インドさんのトレースを追っかけて清水頭・南雨乞岳・雨乞岳周回2022.1.10

2022.01.10(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 56
休憩時間
1 時間 7
距離
17.1 km
のぼり / くだり
1247 / 1247 m
13
4 10
32
4
26
3 5
17

活動詳細

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グリーンランド分岐07:23―07:36岩ケ谷林道起点―08:04杉谷善住坊のかくれ岩―08:30桜地蔵尊―08:40タイジョウ分―09:03ツルベ谷出合―09:13蓮如上人旧跡09:25―11:54清水頭―12:35南雨乞岳12:40-12:58雨乞岳―13:35杉峠13:55―14:15一反ぼうそうー14:44向山鉱山跡―15:14蓮如上人旧跡―15:36ツルベ谷出合―15:58避難小屋―16:04桜地蔵尊―16:38杉谷善住坊のかくれ岩―17:05岩ケ谷林道起点―17:24グリーンランド分岐 昨年末から、地元の年末年始の行事、会計監査の準備などあって、なかなか山に行けず、諸般の事情で山に登る気力が失せかけて、皆さんのレポにDOMOするだけの毎日。 いいなあ、行きたいなあと思うが登る気力がなく、目の前の仕事にかまけて、山への気持ちを誤魔化す。 それでも、仕事も一段落し、気持ちも少しは上向いてきた。それでは、鈴鹿の山々に登り始めようか。そんなときに、雨乞岳へのインドさんのレポを拝見した。昨シーズン(正確には一昨年末)に、踏み抜き地獄の南雨乞岳から目と鼻の先の雨乞岳におられたインドさん。それ以上、近寄ってはないのだけど、その素晴らしい速さは感動もの。最近はヤマレコの女王といっていいだろう、botchi様(そのとんでもない力量から様付けしている。もしくはロボッチ!)とコラボして、一段と山行に拍車が掛かっている。どんなスピードでぶち抜いているのだろう。その割に、お二人ともホンワカしたレポはとても魅力的。 雨乞岳への今年の初登をされたようで、アプローチや雪の状況を記載されていた。読んでいて、今年もここに登りたい気持ちが強まった。しかも、現時点では大雪のお陰で、笹と雪の踏み抜き地獄は回避できるようだ。この連休の最終日、ぽっかり空いた行事のない日、しかも61才の誕生日。天気は最高。 舞台は整ったので行くことにした。問題は体力。自前で筋トレは少しずつしていたものの、山に登るための筋力は落ちているかもしれない。深雪となればなおさら。無理なら引き返すつもりで昨年と同じコース、甲津畑から岩ケ谷林道、奥の畑から清水頭に登り、稜線を漫歩して南雨乞、雨乞、杉峠と周回してくるコース。雪の状態次第で時間がかかるかもしれないので、それなりの準備もして出発した。 レポ通り、グリーンランドの先で除雪は終わっており、車の轍も年末のものだろうか、古いものしかなく、その上に雪がしっかり積もって普通の車では通行できなさそう。除雪されたスペースにはすでに4台停まっており、出発準備中に1台増えて合計6台となり、満員御礼。隣はあとで分かったのだが、TETSUMI NAGAIWAさんだった。レポを拝見したらものすごいスピード。雨乞岳に登って昼過ぎには戻られたみたい。 駐車スペースの先から雪が現れるが、何もつけずにツボ足、ノーストックで登り始める。特に滑ることもなく順調に進む。いきなり20cm以上の雪の中、既に踏み跡は出来上がっていて歩きやすい。この連休で何人もの方が往復されたみたいだ。今日はモンベルのバーサライトパック30にバッグに入れたスノーシューを付けている。荷重のバランスが悪く、スノーシューにより後ろに引っ張られる感じ。軽量化のために貧弱なザックにしたが、もう少ししっかりしたものにした方が良かったみたい。 ツルベ谷出合を越え、蓮如上人旧跡の手前、「←杉峠雨乞」のプレートのある分岐から奥の畑を目指す。そのルートには向こうから来たスノーシューの跡と、新しいスキー跡がある。スノーシューはインドさん達のものだろう。私もスノーシューを装着して出発。気温はマイナス4度。高度感のある山腹のトラバース道を慎重に進む。幅はスノーシュー1枚分程度。スキーの方は一部、板を外して通られたのが、足跡から分かる。ここを通り過ぎると谷に降りて、川の源流に向かって、何度もトラバースしながら登っていく。スノーシューの跡を追っていけばよいので、ルートファインディングは楽だ。時々、ルートを外してノートレースを楽しむ。でも、余裕があったのは最初だけで、徐々にきつくなって、トレースに忠実になる。奥の畑は雪一面。わずかなトレースだけの静かな佇まい。Qchanさんが秋にテン泊されていた。私もここでテン泊したいがまた今度! ここから徐々に斜度を上げるがスノーシューのまま、徒渉した際に、踏み込んだ川底の岩から足が滑って両足ともドボン。