取立山~鉢伏山縦走 遭難者の回復を祈ります

2021.03.23(火) 2 DAYS

記事を書こうか迷いましたが、私と同じような初心者さんへの注意喚起なればと思います。 当日の山行と遭難した人と下山直前に会話した話です。 テン泊トレーニングのために取立山へ。 宿泊用の荷物とカメラ機材を合わせて20㎏超あって取立山頂まで3時間かかりました。 荷物の重さもありますが、厳冬期と違いトレースがあちらこちらにあってうっかりなぞっていくとすぐに道に迷います。 取立なのにピッケルを必要とする崖を2度も登りました。分かれ道にたったらルートを確認する事をおススメします。 取立山から鉢伏山の縦走は天気にも恵まれたのもありますが今季最高の山行になりました。 個人的には人気の銀杏峰~部子山縦走よりも断然好きです。 鉢伏には樹氷もありとてもきれいでした。来シーズンはその先の大長山まで行きたいと思います。 ちなみに、大長山までいったパーティの話によると雪が切れてたり腐ってたりと結構危険な箇所がある そうなので行かれる方は気を付けてください。 取立に戻りこつぶり山でテント泊。 夕方5時半すぎ、40歳ぐらいの女性がこつぶり山頂に現れ今から降りるとのこと。 (批判はあると思いますが現在生死の狭間で闘っておられるので、今はまず回復を祈りたいと思います。  元気んなったら力いっぱい怒ればいいと思うのでやまやとして今はただ応援しましょう。) バックカントリーの練習にきていたらしく軽装でした。 大滝コースから降りたいらしく、でもルートがわからないがヤマップの地図があるから大丈夫だろうということで降りていきました。ココヘリも登録しているとのこと。 しかし遭難してしまいました。 日没まで30分もなかったので少しひきとめたのですが、女性だったので強く引き留めることはできず行かせてしまいました。とても悔んでいます。 避難小屋が近くにあるのでそこをすすめるなり、せめてカイロや食料を渡すなりすればよかった。 スキーなら1時間あれば夏山駐車場まで行けるからギリ大丈夫かもと思ったのがいけませんでした。 翌朝救助されて、昨日の夕方の時点では低体温症で重体、と命はあったので一刻も早い回復を祈ります。 まず、絶対に暗くなる前に降りれるような登山をしないといけないなと改めて思いました。 もちろん、みなさん当然そうしてると思いますが、どこでどうなるかわかりません。 初心者は自分が思う余裕にもう2つぐらいの余裕を加えたぐらいがいいと思います。(雪山テン泊に備えてあほほどお金使いましたが、高くても良いものを買ってホントによかったと感じました) 最初は楽しくて無理をしがち(今の僕)です。そうすることで体力もつき、レベルがあがりますが少しの無理はしてもぜったいに無茶はやめましょう。 それとヤマップはとても便利で素晴らしいアプリですが過信はいけないと思います。 ヤマップやココヘリは転ばぬ先の杖としてとても心強いですが、自分のアナログ感覚を鍛えることも大切だと思いました。 それと、少し重くてもプラスアルファの装備や食料も大事かもしれません。 「そんなことわかってる」と思いますが、遭難者に直面して備忘録も含めて書かせていただきました。 夕方から朝までの取立はそれはそれは美しい時間でした。一方で命を奪いかねない残酷さも 兼ね備えています。テントの中でダウンを二枚着てナンガのオーロラ700にくるまれていても少し寒さを感じたぐらいなのでどれほど寒かったことでしょう。。。 ヘリから降りてきた救助隊員の話によると3日連続で福井県内で遭難が起きているようです。 みなさん、どうかご安全に楽しい山行きを。

こつぶり山の夕暮れ
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こつぶり山の夕暮れ

こつぶり山の夕暮れ

白山アーベントロート
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白山アーベントロート

白山アーベントロート

満天の星と白山連峰

満天の星と白山連峰

満天の星と白山連峰

ご来光
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ご来光

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こつぶり山の夕暮れ

白山アーベントロート

満天の星と白山連峰

ご来光