晩秋の越後三山周回コース
越後駒ヶ岳・八海山・荒沢岳
(新潟)
2022.10.27(木)
日帰り
実は今シーズン一番歩きたかった越後三山の周回。去年は行こうとした途端に急な兼務を命じられ撃沈。
今年も急に慌ただしくなって半ば諦めていましたが、なんとか滑り込みで行くことができました。
【スタート~越後駒ヶ岳】
明らかな快晴予報なのに、駐車場には1台も車がない。不安を抱えながら、まずは3km程度の林道歩き。ぬかるんだ足元やせり出した草からの朝露、いくつもの洗い越しなど、危険は全くないもののモチベーション低下要素が満載です。
周回の場合、半時計回りが比較的ラクなようですが、急登好きの自分にとってグシガハナの登りは外せません。十二平登山口から噂に違わぬ急勾配の道が続きますが、きれいに整備されていることへの驚きの方が強い。一歩一歩コースを味わいながら日の出前にグシガハナ到着。薄暗い中に浮かび上がる中ノ岳がカッコいい。
グシガハナから先は緩やかな道が続き、次第に朝焼けに染まる山々を楽しみながら気持ちよく越後駒ヶ岳に到着。山頂は360度展望が広がり、しばらく眺めを満喫。
【越後駒ヶ岳~中ノ岳】
霜がついた道は滑りやすく、注意が必要な箇所も所々。アップダウンが多く、なかなかスピードも上がらない。時折振り返ると越後駒の山容が美しい。余力をもって中ノ岳に到着。山頂からは荒沢岳の眺めがとにかく素晴らしい。来年は裏越後三山を歩いてみよう。
【中ノ岳~八海山(入道岳)】
中ノ岳からの下りが本日の核心部。登山道は雪・氷・霜・落ち葉のMIXでとにかく滑る。底がすり減った靴で来たのも失敗だった。幸いケガはなかったが、何度か転倒して怖い思いもした。
長い下り基調の道をオカメノゾキまで進むと、キツい登り返しが始まる。体力的につらくなるころに五龍岳に到着。ここから先は危ないところはなく、ゆっくりと入道岳へ登頂。山頂からの魚沼盆地や八海山の眺めは疲れた体に再びエネルギーを注いでくれます。
【八海山~ゴール】
大日岳からの破線ルートが心配でしたが、ここまで歩いてきた道に比べれば危険箇所はないに等しい。岩場のホールドも多いため鎖に頼る箇所は少なく、アスレチック気分で楽しく進めます。地蔵岳以降はやや単調な道だが、大倉登山口への道に入ってからは再び誰もいない静かな山歩きで、紅葉の変化や木々の香りを楽しみながら標高を下げる。登山口の坂本神社までこれば、あとは6kmのロードを走ってゴール。
修験者の山だけあって、距離や累積標高には表れない難しさがあった気がしますが、終始素晴らしい眺めに恵まれて、今シーズンラストのロング山行に相応しい一日となりました。