しっかり浸かってしまった。這い上がる際に、防寒テムレスもドボン! スパッツはしていたので浸水は少しだが、3シーズン用の登山靴なので冷たくなった。テムレスはギューッと絞ると水がしたたり落ちた。もう、撤退しようかとも一瞬考えたが、今日の天候なら持つだろうと気を取り直して、登ることにした。テムレスはしばらく使用したが、やっぱり予備の手袋に替えた。 スノーシューのトレースとスキーのトレースを併用して登ったが、ピンクリボンに従っているスキーのトレースを辿ると、早めに斜面を登ることになった。こちらの方が清水頭への近道だ。 ここは初めて清水頭に登った際に使用したルート。ワカン使用して、深雪で腰までハマったことがある。今回はスノーシューなので、ハマることはなかったが、日陰の深雪は締まっておらず、スノーシューで踏んでも、度々2,3歩分、滑り落ちた。スキー跡は何度も切り返しながら、急斜面を斜上している。杉峠から登って周回して、こちらは下りに使用した方が良かったかもしれないと思いながら、急登に耐える。スノーシューの跡はあるが、インドさん達はもっと雨乞に近い方から下降しているので、他の方のようだ。下から冷たい風が吹き上げてくる。結構時間がかかったが、稜線近くまで登ると、風が一段と強くなった。右には綿向山、左には南雨乞、雨乞岳、正面左には鎌ヶ岳が見えだす。この展望は最高だ。11:54に強風の中、清水頭まで到達したが、寒いので休まずに南雨乞岳を目指す。稜線にはシュカブラが見られ、消えそうなスノーシューのトレースは二人分しかない。スキーの跡もない。トレースは間違いなく、インドさん達のものだろう。憧れのお二人に続いてトレースを付けられて嬉しい。レポにあったように深く沈むことなく、登ることができた。振り返ると清水頭までの稜線と奥に聳える綿向山が美しい。綿向山は混雑してるだろうけど、こちらは静かだ。今のところ、誰にも会っていない。 スノーシューのトレースにしたがって、登っていくと南雨乞岳への少々の藪中の最後の登りとなる。左の雨乞岳もすぐそこに見える。山頂は鈴鹿山脈の南方まで見渡せる。でも、風が吹くので、風が収まるであろう雨乞岳への鞍部まで下ると登山者が休憩されていた。ワカンを履いたまま、巻いた分厚いマットに座られて、奥には大きなザック。聞いてみるとイブネでテン泊されていたとのこと。日焼けした顔が精悍だ。イブネには1人の足跡があったが、泊りは居られなかったようだ。無雪期には大人気のイブネもこの時期には行く人が少ないみたいだ。というより、深雪で行くのも難渋するだろう。 雨乞岳まで踏み抜くことなく登ることができた。山頂直前に笹が見えたが、昨年と大違いで深雪一面の山頂は快適に歩けた。13時前に山頂に到着。ここも風が強いので、杉峠に下って休憩することにした。杉峠までの稜線の前半の稜線は樹林がなく、素晴らしい展望が広がる。イブネの向こうに竜ヶ岳や藤原岳など鈴鹿の山々、伊吹山の壁もきれいに見える。途中の岩峰と登りの登山者2名とすれ違った。少し話をして、樹林帯の下りに向かう。この樹林帯は急斜面の下り。昨年(正確には一昨年末)には、ここでスノーシューをひっかけて転倒して、膝内側の靭帯を痛めて3週間の安静となった。その時の状況が思い出されるので、慎重に一歩一歩確認しながら時間をかけて下った。杉峠まで下りれば、あとは楽勝と思って、ここで大休止とした。スノーシューを外してパンと紅茶を楽しんでいると、ヘリが上空にやって来た。遭難者がいるのだろうか。捜索なのだろうか。 ここでも誰にも会うことなしに、下山を開始した。最初は斜面のトラバースから入る。予想外に足跡のトレースは少ない。途中から陽が当たっている個所の雪が重くなってきた。だいぶ融けているみたいだ。それに従って、柔らかくなってきているのが分かる。行きではドボンした徒渉は、こちらのコースは易しく、問題なかった。無事に奥の畑分岐までノンストップで降りてきて、スノーシューを外したが、とたんに踏み抜きの連発。相当雪が緩んできたみたいだ。スノーシューを付けなおし、出発点までそのまま歩きとおした。途中から新しいワカンの跡があったので、イブネでテン泊された方が奥の畑経由で先行されているみたいだ。トレースは狭いので、スノーシューで上を踏みなおして幅を広げて歩くが、緩くて重い雪の踏み直しに相当疲れた。雨乞岳直下で出会った方々に追いつかれるかと思ったが、最後まで独り歩きだった。林道には真新しい雪の塊が崖から落ちてきていた。雪崩れた箇所も数か所あり、今後も注意すべきと思われた。 とび太君のいる岩ケ谷林道起点に到着したのは17時過ぎ。ヘッデン下山も想定内であったが、スノーシューでの下りの歩行は思いのほか時間がかかった。さらにマイカーの駐車場所まで遠かった。行きより帰りの方が時間を食った。駐車スペースは樹林に囲まれており、周囲はかなり暗くなってきた。靴を脱ぐと足はしっかり濡れており急速に足が冷えてきた。久しぶりのドボン。冬はヤバイねえ。

