寺の田んぼ。緩やかな斜面になっていて、その昔、龍王山の崩落か、南川の氾濫原かを思い起こさせます。
とんど場地蔵さん。もう表情が分かりません。
寺の集落
住吉神社前にきました。かいがけ道の尾根南にある谷、オチゴ谷(乳母谷/落子谷)。この谷も途中まで遡行したことがありますが、なかなかおもしろい谷でした。過去の遺物もありそう。
かいがけ道の脇、小さな支尾根の先っポにある6号墳。調査はされているようですが、詳細調べてません。
ちょっと拡大
伏拝の辻にきました。 右 愛宕伏拝。西 柳谷観音伏拝
大石に彫られたお地蔵さん?
岩清水八幡伏拝、多分、古いほう
新しいほうは直立しています。
その前のニ尊仏
今日は男山は見えますが愛宕山ははっきりしません。
伏拝背面(南)の尾根上にある石垣、道脇にも立派な石垣があるので、この上の平坦地にお堂でもあったのかと思いますが、登ってみてもよく分かりませんでした。
二月堂伏拝はこの後ろ、倒れているので見えません。 https://yamap.com/activities/11952099
かいがけ広場西に広がる尾根にある石組。
人工的な感じはしますが、よく分かりません。
その右手にある尖った石
かいがけ広場のかいがけ地蔵さん
休憩後、龍王山参道尾根を登ります。ここにある小祠、なにか不自然と思っていたら・・・
本来は背後に南無妙法蓮華経の題目碑があるんでした。これは2019/1/4ですが、他のサイトで2020/3/26にはありました(http://blog.livedoor.jp/omtakebe/archives/82544456.html) しかし、2021/6/30 には見当たりません。この間に倒れたか?
急登をほぼ登った(平坦地の手前)ところの脇道を西に入ると大岩の頭が見えます。これが弁慶石でしょう。
弁慶岩の上からの見晴らし
岩の下に回ります。かなり巨大で見ごたえはあります。ちょっとした凹みもある。
正面に回る。道はしっかり付いているので多くの人が見に来ているようです。以前(2019/1/4)よりも道はしっかりしていました。
他にも大岩はいろいろあります。
左手は弁慶石の西北横にある大岩
頂上の龍王岩にやってきました。
その背後にある、雨乞岩。
龍王岩南の広場を少し下がったところにある池みたいなの。コンクリ護岸です。
さらに南西に少し降ると「南無妙法蓮華経」の題目碑
大正十五年八月の銘あり
その下は石室になっています。人ひとりが座禅を組める広さです。割と新しい造作のようです。 これにて一旦かいがけ道に下ります。
かいがけ道のごみの木地蔵を越えたあたり、金比羅さんの伏拝があり・・・
すぐ南川(おちご谷)の石組がありました。ちょっと崩れ気味。
田んぼの端まで登ると「くぼみ石」ですが、このまま草を燃やすんではなかろうな!
八葉蓮華寺はパスして、キトラの辻手前まできました、谷を渡ったところにあるお地蔵さん。 フットボール地蔵や水神もこの近くなんですが、詳細マップを忘れたので次回にでも。キトラの石仏は何度もアップしているので、今日はパス。
傍示峠からくろんど園地に入りました。かいがけ道の延長になる峠付近で池のほうに降りますが、トウショウヶ岳は工事中ですと!
しかし、音もしないし、作業車両も止まっていないので入ってみます。 今の火の用心看板には「東照山」と書いてありますが・・・
2013年の段階では「トウショウヶ岳」でした。ちなみにこの峠は「鼠通」と言うらしい。 https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-168.html
頂上直下の急登。ここはズルズル滑って登りにくい。工事中は遠慮したほうがよいでしょう。
鉄塔直下ですが、何を作るんでしょう?
今日は西尾根を下ります。かなりの人が歩いているようで、以前と様変わり。
尾根が2つに分かれるところ。以前はここを左、西に直進しました。 https://stellabyhydra.blog.fc2.com/blog-entry-168.html
今日は右へ
大岩をすり抜けたり
コブの木を見たり
最後の方は藪気味でしたが、まっすぐ尾根芯を通り、ここに降りてきました。なお、最後の藪あたりは鍋塚古墳の場所みたいです。 とりあえず予定終了なので、帰ります。