活動データ
タイム
11:34
距離
19.1km
のぼり
1763m
くだり
1763m
活動詳細
すべて見る夏至の日が丁度梅雨の晴れ間になりそうだったので、早起きして長い道のりの錫ヶ岳にチャレンジしてきました 陽の長さは十分あるのであとは体力だけが課題です。 車で走っていると車から夏至の陽の日の出を見る事が出来ました。 梅雨時期なので見ることが少ない夏至の日の出を見られたのはラッキーでした。 車が全く走っていない金精峠を過ぎて菅沼の登山者用駐車場で駐車料金の¥1000払います。 奥の駐車場に停めて車の温度計を見ると4℃ まだまだ奥日光は寒いですね。 肌寒さを感じながら朝陽の中を歩き出しました。 すぐに急登が始まりますが、前回白根山に登った時は皇海山クラシックルートの次の日だったので疲労感が一杯でしたが、今日は十分に休息を取ったあとなので良いペースで登れました。 弥陀ヶ原池で朝陽に輝く白根山と逆さ白根山を見て五色沼に向かいます。 五色沼も綺麗に輝いていて幸先の良さを感じます。 避難小屋から尾根に登り、尾根から先は未体験ゾーンです。 分岐には木の枝が積まれており日光隠山への尾根道は通行止めになっているようですが、道に危ない個所は無く、踏み跡もしっかりしているので白根隠山までは不安無く行けます。 白根隠山は360度のパノラマが楽しめる景観の良い山です。 しかし、白根隠山から先が結構試練がある道になります。 崖のような岩場を降りてガレた滑りやすい急降下を下り、岩峰を登り返すと笹原が始まります。 踏み跡はしっかり見えますが、トラバースぎみの道では背の低い笹の根元を踏むので滑りやすく歩きにくい道が白檜岳頂上まで続きます。 でも ここはまだ歩きやすい場所でした。 白檜岳からの下りが 踏み跡は笹の葉で見えない、膝上の笹の葉を払いながら足元の枯れ木や段差に引っ掛からないように慎重に笹原を下りますが、途中で踏み跡が分からなくなること数回。 笹原の中で踏み跡を見失ってはYAMAPを見てルートの方向を確認して藪漕ぎして踏み跡を探すという事をしました。 YAMAP様々です。 注意深く踏み跡を探しながら足元を確認しながら先を急ぐと笹原から枯れ木の林やガレた所を過ぎると樹林帯に入りますが、その中でも枝が張った所を払いのけながら進みますが、踏み跡を外さないように注意することが必要です。 特に倒木があると迂回するのに色々な踏み跡があり、戻ろうとしても他の踏み跡に間違えては行ってしまうことや枝の藪漕ぎをしているうちにルートから外れてしまうことが数回ありました。 踏み跡を見失ってYAMAPを見るとルートから外れているのでルートに戻ることを数回しました。 倒木や踏み跡が薄くなっている場所ではその都度確認が必要です。 やっとの思いで鞍部の分岐に到着、やっと最後の登り始めると木の枝の藪漕ぎ。 丁度ここで唯一の登山者とすれ違いました。 どこまで帰るのか聞いたら湯本に戻るとのこと。 ずいぶん長いルートを往復しているものだと感心しました。 自分は菅沼でも一杯一杯なのに。 ここからも木の枝の藪漕ぎや笹原の藪漕ぎをしながら登っていきますが、 普通に登るのに比べて体力の消耗を感じます、218mの標高差がもっと遠く感じました。 やっとの思いで登った錫ヶ岳は感無量でした。 三角点が何故か2個所あり、不思議に思いましたが 山名板の近くにあるのは国土地理院の三角点では無いようでした。 奥のちょっと高い場所にあるのが形から国土地理院の三角点のようです。 ゆっくりと景色を楽しんでいると日光方面に見る見る雲が広がってきました。 下手すると笹原の藪漕ぎでホワイトアウトになるとヤバいと思い、急いで帰り支度をして帰路につきました。 迫ってくる雲に心穏やかで無く、ホワイトアウトになる前に白根隠山まで戻らないと大変だと思いながら先を急ぎますが、錫ヶ岳より白檜岳の方が高く、白檜岳より白根隠山の方が高いので、行きより帰りの方が時間が掛かるコースなんです。 道に迷って無駄な時間を掛けられないので、踏み跡が不明瞭ならすぐにYAMAPを見てルート修正しながら行きの記憶を呼び戻しながら注意して歩きました。 白檜岳の深い笹原の登りは踏み跡やテープを探しながら登りましたが、笹を掻き分けるので脚にウェイトを付けたように重くて脚が上がりませんでした。 すぐそばに雲が迫ってきているのでゆっくり休むことも出来ず、必死に登りました。 白檜岳山頂で避難小屋へ降りるか尾根を行くのか迷いましたが、藪漕ぎするよりはホワイトアウトでも道が分かる尾根道だろうと尾根道を選択。 ここから白根隠山へも雲との競争になりました。 幸いなことに振り返ると今歩いた尾根が雲間に隠れることがあっても先が雲に隠れることが無かったので視界は確保出来て迷わず歩けました。 白根隠山への登り返している時に二人目の登山者とすれ違いましたが、この時間から雲に隠れる山のどこまで行くのでしょうか? 前白根山まで登ると遂に雲に捕まり、周りに雲が広がりましたが、暫く休んでいたら雲が嘘のように晴れて白檜岳まで見えて来ました。 不思議な天候です。 しかし、この先に登る五色山には雲が湧き上がっています。 五色山に登るまでは雲が掛かることが無く、白根山も五色沼も綺麗に見えました。 五色山から白檜岳までの尾根が湯本からの雲を押さえ込んでいるようで、先ほどから雲の先端の尾根を歩いているようです。 五色山も雲から逃れることが出来、今日は幸いなことに雲に包まれる雲中散歩は防げました。 五色山から弥陀ヶ池を過ぎて菅沼まで 雲に襲われること無く無事に下山出来ました。 不思議なことに 白根隠山ですれ違った登山者に弥陀ヶ池に下りる時にすれ違いました。 彼は白檜岳から引き返して避難小屋を通って弥陀ヶ池に行った帰りでしょうか? 不思議な思いでした。 聞いてみたら良かったかな? 菅沼の登山口に下りた時には雲間から夕陽が見えましたが、湯元に下ったら全く雲に覆われていました。 戦場ヶ原からみた白根山方面は雲に覆われていて不思議な感じがしました。 夏至の晴れの日に錫ヶ岳に登れて本当に良かったです。 帰りは雲との追いかけっこになりましたが、一日中晴れ間が続いてくれたので景色を楽しめる山行になりました。 錫ヶ岳は技術的な難しさより藪漕ぎする精神的な気力は、男鹿岳より厳しく感じ、今までの栃木百名山で一番大変な山行だと思いました。 これから錫ヶ岳に登る方の参考になるように写真多めでルートの説明をしています。 大変ですが、天気の安定した日に朝早くから歩き始めて十分に時間を掛けて注意深く歩けば登れる山だと思います。 錫ヶ岳(すずがたけ) 2388m 栃木百名山 第37座 91/100座目
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