御在所岳(御在所山)・雨乞岳 岩ケ谷林道は出だしから積雪タップリ
岩ケ谷林道は出だしから積雪タップリ
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ここはいつも凍ってます。今日は少な目。
ここはいつも凍ってます。今日は少な目。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 もう日差しが出てきた。もう少し早めに出発出来たら良かったんだけど。
もう日差しが出てきた。もう少し早めに出発出来たら良かったんだけど。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 桜地蔵様にお願いして・・・
桜地蔵様にお願いして・・・
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 鉄板でできた橋も大雪でこの通り。
鉄板でできた橋も大雪でこの通り。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 山腹の狭いルート。落ちたらヤバイ。落ちないけどね。
山腹の狭いルート。落ちたらヤバイ。落ちないけどね。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 これも橋
これも橋
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 スノーシューを履いて奥の畑に向かいましょう。
スノーシューを履いて奥の畑に向かいましょう。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 山腹のトラバース道。落ちたら谷底。
山腹のトラバース道。落ちたら谷底。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 奥の畑
奥の畑
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 最高!
最高!
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 ここに寝転がっていたい!
ここに寝転がっていたい!
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 清水頭への登り
清水頭への登り
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雪の締まってない急斜面で苦戦。三歩進んで二歩下がる(古~い)
雪の締まってない急斜面で苦戦。三歩進んで二歩下がる(古~い)
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 目指す清水頭。まさかのピンボケ
目指す清水頭。まさかのピンボケ
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 向こうに綿向山
向こうに綿向山
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 甲津畑方面
甲津畑方面
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 清水頭。なんでここだけピンボケ?
清水頭。なんでここだけピンボケ?
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 これから登る稜線と邪魔者
これから登る稜線と邪魔者
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 邪魔者をどけて、お口直しに南雨乞岳(右)と雨乞岳
邪魔者をどけて、お口直しに南雨乞岳(右)と雨乞岳
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 正面は鎌が岳
正面は鎌が岳
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 この稜線は風が強い
この稜線は風が強い
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 きれいな稜線。インドさん達2人分のスノーシューのトレースが残っている。
きれいな稜線。インドさん達2人分のスノーシューのトレースが残っている。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 途中の岩峰から振り返る。奥は綿向山
途中の岩峰から振り返る。奥は綿向山
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 下りのスノーシューとは歩幅が合わないわ
下りのスノーシューとは歩幅が合わないわ
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 もうすぐ、南雨乞岳。霧氷はほとんど残ってない。
もうすぐ、南雨乞岳。霧氷はほとんど残ってない。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 南雨乞岳山頂
南雨乞岳山頂
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雨乞岳。手前の鞍部に登山者
雨乞岳。手前の鞍部に登山者
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雨乞岳と東雨乞岳(右)
雨乞岳と東雨乞岳(右)
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雨乞岳山頂から東雨乞岳
雨乞岳山頂から東雨乞岳
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 広い雨乞岳山頂はほとんど雪で覆われている。
広い雨乞岳山頂はほとんど雪で覆われている。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 先の登山者が南雨乞岳山頂に立った。
先の登山者が南雨乞岳山頂に立った。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 イブネと鈴鹿、伊吹山
イブネと鈴鹿、伊吹山
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 稜線下降中に東雨乞岳を見上げる
稜線下降中に東雨乞岳を見上げる
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 岩峰と雨乞岳山頂部
岩峰と雨乞岳山頂部
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 杉峠で休憩
杉峠で休憩
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 救援ヘリか?
救援ヘリか?
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 深雪の中の下山。徒渉が何か所かある
深雪の中の下山。徒渉が何か所かある
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 一反ぼうそう
一反ぼうそう
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 鉱山跡
鉱山跡
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 蓮如上人御旧跡
蓮如上人御旧跡
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 奥の畑分岐まで戻ってきた
奥の畑分岐まで戻ってきた
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 雪に覆われた橋。スノーシューには狭いトレースが続く。
雪に覆われた橋。スノーシューには狭いトレースが続く。
御在所岳(御在所山)・雨乞岳 とび太君のいる岩ケ谷林道起点に到着。ああ疲れた!
とび太君のいる岩ケ谷林道起点に到着。ああ疲れた!

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