熊野古道 小辺路 豪雨の小雲取越!

2021.03.21(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 26
休憩時間
33
距離
14.8 km
のぼり / くだり
936 / 914 m
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活動詳細

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前日の大雲取越を晴天のもと気持ちよくこなし、世界遺産の樹林帯を抜ける楽しみを存分に味わった。しかし良いことは続かない‥ 天気予報はもちろん恐ろしいほど当たった。 深夜から、宿の窓越しにもわかる豪雨。叩きつけるような。何度か起きて、カーテンを少し開けて外を覗いてみる。もしかしたら、前線はスピードアップして通り過ぎるかもしれない!と、取り敢えず考えてみる。 早朝、依然として激しい雨。ますます勢いを増しているのではないか? この雨の中では、お昼ごはんも満足にとれないだろうと、朝食はしっかりと大量に取ろうと考える。 お腹、食いだめ効かないんだよな‥ カッパ上下、スパッツ、レインハット着用。 覚悟して出発。車のワイパーも効きづらいほどの雨。 下車して、昨日の小口から本日のスタート。 今日は写真撮影も難しいだろうと、早々に大切なスマホをザックに入れ込む。過去何度か、劇雨のなかスマホを危機にさらした。 民家の横の細い道から古道に入る。 樹林帯だから雨はダイレクトに当たらず、すこしは心地いいだろうと自分に言い聞かせる。グローブはもちろん、ホームセンターで購入した安い!しかしハイスペックなテムレス。 杉木立、オゾン、鶯の谷渡り、苔むした足元。 最高の道が続く。 雨さえなければ。 歩き始めてすぐは、カッパで蒸れて、汗が吹き出す。 首、額を伝うのが雨なのか汗なのかわからない。 と思っているうちに、どんどん体温を奪われる。 風は強くないので凍える程ではないとはいえ、汗はすぐに出なくなる。冬用のインナーにしておいて良かった!と寒がりの私はホッとする。テムレスは、もちろん良い仕事をする。コスパ最高! 何度か短時間の休憩を取るものの、ザックを開けてスマホを取り出して、写真撮影する気持ちにはなれない。 水分をとるのが精一杯。 どんどん雨は激しくなり、滑りやすい後半の下りへの余裕を持たせるためだろう、ガイドさんのピッチが上がる。 時々、瞬間視線を上げて周囲の景色を見るも、後は足元を必死で確認。道はいつのまにか池状態になっている。 お弁当食することは、予想通り出来ず。 柿の種をざーっと口に放り込む。空を見上げて袋から直接放り込むと、雨と一緒に柿の種!不思議な食感。 無言で、物凄いスピードで足元だけを睨みつけ進む。 寒い。 ここまで雨が降ると世界遺産も楽しくないよな〜とふと考える。 脳内には、到着後の温泉とビールしかない。 イヤイヤ、こんな寒さなら温燗でもええよなとも思う。 そしてひもじい‥ 突然のように古道が終わり、バス停に転がり出る。 文明と再開。 ここからヤケクソで本宮まで国道を歩く。しぶきかけながら横を走り抜けていく車。 大鳥居が見えた時は、心の底からホッとした。 びしょびしょドロドロではあったけれど、参拝。 数少ないとはいえ、他の観光客、参拝の方達に心の中で詫びる。 迎えのバスに乗車する前に毟り取るようにカッパ、スパッツ、ハットを離脱。これらを改めてザックに詰め直すと、水分をたっぷりふくんで、お、重い!ガス欠で凍えた身体には、担ぎ上げるので精一杯。 座席に座るや、かじかんだ指をモノともせず、お結びにかぶりついた。美味しい!涙 渡瀬温泉で入浴後は、もちろんビールでしめたのはいうまでもない。

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