『三分で準備して下さい』 過酷な言葉から始まった二日目。 小屋外の集合場所で待機するも、雨と寒さは厳しく早く体を動かしたくてまらない。 出発前のミーティングで何人か離団した事が報告される。 離団者は離団届けを出さなければならないので、添乗員さんは対応で大変。 服を減らし、乾かしながら着回そうとした人達には厳しい状況になってしまいました。 予定より一時間半遅れで小屋に入ったため、乾かす時間も無く、しかも部屋中に半乾きのレインウェアが干して有るので湿気ムンムンで乾く状況では無かった。 『トムラウシと同じじゃないか』 誰かが言っていましたが、正にその通り。 ガイドさんから今後のルートと天気予報、離団の判断と方法を説明されスタート! ここから頂上まではとても厳しく、写真を撮る余裕は有りませんでした。 本八合目トモエ館でガイドさんから再び離団の説明。 これ以上登ると離団が難しくなるとの事で、何人かは促され離団。 夜間の雨中での岩場と言う最悪の状態でしたが、富士山の岩場は滑りにくく助かりました。 緊張のせいか隊列の間隔は極端に狭く、転倒しないように最大限の注意! リュック込みで90kgを超える私は人間凶器(笑) 痩せねば! ようやく山頂にたどり着くも、寒さと疲労で感動よりも安堵感が際立つ。 山頂直前で雨が止んだ! 雨が降ってないだけで幸せ! 山頂で着るはずだったダウンは浸水して重りとなり、豚汁食べてたらご来光も見逃すし、トホホな私でしたが登頂出来て良かった! 最後の試練は下山路! 上がりでは感じなかったリュックの重さが、 下りではガンガン足に乗って来ます。 渋滞も発生しないので辛かった(泣) 特に最後の一時間の部分、シェルター内の階段と安全指導センターの先では歩きながら幽体離脱。👻 行きのスタートですれ違ったゾンビのような下山者の理由が分かりました。 五合目到着は頂上よりも嬉しく、万歳三唱! 離団した方々とも無事合流し、ツアー離団者はゼロ!万歳! 8月にもう一度登りたいな~! 《富士登山ツアーについて》 ソロでも安心して登れるのがツアーの魅力だと感じました。 団体として管理され、団体行動中のルールも徹底されているので無理に周りと仲良くならなくてもOK! 口下手な私でも安心でした。 ただ、過酷な道中に話せる相手が居ると変わってくるので、ソロの人同士で仲良くなれると良いかも知れません。 登山中はガイドさん先頭で最後尾は添乗員さんになります。 ペースはコースタイム+1時間と、かなり余裕が有りますが、ガイドさんより先行する事も添乗員さんより後ろを歩く事も駄目です。 よって、極度に速い人&遅い人はツアー登山に向かないかも知れません。 写真撮影も休憩以外は無理と思った方が良いです。 今回のパーティーは60代~小学生までと幅広く、専門学校の先生も生徒を引率して参加。 様々な人が一期一会で集まるのも登山ツアーの魅力かも。 最後になりますが、月イチしか山登りしない人もツアー登山ならバッチリ富士山登れます! 読む本は鈴木みきさんの『富士登山ご案内』だけでOK! 一生に一度は登らにゃソンですよ。 ぜひ~~(笑)
雨の中、スタート待ちの様子。 ツアー離脱の決断をした方が何名か居ました。 高山病発症してこの雨は辛いかも。
山頂にてご来光待ちの人々。
残念雲が! ・・・と、言いたい所ですが綺麗に出た瞬間が有ったそうです。 富士山まで一眼レフ担いで、ご来光見逃したオレって…。😭 同じパーティーの人から、綺麗なご来光写真を見せて頂きました。🌄
カラフルな山頂。 今日は人が少ないそうです。 途中、ガイドさんがツアー中止にしない判断理由を聞かれていました。 答えは明白で、雨のみで風が無かったから! この状況で風が吹いたら、即中止にしたとの事。
剣ヶ峰 次回はお鉢巡りをしたい!
次回までのお預け!
パーティー内でヘルメットは私一人。 レンタルのヘルメットを借りてたのも外人さんが多かったかな。 ヘルメットは夜間歩行にもオススメ。 ヘッドランプを付けてもバンドの締め付けが有りません。
写真よりも強い思い出が残った山行でした。
下山直前に皆で雲海を眺める。
厳しい環境の中、想いを巡らせながら遂げた富士山初登頂。 今後の人生の糧になる山行となりました。
あんなに降った雨が嘘のよう。 まぁ、雲の中に戻ったらまた降られたのですが(笑) また来ます!
この活動日記で通ったコース
吉田ルート
- 10:00
- 15.0 km
- 1720 m
- コース定数 40